家族用ミニバンとして人気の高いセレナとステップワゴンですので、それぞれの魅力と選ぶ決め手は多岐にわたります。
この記事ではセレナとステップワゴン両車の特性を理解し、購入を検討する際の重要なポイントを明確にするための情報をまとめました。
デザインの好みから実用性、経済性まで、あなたのライフスタイルに最適な車選びの参考にしてください。
- セレナとステップワゴンどちらの車も持つ特長
- セレナとステップワゴン家族向け機能の比較
- セレナとステップワゴンでキャンプに最適な選択
- 経済性の違いと影響
家族用ミニバンとして人気の高いセレナとステップワゴンですので、それぞれの魅力と選ぶ決め手は多岐にわたります。
この記事ではセレナとステップワゴン両車の特性を理解し、購入を検討する際の重要なポイントを明確にするための情報をまとめました。
デザインの好みから実用性、経済性まで、あなたのライフスタイルに最適な車選びの参考にしてください。
セレナとステップワゴンは同じファミリー層に人気のミニバンということで、どちらを選ぶべきか悩んでいる方も少なくないと思います。
この記事では、セレナとステップワゴンのデザインから安全性、経済性に至るまで、両車種の比較ポイントを詳細にみていきます。
スタイリングの印象、運転のしやすさ、荷物の積載性、内装の快適性、そして燃費や安全装備など、購入前に考慮すべき重要な要素を一つずつ検証してみましょう。
セレナオーテックといえばセレナのラインナップの中でもスポーティな走りと洗練されたデザインが特徴ですね。
2018年の登場以来、その「かっこいい」外観と機能性で多くのドライバーを魅了しています。
この記事ではセレナオーテックの特徴を紹介します。
発売からの反響、独特のデザインコンセプト、専用装備の豊富さ、そして高機能インテリアまで、セレナ オーテックの魅力を余すことなくお届けします。
この記事を通じて、セレナ オーテックの「かっこよさ」をわかって頂けると幸いです。

セレナオーテックがかっこいいという話をよく聞きますが、そもそもその、かっこいいと言われるセレナオーテックはどんな車なのでしょう。
ここでは、まず、セレナオーテックはどういう車なのか、概要をざっと紹介しておきます。
最初に、セレナオーテックはいつ誕生したのかです。
これは意外に新しくて、先代セレナの5代目(C27)の発売から1年半後の2018年2月のことなのです。

引用元:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/180112-02-j?origin=channel-NNG243
とはいえ、オーテックの手による特別仕様車の歴史は古く、初代(C23)前期モデルの、まだ、バネット・セレナと称していた(後期モデルはセレナ)頃に投入されました。
1992年1月に「サンキャット」という名前で登場した特別仕様車は大型専用バンパー、専用カラー、青とグレーの専用内装を採用して、標準モデルとの差別化を図っていました。

引用元:https://www.autech.co.jp/history/sv/serena_suncat_1992.html
その後も「キタキツネ」「ライダー」などの特別仕様車を手掛けてきたのはご承知のとおりです。
なお、オーテック(株)は2022年4月1日に、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(株)と統合して日産モータースポーツ&カスタマイズ(株)となりました。
ニスモがどうなったかが気になりますが、オーテック事業所、ニスモ事業所に分かれているようですね。
6代目の新型セレナ(C28)のオーテックはこの日産モータースポーツ&カスタマイズ(株)が手掛けていて、モデルチェンジ直後から投入されています。
では、そんなセレナオーテックのコンセプトはどんなものなのでしょうか。
これはプレスリリースを見ていただくといいかもしれません。
ターゲットは、スポーティかつプレミアム感の高いスタイリング、あるいは素材にこだわる顧客向けで、「プレミアムスポーティ志向」という方向性です。
特にエクステリアは、ベースモデルと差別化を図って大きく手を入れてかっこよく仕上げています。
内装も素材とイメージカラーのブルーにこだわり、誕生当時は唯一本革仕様が選べました。
また、先代(C27)では、ハンドリングや加速感をチューニングした「AUTECH SPORTS SPEC」も設定していました(当時のNISMO扱い)。
次に、セレナオーテックのベース車は何なのでしょうか。
これは以下に示すようになります。
| ガソリン車 | e-POWER車 | |
|---|---|---|
| C27前期 | X | |
| C27後期 | X | e-POWER ハイウェイスター |
| C28 | ハイウェイスターV | e-POWER ハイウェイスターV |
ベース車の違いはあまり考えなくていいと思います。
先代(C27)のカタログでもハイウェイスターVとの装備を比較していましたし、価格的にもハイウェイスターVより上位ですからね。

さて、そんなセレナオーテック、かっこいいといいますが、どこが違うのでしょうか。
ここでは、内装、外装、装備、価格差を見ていき、価格差があっても買う価値があるかを考えていきましょう。
