先代(セレナC27)の乗車定員を見ると面白いことに気が付きます。
ガソリン車はすべて8人乗りなのに、e-POWERは8人乗りが無くて7人乗りだけの設定なのです。
ここではまず、今時のミニバンの定員を踏まえて先代セレナ(C27)の定員をチェックしてみます。
そして、変圧器による狭さが8人乗りが無い理由という噂もありますので、その真相に迫ってみましょう。
また、新型セレナ(C28)ではこの辺りの事情がどうなったのか、現時点でわかる範囲で確認しておきましょう。
目次
最近のミニバンの定員とセレナ(C27)の定員
ここでは、まず最近のミニバンの定員の動向を確認したうえで、とセレナ(C27)の定員をチェックしておきます。
- 最近のミニバンの定員
- 先代セレナ(C27)の定員
- 先代セレナの7人乗りと8人乗りの違い
最近のミニバンの定員
では、最近のミニバンの定員についてまとめてみましょう。
ノア&ヴォクシー
ノア&ヴォクシーのガソリン車には大抵のグレードで8人乗りと7人乗りの設定があり、価格は同じです。
ちなみに、ハイブリッドの4WDは7人乗りだけの設定になっています。
また、ガソリン車、ハイブリッド車とも上級グレードのS-ZやZは7人乗りだけになっています。
ステップワゴン
ステップワゴンのガソリン車は標準が7人乗りで、メーカーオプションの「2列目6:4分割ベンチシート」を装着すれば8人乗りにすることも可能です。
価格は8人乗りの方が22,000円高くなりますが、後付けは非常に難しいので、装着するなら新車時を強くお勧めします。
一方、ハイブリッドは7人乗りだけの設定で、ガソリン車のようなオプションでの8人乗りもありません。
アルファード
アルファードはベースグレードのXはサイドリフトアップチルトシート装着車が7人乗りで、通常モデルが8人乗りです。
エアロモデルのベースグレードSは7人乗りと8人乗りが選べますが、上級グレードはすべて7人乗りです。
ハイブリッド車はベースグレードのハイブリッドXは7人乗りと8人乗りが選べますが、他は全て7人乗りです。
エルグランド
基本的には8人乗りと7人乗りの設定があり、値段は全く同じです。
ただ、高価な特別仕様車は7人乗りで4人乗りというものさえあります。
ちなみに、エルグランドにハイブリッドはありません。
オデッセイ
ガソリン車は基本的には7人乗り、8人乗りどちらも選べますが、価格は7人乗りが割高です。
最上級のアブソルート・EXだけはFFが7人乗り、4WDが8人乗りになっています。
ハイブリッドも7人乗り、8人乗りどちらも選べますが、最上級のアブソルート・EXだけは4WDがないせいか7人乗りしか選べません。
しかし、これはすべて過去形です。
オデッセイは2022年9月で生産終了し、残念なことに28年の歴史に幕を下ろしてしまいました。
先代セレナ(C27)の定員
先代セレナ(C27)の定員設定は最近のミニバンにしては特殊で、ガソリン車はすべて8人乗りです。
近頃では8人乗りよりも7人乗りの方が人気があるらしく、アルファードがその最たるもので、むしろ7人乗りに力を入れているのですが、そんな流れに逆行しています。
一方でe-POWERの方は他社のハイブリッドと同じ傾向で7人乗りだけの設定になっています。
先代セレナの7人乗りと8人乗りの違い
先代セレナの7人乗りと8人乗りの画像です。
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7人乗り | 8人乗り |
引用元:https://history.nissan.co.jp/SERENA/C27/1908/index.html
これだけではわからないでしょうから、7人乗りのキャプテンシートの画像をお示ししておきます。
引用元:https://history.nissan.co.jp/SERENA/C27/1908/index.html
両側にアームレストが付いているのが大きな違いですが、シートの形状などには大きな違いはありません。
ライバル車のノア&ヴォクシーが豪華なキャプテンシートと比べるといささか残念ですが、後述の事情のようですからやむを得ないでしょう。
8人乗りの場合はスマートマルチセンターシートが前後に動かせるので、前に出せばひじ掛けの無いキャプテンシートみたいな感じになってくれます。
引用元:https://history.nissan.co.jp/SERENA/C27/1908/index.html
このスマートマルチセンターシートの仕組みのおかげで、8人乗りは12種類のシートアレンジを誇り、フルフラットの面でも2列目シート中間に隙間が無い分有利です。
また、8人乗りの場合このスマートマルチセンターシートの位置で2・3列目ウオークスルー、1・2列目ウオークスルー可能ですが、7人乗りは2・3列目ウオークスルーだけです。
8人乗りが無いのは変圧器による狭さが理由?
