セレナ(C26とC25)オーナーが直面する一般的な問題の一つが、アクセルを踏んだ際に発生する異音です。
この記事では、C26とC25モデルのアクセル踏時に発生する様々な異音の特徴、原因、および対処法について詳細に解説します。
セレナの快適なドライブを保つために、異音の原因を正しく理解し、適切な対策を講じることが重要です。
- セレナC26/C25のアクセルを踏む時に発生する異音の原因と特徴
- セレナのCVT異音の対処法
- ロアアーム故障のサイン
セレナ(C26)オーナー及び、これから中古車のセレナ(C26)の購入を検討している方に10万キロ到達時に交換を検討すべき主要部品についてご紹介します。
この記事では、長距離走行による摩耗や故障のリスクが高まる主要な部品とその機能、交換のタイミングについて明確にします。
信頼性を維持し、安全で快適なドライブを続けるために、今、知っておくべき情報をお届けします。
まず、セレナ(C26)で10万キロで交換が必要な部品と兆候をチェックしていきましょう。
10万キロに加え、20万キロではどうなのでしょうか。
最初に、セレナ(C26)で10万キロで交換が必要な部品にはどんなものがあるかです。
1番目はウォーターポンプです。
ウォーターポンプというのは、冷却水を循環させるために設置されているポンプで、エンジンにとって極めて重要で、10万キロを超えたあたりで壊れるものです。
タイミングベルト、あるいはチェーンで駆動している場合が多く、セレナもタイミングチェーン駆動です。
以前はタイミングベルトが一般的で10万キロで必ず交換していましたが、工賃節約のため、その機会に交換してたくらい、10万キロあたりで必ず交換すべきパーツなのです。
次はオルタネーターです。
普通のオルタネーターはエンジンの力で発電するだけですが、セレナの場合はECOモーターと言って、パワーアシストとアイドリングストップ後のエンジン起動も担っています。
パワーアシストやエンジン始動はともかく、発電できなくなったら車は走れませんから、このパーツの故障は怖いものです。
セレナの場合はこのECOモーターというオルタネーターはいささか弱いようで、10万キロを超えたら気を付けた方がいいようです。
次はラジエターです。
エンジンから帰ってきた冷却水を冷やすラジエターもセレナの弱点のようで、10万キロを過ぎると壊れるリスクが高くなるパーツです。
基本的には水漏れで、放置するとエンジンの冷却ができなくなりオーバーヒート、焼き付きという致命的なダメージにつながりかねません。
次はイグニッションコイルです。
イグニッションコイルは車の電圧を増幅させて、プラグに送り込むパーツで、車の使っている12Vの電圧ではプラグは火花を飛ばせないのです。
壊れるとエンジンに点火できなくなりますのでこれも重要なパーツです。
10万キロはいささか早いようにも思いますが、日産はこのイグニッションコイルも弱点なので、上げておきます。
次はゴムブッシュとショックアブソーバーです。
ゴムブッシュはサスペンションを構成するゴムでできたパーツで、ショックアブソーバーはサスペンションのばねの動きを制御するパーツです。
10万キロも乗ればへたってきて、交換すると乗り心地、乗り味が大きく改善するのですが、私も含めて交換する方は少ないと思います。
へたりは少しずつ進行するので気付かないものですし、走れなくなるわけではないからです。
10万キロで交換が必要な部品をお示ししてきましたが、交換に至るまで悪化するにはどんな兆候があるのでしょうか。
まず、ウオーターポンプが劣化した場合の兆候です。
ベアリングの摩耗があれば異音がしますし、シールの劣化などで水漏れする場合もあります。
クーラントの赤や青の水が漏れていれば一大事ですし、冷却水のリザーブタンクの水位の低下も兆候です。
ただ、何の前兆もない場合もありますから、前兆がなくても安心はできません。
次は、オルタネーターが劣化した場合の前兆です。
「セレナ(C26)の欠点と中古車購入前に注意すべきポイント」にも書きましたが、壊れかけてくると「ガラガラ」「コーコー」というような異音が発生する場合があります。
結構な音量で、走れないこともありませんが、普通の方ならディーラーに直行するくらいの異音です。
私も他車種で経験がありますが、そのときはベアリングのボールの摩耗でした。
当面、発電能力に影響がない場合もありますが、私も含め、普通の人ならオルタネーターは速攻で交換すると思いますよ。
次は、ラジエターが劣化した場合の兆候です。
ラジエターの場合は漏水がほぼ唯一、かつ致命的な問題です。
いきなり大量に漏水するわけではないので、クーラントのリザーバータンクの水位をチェックしていれば気付くものです。
漏水がひどくなれば、車の前にクーラントの赤や青の水に気付くかもしれません。