最初にセレナオーテックと通常モデルのエクステリアの違いです。
おそらく、セレナオーテックがかっこいい一番のポイントがこのエクステリアなのです。
ベース車のハイウェイスターVと比べましょう。
| ハイウェイスターV | オーテック |
|---|---|
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引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/
ハイウェイスターVに追加された特別装備は以下のようなものです。
| 専用エクステリア | |
|---|---|
|
|
| 電動格納式リモコンドアミラー(サイドターンランプ付・メタル調フィニッシュ) | |
| 16インチアルミホイール(専用)・205/65R16 95Hタイヤ | |
何といってもフロントグリルとエアロのかっこよさです。
グリルは明確に違いますし、エアロは特に下部のボリューム感が圧倒的です。
フロント、サイド、リアのメタル調フィニッシュもきいていますね。
ホイールはハイウェイスターVも205/65R16で変わりませんが、エアロのせいか、ぐっと車高が低くなった感じさえしますね。
ボディカラーは白(プリズムホワイト)、黒(ダイヤモンドブラック)も選べますが、オーテックといえば、イメージカラーともいえるカスピアンブルーかもしれませんね。
次に、セレナオーテックとハイウェイスターVのインステリアの違いです。
| ハイウェイスターV | オーテック |
|---|---|
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引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/
ハイウェイスターVのシートはジャガード織物/撥水加工トリコット&合皮コンビで、下位グレードのXVやXのトリコットと比べるとはるかに高級なものです。
しかし、オーテックのシートはブラックレザレットシートで「AUTECH」の刺繍やブルーのライン、ステッチが高級感、プレミアム感を醸し出しているのです。

ハイウェイスターVに追加されたインテリアの特別装備は以下のようなものですが、やはり大きなところはシートですね。
| 専用インテリア | |
|---|---|
|
|
| ブルーステッチ付き専用ブラック本革巻ステアリング | |
| セカンドシート キャプテンシート(e-POWER車のみ) | |
| セカンドシート アームレスト(e-POWER車のみ) | |
なお、セカンドシートのキャプテンシートやアームレストは標準モデルではLUXIONにしか付いていないので、このあたりのプレミアム感もなかなかです。
ステアリングホイールはセレナの場合、すべて本革巻きですが、ブルーステッチはシートとの統一感を出す意味でも重要かもしれません。
次に、セレナオーテックとハイウェイスターVの装備面の違いです。
| インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物検知機能付) | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| インテリジェントルームミラー | |||||
| 6スピーカー | |||||
| 日産オリジナルナビ取付パッケージ(TVアンテナ、GPSアンテナ) | |||||
| コンビニフック10個(e-POWER車のみ) | |||||
| クリアビューパッケージ(寒冷地仕様のみ) | |||||
| ホットプラスパッケージ(寒冷地仕様のみ) | |||||
| 高濃度不凍液(寒冷地仕様のみ) | |||||
| PTC素子ヒーター(寒冷地仕様のみ) |
インテリジェントアラウンドビューモニターやインテリジェントルームミラーはLUXION以外はオプションです。
側方視界が悪く、多人数乗車が想定されるセレナでは、インテリジェントアラウンドビューモニターやインテリジェントルームミラーはぜひ付けておきたい装備です。
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| インテリジェントアラウンドビューモニター | ンテリジェントルームミラー |
引用元:https://www.nissan-global.com/
インテリジェントアラウンドビューモニターはハイウェイスターVの場合、アダプティブLEDヘッドライトなどとのセットとはいえ488,400円という高額なオプションです。
e-POWERハイウェイスターVの場合は、96,800円のオーテックに付いた装備くらいのセットオプションがあるのですが、ガソリン車はどうしようもないようです。
次に、セレナオーテックとハイウェイスターVの価格の違いですが、これは一覧表でお示ししましょう。
| 区分 | ハイウェイスター | オーテック | ||
|---|---|---|---|---|
| 2WD | 4WD | 2WD | 4WD | |
| ガソリン車 | 3,269,200円 | 3,535,400円 | 3,733,400円 | 3,933,600円 |
| e-POWER車 | 3,686,100円 | 4,150,300円 | ||