セレナクラスのミニバンでは、ハイブリッド車は申し合わせたようにすべて7人乗りで、8人乗りの設定はありませんでした。
これは、総じてバッテリーの配置の関係上やむを得ないというのですが、例えばステップワゴンの場合は2列目中央下にバッテリーがあるそうです。
ノアの場合はフロントシート下部にバッテリーパックがあるのですが、二列目中央にバッテリーの放熱用の換気口が設定されているので、シートが設置できかったようなのです。
一方で、センターコンソール下にバッテリーパックがあるアルファードには8人乗りの設定があるのだから不思議ではありましたが。
そんなノアも2WDに限れば新型では8人乗りの設定もラインナップに加えてきましたから、ハイブリッド=7人乗りの構図は崩れてしまいました。
それで、問題のセレナ e-POWERなのですが、モーターのための変圧器が原因という噂があります。
そこで、その変圧器がどこにあるかというと運転席と助手席の間で、セカンドシートにす座った人の足が当たるかもしれませんが、座るには大きな支障はなさそうなのです。
また、乗車定員が増えるので燃費に影響するという噂もありますが、WLTC燃費には乗車定員は関係ありませんし、7人乗りでも8人乗りでも車両重量に違いは無いのです。
ただ、センターコンソール後方下部にある空気取入口は、リチウムイオンバッテリーと変圧器を冷却するためのもので、絶対に塞いではいけないそうです。
引用元:https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/SERENA_SPECIAL/E-POWER/2007/PG/guid-a59630e9-e70e-44c3-b68d-12a56edc62ac.html
となると、この空気取入口を塞ぐことのないよう、2列目中央席を設置していないのかもしれませんね。
新型セレナ(C28)ではどうなった?
新型セレナ(C28)ではこの辺りの事情がどうなったのでしょうか。
- e-POWERもLUXION以外は待望の8人乗りに
- e-POWER LUXIONは豪華キャプテンシートの7人乗り
e-POWERもLUXION以外は待望の8人乗りに
まず、大きく変わったのはe-POWERもLUXION以外はガソリン車と同じように基本的に8人乗りになったということです。
また、スマートマルチセンターシートが付いていますからこれを運転席と助手席の間に出せばキャプテンシートと思いましたがそうはいきません。
先代セレナ(C27)にあったフロントセンタートレイは引き続き設置されます。
それが原因なのか、その下にあるであろうリチウムイオンバッテリーと変圧器のせいなのか、e-POWERではここまでしか前に出せないのです。
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ガソリン車 | e-POWER車(LUXION以外) |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena
ただ、それでもガソリン車と同じようなシートアレンジはできそうですね。
また、フルフラットの面でも有利になります。
e-POWER LUXIONは豪華キャプテンシートの7人乗り
e-POWERだけに設定されたLUXIONは7人乗りで豪華キャプテンシートを装備しています。
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キャプテンシート | 1列目とセンターコンソール |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena
スーパーマルチセンターシートは無く、その行き先の心配も不要ですから、運転席と助手席の間に大きなセンターコンソールまで付いています。
新型セレナ(C28)になって、真の意味での7人乗りが誕生したと言えそうです。
まとめ
ミニバンが全体的に7人乗りにシフトする中で、セレナのガソリン車は頑なに8人乗りを継続しています。
そんな中で先代セレナe-POWERが7人乗りだけの設定だったということは、ハイブリッドシステムが理由なのでしょう。
本文ではセンターコンソール後方下部にあるリチウムイオンバッテリーと変圧器を冷却するための空気取入口が原因としましたが、これはあくまでも推測です。
ただ、後席3人乗りのノートe-powerの場合にはこれが前席シート下にあるので、セレナe-powerでもどうにかなりそうな気がしていました。
新型セレナe-POWERではリチウムイオンバッテリーと変圧器の位置は大きく変わっていないはずですから、どんな工夫をしたのか気になりますね。
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2022年11月28日にセレナのフルモデルチェンジが実施されC28セレナが誕生しました。
フルモデルチェンジが実施されたこともあり、値引き額はやはり縮小されました。
先に発売されたSハイブリッド車については徐々に値引き幅も広くなっているようですが、発売開始されたばかりのe-POWER車については値引き幅は抑えられています。
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