エンジンがオーバーヒート気味になると警告灯が点灯しますが、こうなる前に気付きたいものです。
次は、イグニッションコイルの劣化です。
イグニッションコイルはプラグ1つに1個が対応していますので、異常は1気筒が死んでしまうことから始まります。
1気筒死ぬのは私も経験がありますが、エンジンの振動が明らかに大きくなります。
そのうちエンジン警告灯が点灯しますから、気付かないことはありません。
いずれにしても、ガソリンが燃えないまま、排気浄化の触媒系に入っていきますから、放置してはいけません。
最後に、ゴムブッシュ・ショックアブソーバーの劣化の予兆というか、症状です。
毎日乗っていて気付きにくいのですが、走行性能や乗り心地は相当に悪化しています。
これは、車検などで同じ車種の試乗車なんかを代車で提供されると気付くものです。
ディーラーは買い替えを喚起するために、同じクラスの新しい車を代車として提供することを、けっこうしてくるものなのですよ。
では、セレナを20万キロ乗った時に交換が必要な部品にはどんなものがあるのでしょうか。
セレナの弱点のCVTやオイル漏れするエンジンの交換はもはや買い替えレベルですから、それ以外では、こんなものでしょうか。
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燃料ポンプなんかは10万キロを超えたらいつ壊れてもおかしくありません。
しかし、当たり外れがあるので、私なんかは30万キロ乗った車や15万キロ以上乗った数台を含めて1回も交換したことはありません。
ブレーキホースやエンジンのパッキン類も換えた方がいいかなと思いましたが、結局30万キロもってしまいました。
ヘッドライトのレンズの曇りは如何ともしがたいのですが、良心的なディーラーなら研磨でどうにかしてくれるかもしれません。
さて、そんなセレナ(C26)では、10万キロでの部品の交換費用はどれくらいかかるのでしょうか。
まず、セレナ(C26)のウオーターポンプの交換がどれくらいかかるかです。
ウオーターポンプのパーツ代は1万円前後ととても安いものです。
工賃を入れて、2万円~2万5千円くらいですから、10年を超えたあたりの車検で換えておきたいところです。
次に、セレナ(C26)のオルタネーターの交換がどれくらいかかるかです。
「セレナ(C26)の欠点と中古車購入前に注意すべきポイント」にも書きましたが、セレナ(C26)のオルタネーターは壊れやすいのに加え高価です。
これは、モーターアシスト機能とエンジン再始動の機能が付いているからなのですが、欧州製でもあり、パーツ代だけで税込み165,000円もします。
新品パーツなら工賃を含めると20万円近い費用になってしまいます。
リビルド品が手に入っても10万円近くしますから、工賃込みで12万円、いずれにしても普通の車の倍の金額です。
次に、セレナ(C26)のラジエターの交換がどれくらいかかるかです。
昔のラジエターは半田なんかで修理可能だったのですが、今は交換の一択です。
ディーラーで純正パーツを使うと10万円強、Webではラジエーターの部品代だけで11万円という情報もありましたが、さすがにここまで高くはないはずです。
ラジエーターにもリビルド品があって、これを使えば6万円程度に費用を抑えられるようです。
次に、セレナ(C26)のイグニッションコイルの交換がどれくらいかかるかです。
実際にはコイルが1つダメになって気付くと思いますが、交換するなら4本換えるべきです。
イグニッションコイル1本1万円で、工賃が1万円ですから、まとめて換えた方がお得ですし、残りの3本もダメになる可能性が高いのです。
ということで、純正パーツで4本換えると5万円程度です。
ただ、純正パーツを使わなければ3万円くらいでできる場合もあるようです。
次に、セレナ(C26)のゴムブッシュ・ショックアブソーバーの交換がどれくらいかるかです。
これは、どんなパーツを使うかで大きく変わりますが、ざっと15万円くらいからとしておきましょう。
交換すると換えてよかったと実感するようですが、換えなくてもすむ部分ですので悩ましいですね。
この記事では、セレナ(C26)におけるオイルが減る問題についてお伝えしています。
多くのセレナ(C26)オーナー様が経験しているオイルが減る原因とその影響、さらにはリコール情報の有無について詳しく説明しています。
オイルが減る主な原因として、エンジンの摩耗や劣化が挙げられており、その結果エンジンに与える潜在的なダメージについてもお伝えしています。
また、リコールに関する最新情報や対処法についても触れており、セレナC26オーナーにとって重要な情報が含まれています。
まず、セレナ(C26)のオイルが減るリコールといわれるのはどんな症状なのかを確認していきます。
ここでは、一般的にオイルが減る原因にはどんなものがあるのかを説明し、セレナ(C26)のオイルが減るリコールの症状や原因を考えます。