オーテックが、2WD車は464,200円高、4WD車は398,200円高です。
2WDと4WDの差が違うのはなぜなのかは、いろいろ考えてみたのですが、よくわかりませんでした。
寒冷地仕様の場合は、4WDだけホットプラスパッケージ、高濃度不凍液、PTC素子ヒーターが標準装備なので、このあたりが理由になるのでしょうか。
最後に、セレナオーテックとハイウェイスターVの40万円前後の価格差の価値はあるかです。
セレナのような側方視界の悪いミニバンにはアラウンドビューモニターが必須ですから、価格差は10万円くらい割り引いた方がいいかもしれません。
ガソリン車の場合は488,400円もするセットオプションしかありませんから、アラウンドビューモニターが欲しければオーテックの一択です。
e-POWER車の場合は悩ましいのですが、少しカスタム化したいのならオーテックは悪くないでしょう。
エアロで本格的にカスタム化しようと思えば最低でも20万円、おそらく30万円くらいはかかるはずです。
シートのレザレットは合皮なのですが、高級なもので、本革風のしっとりとした風合いで撥水効果もあるので、エアロとこれだけで30万円の元は取れそうです。
ただ、そうはいってもオーテックは人気があるので、近所でまったく見かけないということはありません。
オリジナリティを極めたい方は、自分だけのカスタム化をした方が満足度は高いかもしれませんね。
この記事は、「セレナ」と「ヴォクシー/ノア」のどっちがいいか検討している方に向けたものです。
比較のポイントとして、デザイン、運転しやすさ、使い勝手、燃費、動力性能、乗り心地、安全装備、リセールバリューなどが詳細に分析されています。
これらの要素を通じて、各車種の特徴を理解し、自分に最適な車選びの決断を下すための情報となれば幸いです。

ミニバンの中でも「セレナ」と「ヴォクシー/ノア」を選ぶとなるとかなりの検討が必要です。
ここでは、まず、選ぶ際のポイントをピックアップしていきます。
重要な順に記載しますが、スタイリングに加え、視界や取り回しの良し悪し、シートアレンジや積載性が重要ではないでしょうか。
1番目のポイントはスタイリングです。
スタイリングは性能には全く影響しませんが、長く乗る車ですから、好みに合い、時間が経ってもカッコよく見える、清新で飽きのこないデザインであることは重要です。
また、虚栄心を満足させるわけではありませんが、周囲の人からもいい車だと思ってもらうことも大事なのです。
2番目のポイントはシートアレンジと積載性です。
セレナはファミリーユースが前提ですから、たくさんの人を乗せることも必要ですし、いろんな乗り方ができると便利です。
車中泊をすることもあれば、後部座席にお子さんを乗せて助手席からお世話をすることもあるでしょう。
サーフボードのような長尺ものを積むこともあれば、シティサイクルやロードバイクを載せることもあるはずです。
このあたりのミニバンとしてのニーズを満たすのは。多彩で自由度の高いシートアレンジなのです。
また、ミニバンですから、絶対的な積載量も、多人数乗車時の積載量も求められるのです。
3番目のポイントは燃費です。
セレナの購買層は30歳台が3割弱、40歳台が3割台半ばで、この層が6割以上を占めています。
この年代はまさに子育ての最中ですから、経済的には大変な時期だと思われます。
となると、セレナやノア/ヴォクシーの経済性に大きな影響を与える燃費は重要な選択ポイントなのです。
4番目のポイントは動力性能と走行性能です。
このクラスのミニバンは1.7トン近い車両重量の車を2Lのエンジンで駆動するのですから動力性能には期待できないものです。
また、腰高でサスペンションにもコストをかけられないのですから、走行性能にもおのずと限界があります。
とはいえ、運転席に座るなら、気持ちいいエンジン音を聴いて、加速やハンドリングを楽しみたいものです。
そういう意味でも、動力性能と走行性能は重要なのです。
5番目のポイントは乗り心地です。
乗り心地の良し悪しがよくわかるのは遠乗りしたときです。
1列目の乗り心地が悪いことはあまりありませんが、2列目は乗り心地が悪い場合もあり、車酔いしやすい方やお子さんにとっては、そんな車は辛いものです。
ファミリーユースで、お子さんが小さい頃には家族で遠乗りをする機会が多いと思います。
そんなときに乗り心地がいいか悪いかは重要なポイントなのです。
6番目のポイントは視界と取り回しです。
ミニバンは座席の位置が高くて見晴らしはいいのですが、ウエストライン(窓の下端のライン)が高いので、車の近くの視界は非常に悪いものです。
特に、左側の側面視界は最悪で、背の低い人やものは非常に見えづらくなっていて、車をぶつけたり、場合によっては事故さえ起こしかねません。
セレナの場合は側方下部の視界を確保するために、4WD車にはサイドアンダーミラーなんてものが付いているほどです。

引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena.htm
また、ミニバンの場合は車体サイズはともかく、最小回転半径が大きいなど取り回しが悪いのも気になるところです。
ましてやミニバンはファミリーカーですから、奥さんなど運転に不案内な方もハンドルを握ることを考えれば、視界と取り回しの良し悪しは非常に重要なのです。
7番目のポイントは安全装備です。