また、このオイルが減るという症状を放置するとどうなるのかもチェックしていきましょう。
最初に、オイルが減る原因にはどんなものがあるのかです。
原因は大きく分けて3種類あるのですが、異常がなくてもオイルは減っていくことも含めて説明していきます。
セレナ(C26)の場合は大多数がオイル上がり、オイル下がりのようです。
まず、エンジンオイルは異常がなくても少しずつ減っていくものです。
エンジン内は高い気密が保たれていますが、完全ではありませんので、オイルは僅かですが漏れるものです。
走行距離が嵩んでくるとエンジンを構成するパーツも摩耗し、オイルの減り方が多くなるのも当然ですし、エンジンブレーキを多用すると減りやすいのも確かです。
もちろん、オイルの量の確認は大事ですが、こうした減り方だと、定められたオイル交換周期を守っていれば問題になることはないはずです。
次はオイル上がりです。
オイル上がりというのは、エンジン内部にあるピストンリングとシリンダーの隙間からエンジンオイルが燃焼室に入りこむ現象です。
ピストンリングに付いたオイルはシリンダーが下がることで回収されるのですが、ピストンリングに摩耗や傷があると回収されないまま燃焼室に入り、燃えてしまいます。
このため、オイル上がりが発生すると、マフラーから白い煙が発生し、エンジンオイルの減りが早くなり、定期的なオイル交換ではもたなくなります。
私も経験がありますが、定期点検でオイル交換した車が、2週間もたたない間にオイルが激減して驚いたものです。
次はオイル下がりです。
オイル下がりとは、吸気・排気バルブのバルブシールが経年劣化して気密が保てなくなって、オイルがエンジンの燃焼室に入るものです。
これもオイルが燃焼しますから、マフラーから白煙が出ますし、オイルの減りも大きくなります。
オイル上がりの場合はエンジンが回れば回るほどオイルが漏れて白煙が上がり、アイドリング時、低回転時はあまり白煙は見られません。
一方で、オイル下がりの場合にはアイドリング時や低回転時でも白煙が見られるのです。
次は、オイル上がりでもオイル下がりでもないオイル漏れです。
エンジン内のパーツやシールはエンジンを長く使ううちに摩耗、損傷、劣化する場合があります。
エンジンの設計の問題もあれば、事故などで部品が破損する場合もあります。
こうしたオイル漏れは原因を究明するのが大変で、漏れを止めるのは難しい場合が多いようです。
では、セレナ(C26)のオイルが減る症状や原因はどうなのでしょうか。
まず、セレナ(C26)のオイルが減る症状ですが、10万キロを超えて距離が嵩んでくると発生する場合があるようで、15万キロあたりが危険なようです。
1か月で500ml減っているとか、3000kmでオイル交換しないと危険なレベルとか、気が付くとレベルゲージの先に届かないぐらいしか入っていないという症状のようです。
とにかく、気を付けておかないと、オイルが危険なくらい減ってしまうのです。
白煙が上がっているという情報もありますので、オイル上がりかオイル下がりなのは間違いないようです。
次に、セレナ(C26)のオイルが減る原因ですが、単一ではないようです。
オイル上がり
セレナ(C26)のオイルが減る原因としてオイル上がりが考えられるのは、走行距離が嵩んで、アクセルを踏み込むと白煙が出る場合です。
こんな場合は、エンジンのシリンダーやピストンの摩耗が進んでシーリングが不十分になって、オイル上がりを起こしていると思われます。
オイル下がり
セレナ(C26)のオイルが減る原因はオイル下がりの場合もあるようです。
バルブ部分の潤滑のため、適切な量のオイルを供給する機能を持つのがバルブステムシールで、燃焼室にはオイルを落とさない仕組みになっています。
劣悪なエンジンオイルなどの使用によりオイルをそぎ落とす機能が働かなくなると、燃焼室内にオイルが落ちる、いわゆるオイル下がりの症状が出てしまうようなのです。
では、オイルが減ったのを放置するとどうなるのでしょうか。
エンジンオイルは金属部品同士の潤滑と冷却という役割を持っています。
オイルが減った状態、あるいは無い状態で走ると、十分な潤滑がありませんから、エンジンの部品、特にシリンダーとピストンは過熱します。
冷却も効きませんので、やがてシリンダーとピストンが癒着する「焼き付き」という症状に至ります。
ここまで来ると再起不能で、高価なエンジンを乗せ換えるしか手がありません。
では、セレナ(C26)のオイルが減る問題のリコール状況はどうなのでしょうか。
当面の対症療法と修理方法、費用もあわせて記載しておきます。
いきなり残念なことを報告しなければならないのですが、セレナ(C26)に関してはオイルが減る問題どころか、エンジン関係のリコールもありません。
ECOモーターや燃料供給関係のリコールはあるのですが、エンジン関係は皆無なのです。
では、保証の対応になったかどうかです。
新車保証も延長保証も終わっていますが、10万キロを超えてオイルが減る症状が出てくるセレナ(C26)には使えた場合もあるものの、たいていは使えなかったはずです。
延長保証は5年目車検時で10万キロ以下なら距離無制限ですから、10万キロ以下で買えば問題の15万キロあたりに到達して、実際にオイルが減る症状が出た場合もあるようです。
実際には延長保証で対象になった事例が数件見受けられます。
新車保証にしても、延長保証にしても、オイル交換を指定どおり実施していなと、メンテナンスの問題として保証されない場合も(新車保証の方が厳しい)あるようです。
では、当面の対症療法はあるのでしょうか。
非常に原始的な方法ですが、減ったオイルは足せばいいわけです。
私もオイル上がりをつかんだ時は、4Lのオイルの缶を車に載せておいて、頻繁にオイルチェックをして、不足分を注ぎ足していました。
オイルは全交換が原則ですが、そんなことをしていたら、費用がとんでもないことになってしまいますからね。
また、オイル上がりの場合は粘性の高いオイルを使うのも有効です。
セレナ(C26)の純正オイルは「0W-20」です。
今どきの燃費に配慮したエンジンでは0Wは当たり前ですが、サラサラなだけに密閉性は弱い面があります。
これを「5W-30」あたりの粘度の高いオイルに変えると、燃費はいささか悪くなっても、オイル上がりは改善する場合もあるのです。
ただ、オイル下がりには効果はありません。
そこで、本格的な修理方法と費用です。
まず、修理方法ですが、セレナ(C26)に限らず、こんな場合はエンジンの載せ替えが有効かつ唯一の対策です。
エンジンのオーバーホールでもいいのですが、費用は載せ替えとあまり変わりませんし、確実にオイルが減る症状が改善する保証はないのです。
エンジンについては、新品に乗せ換える場合も、リビルド品を使う場合もあります。
ちゃんとしたリビルド品であれば消耗パーツは新品に、不良パーツは完全に修理して再組立てしますから、基本的には新品と同等と思っていいようです。
修理費用についてはオーバーホールで約50万円くらいのようです。
エンジン交換は、リビルド品を使って、工賃込みで60万円、新品で70~80万円といったところのようです。
リビルド品はWebでも30万円台半ばで流通しているようですが、エンジン交換は工賃に加え、関連パーツもあるので、結構な費用になるようです。
最新型のセレナはC28セレナですが、先々代のC26セレナもまだまだ中古車市場では人気のようです。
ミニバンの購入を検討している方にとって、性能も良く、価格もこなれたセレナC26は魅力的な選択肢だと思います。
しかしながら、セレナC26にはオルタネーターやCVTの不具合など故障が多いことが知られています。
また、加速不良など、その他いくつかの欠点についても懸念されているようです。
ここでは、セレナC26の主な欠点について説明したうえで、を中古車として購入する前に注意すべきポイントについても解説していきましょう。
セレナC26の最も重要な弱点は、オルタネーター(ジェネレーター)の故障です。
オルタネーターは車のエンジンや電装品、その他の機能を動かす電気を発生するという重要な役割を担うため、故障が発生すると走行できないなど、深刻な影響が生じます。
早急な修理が必要なのですが、オルタネーターというのは高価なパーツ゚で、セレナC26の場合は、構造上部品が特に高く、通常よりかなり高額の費用がかかることになります。
オルタネーターが本格的に故障する前に、異音が発生することもあります。
私も経験がありますが、具体的には、「ガラガラ」「コーコー」などという明らかな異音が発生するのです。
私の場合はベアリングの摩耗でしたが、放置するとオルタネーターが機能しなくなります。
こうした異音が出ている中古車を購入すると、後で高額な修理代がかかる可能性が高く、購入時には注意が必要です。
特に中古車市場で安価に出品されているセレナC26の中には、オルタネーターからの異音がするものも多いようで、購入前の確認は不可欠です。
ただ、必ず異音が発生して壊れるわけではありませんので、その場合はどうしようもありません。
セレナC26のオルタネーターはエンジンルーム内に設置されていて、エンジンの回転で発電しています。
交換は簡単な作業ですが、問題は部品代で、通常の車でもかなり高価で、リビルド品という中古再生パーツを使うことも多いのです。
Sハイブリッドの場合はモーターアシスト機能もあり、部品代だけで税込み165,000円という情報もあり、工賃を加えると、合計で18~19万円の修理費用が発生します。
セレナC26型のリコール履歴については下記の記事でまとめていますのでご確認ください。
>> セレナC26のリコール一覧!オルタネーター リコールはいつでどのような不具合?