事故を防ぐことは家族の命を守ることにもつながりますし、運転支援機能は運転時の負担軽減も図ってくれます。
こうした安全装備はどんな車でも付いていますが、性能や装備の充実具合は差があるものです。
そう考えると、安全装備がどうなのかも重要なポイントなのです。
8番目。そして最後のポイントがリセールバリューです。
もちろん廃車になるまで乗りつぶすかたもおらると思いますし、それが経済的な場合が多いのですが、ほとんどの方は一定期間で買い替えて、乗っていた車は売却するものです。
そうなると、次に買う車の予算にもなるリセールバリューの高低は重要で、車種によって結構な差があるものなのです。

では、前のセクションでお示しした、セレナとノア/ヴォクシーを選ぶポイントごとにチェックしていきましょう。
ここでは、好みで選ぶべきスタイリング以外は、セレナが優れているポイント、ノア/ヴォクシーが優れているポイントをできるだけはっきりと判定していきます。
エンジンやプラットフォームを刷新したノア/ヴォクシーの方が、旧型(C27)の技術の大半をテイクオーバーしたセレナより優位なように思います。
まず、セレナとノア/ヴォクシーを選ぶときに一番重要なスタイリングです。
| セレナ | ノア | ヴォクシー |
|---|---|---|
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引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena.html https://toyota.jp/noah/ https://toyota.jp/voxy/
3車種の中ではヴォクシーが一番攻撃的で、ノアのシルバーの太い3本のフロントグリルもなかなかの迫力です。
一方のセレナはヘッドライトのラインなんかは特徴的ですが、ノア/ヴォクシーの攻撃的なフロントと比べれば洗練された端正なフォルムです。
ただ、このあたりは購入者の好みで選ぶべきポイントですので、ここで優劣を付けるのは控えさせていただきます。
まず視界についてですが、特に側方視界はセレナのものです。
詳細は「セレナvsノア:運転しやすさ徹底比較!」に記載していますが、セレナの方がウエストライン、それも1列目の一番前の部分が明らかに低いのです。
この側方視界に加え後側方視界もやはりセレナが良く、視界の良さで選ぶならセレナでしょう。
次に安全装備ですが、これも「セレナvsノア:運転しやすさ徹底比較!」に詳細に記載しています。
安全装備の公的な試験結果はほぼ同等ですから、性能についてはセレナとノア/ヴォクシーは互角と見ていいでしょう。
ただ、ノア/ヴォクシーがレーダークルーズクルーズコントロールなのに対しセレナはプロパイロットで、ブラインドスポットモニターも標準装備など、装備は充実しています。
となると、性能は互角ですが、安全装備の充実で選ぶならセレナでしょう。
次にシートアレンジですが、セレナの方がやや優位かもしれません。
シートアレンジの種類を比べてみましょう。
シートアレンジの種類の数は言ったもの勝ちのようなところがありますので、記載してなくても可能かどうかは判断していきます。
| セレナ | ノア/ヴォクシー |
|---|---|
| ベビーケアモード | 前席ベビーケアモード |
| 可能 | 後席トライアングルモード |
| 6人旅モード | 可能 |
| 2列スーパーリラックスモード | スーパーリラックスモード |
| 2列横スライドウオークインモード | 2列目が横スライドしないので不可能 |
| 3列ゆったりモード | 可能 |
| 3列目用テーブルモード | スマートマルチセンターシートがないので不可能 |
| 1-2-3列ウオークスルーモード | 1列目にコンソールがあるので不可能 |
| 可能 | フロントフラットソファーモード |
| 2-3列フルフラットモード | リアフラットソファーモード |
| カーゴモード | 可能 |
| 2列+カーゴモード | ラゲージモード |
| 可能 | ビッグラゲージモード |
| スーパーカーゴモード | 2列目ウオークスルー幅が狭いので困難か? |
| 自転車載せモード | 2列目ウオークスルー幅が狭いので困難か? |
セレナの方が少しだけアレンジのバリエーションが広いようです。
セレナが優れているのは、スマートマルチセンターシートシステムを使っていることと、そのせいで2列目が横スライドして、ウオークスルー幅も広いためです。
そのかわり、ノア/ヴォクシーのような豪華なキャプテンシートやオットマンはありませんので、ゴージャスな2列目シートをお好みの方には不向きかもしれません。
まず、取り回しについてです。
詳細は「セレナvsノア:運転しやすさ徹底比較!」に書いていますが、ボディサイズは大差なく、最小回転半径で5.7mといささか大きいセレナが取り回しでは不利です。
最小回転半径というのはハンドルを目いっぱい切って旋回したときに、最外周のタイヤの中心が描く円の半径で、これが大きいということは小回りが効かないということです。
ノア/ヴォクシーの最小回転半径も5.5mと決して小回りが効く部類ではありませんが、セレナの5.7mとの差は意外と大きいのです。
次は荷室容量です。
VDA方式の容量で比べてみましょう。
「VDA方式」とは?
ドイツ自動車工業会の(Verband der Automobilindustrie)の計測方法で、1Lの箱(200x100x50mm)が何個入るかで容量を計測する
| 区分 | セレナ | ノア/ヴォクシー |
|---|---|---|
| 3列使用 | 212~283L | 298L |
| 2列目まで使用 | 約800L程度か? | 7人乗り1,243L8人乗り1,120L |
| 1列目だけ使用 | 不明 | 7人乗り1,563L8人乗り1,477L |
3列使用時のセレナの荷室の狭さは良く知られていますが、2列目まで畳んだときはさらに差が大きくなってきます。
2列目まで使用時はVDA方式のデータはないのですが、先代(C27)でも815Lだったことを考えれば800L程度という数字も信憑性が高そうです。
いずれにしても、荷室容量ではノア/ヴォクシーがセレナを圧倒しています。
次に燃費についてです。
単位:km/L
| 区分 | ガソリン車 | ハイブリッド | ||
|---|---|---|---|---|
| セレナ | ノア/ヴォクシー | セレナ | ノア/ヴォクシー | |
| WLTCモード | 13.0~13.4 | 15.0~15.1 | 18.4~20.6 | 23.0~23.4 |
| 実燃費 | 11.0 | 11.5 | 17.0 | 17.6 |
ノア/ヴォクシーのガソリンエンジンはダイナミックフォースエンジンに一新されて、カタログ燃費ではセレナを圧倒しています。
ハイブリッドはエンジンは先代を踏襲するものの、モーター、バッテリーの高出力化やシステムの高効率化で、これもセレナを圧倒しています。
実燃費では大きな差はありませんが、サンプル数が少ない可能性もあり、また、数値的にも特にハイブリッドでノア/ヴォクシーがいささか優位なようです。
次は動力性能と走行性能、乗り心地です。
動力性能については「セレナvsノア:運転しやすさ徹底比較!」をご覧いただきたいのですが、特にガソリン車では新エンジンのノア/ヴォクシーがセレナを圧倒しています。
走行性能はプラットフォームの設計思想と新しさが大きな影響を与えています。
現行セレナ(C28)は、先代セレナ(C27)のシステムの多くをテイクオーバーしており、プラットフォームも変わっていません。
それどころか、このCプラットフォームは3代前のC25からずっと使っているものです。
一方のノア/ヴォクシーはTNGAに基づいたGA-Cプラットフォームに一新されています。
骨格構造の最適化に加えエンジンの搭載位置なども低重心・低慣性を目標に再構築され、しなやか走りと乗り心地を実現しているといいます。
後輪がトーションビーム式へ変更されたのが残念ですが、走行性能、乗り心地ではノア/ヴォクシーはセレナより優秀なようです。
次にリセールバリューです。
一般的に日産車よりはトヨタ車の方がリセールバリューが高いものですが、思いのほか差がついていません。
| セレナ | ノア | ヴォクシー | |
|---|---|---|---|
| 3年落ち | 7割弱 | 7割弱 | 7割弱 |
| 5年落ち | 5割台半ば | 5割台半ば | 5割台半ば |
| 7年落ち | 3割~3割台半ば | 4割超 | 4割超 |
1年落ちや3年落ちではセレナの方がいいという話もあるほどです。
しかし、耐久性で劣るとみられているのか、7年落ちになるとかなりの差が出るので、長く乗った場合のリセールバリューはノア/ヴォクシーの方がセレナよりいいでしょう。
この記事のまとめです。