その中にオルタネーターに関するリコールが3回あり、最新では2023年9月にリコールが出されているのです。
セレナC26のオルタネーターに関するリコールは、主に以下の三つの不具合によるものです。
2013年4月19日のリコール
形式: | BA-FC26、DBA-FNC26、DBA-C26、DBA-NC26(アイドリングストップ付き車) |
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製造時期: | 平成22年11月16日~平成24年2月11日 |
対象台数: | 84,039台 |
不具合内容: | プーリーの締付不適切により脱落し、発電不能になる可能性。最悪の場合、エンジン停止。 |
改善措置: | 対象車両のプーリーを対策品と交換。 |
2023年1月27日のECOモータのリコール
対象: | アイドリングストップ付き車 |
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不具合内容: | ECOモータ内部ベアリングのシール仕様不適切によるシール性能不足、ベアリング破損及び異音発生の可能性。最悪の場合、火災発生。 |
改善措置: | ECOモータの交換。 |
2023年9月29日のリコール:
形式: | DBA-C26、DBA-NC26、BA-FC26、DBA-FNC26、BA-FPC26、BA-FNPC26(アイドリングストップ無し車) |
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製造時期: | 平成22年11月24日~平成28年6月17日 |
対象台数: | 45,402台 |
不具合内容: | オルタネータのプーリー内部機構のグリス熱劣化によるワンウェイクラッチ摩耗・破損、発電不良やエンジン停止、最悪火災の可能性。 |
改善措置: | 発電機の交換。 |
オルタネーターはエンジンの回転エネルギーを使って電力を発生させ、車内の電力を供給する重要な部品です。
アイドリングストップ車の場合、発電機とモーターの機能を持つECOモーターとして機能し、アイドリングストップ後の再起動やモーターアシストにも関与します。
リコール対応はメーカー特別保証により新車登録日から5年間、走行距離10万km以内の車両が対象となります。
リコール前に交換した場合の返金については、修理履歴の有無が重要となります。
セレナC26型に関する不満で目立つのが、加速不良と言ってもいい加速の鈍さやもたつきに加え、アクセルを踏んでも吹けないという問題です。
これはMR20DD型エンジンとECUという運転制御を行うマイコンのプログラムの問題で、同じエンジンを搭載するC27ではECUの設定でさらに加速不良がひどくなっています。
同じエンジンを積むC28ではかなり改善されたと言いますから、ECUの設定が一番の問題だったのかもしれません。
C26の場合、特に発進から低速域での加速不良が目立ち、C27ほどではないにしろ、快適とは程遠いようです。
アクセルを踏み込んでも加速がもたつき、ちっとも進まないという悲痛な声が相当数上がっているのです。
また、吹け上りのいいエンジンはドライブフィールも気持ちいいものですが、アクセルを踏んでもちっとも吹けないという悲しい情報も見受けられます。
こうした症状が本当なら、セレナC26を買うとこの加速不良などとずっと付き合うことになるので、検討する上での重要なポイントかもしれませんね。
セレナC26を運転するときに、一部のユーザーから走行安定性というか、安定感が不足しているとの指摘があります。
特に高速道路のカーブなどではロールが大きく、ドライバーだけでなく同乗者にも不安を与えることがあるようです。
ふわふわ感が強いことも、運転を楽しむという点ではマイナスです。
また、後席での振動や騒音も大きいようで、このあたりも課題とされています。
このクラスのミニバン全般に言えることですが、3列目のシートが車体のかなり後方に設置され、サスペンションも安価なトーションビーム式を採用しています。
このため、路面の凹凸が伝わりやすいうえ減衰できず、柔らかめのセッティングと相まって、乗り心地については悪いのは致し方ないことなのです。
こうした走行安定性、乗り心地を改善するためにはサスペンションの交換は有効で、ショックアブソーバーを減衰力の高いものに変えてやることはきわめて効果的です。
乗り心地は少し硬くなるものの、ロールも減り、後部座席を中心とした振動や騒音もおさまりますし、適度にしなやかなものを選べば、不快には感じないはずです。
セレナC26型のSハイブリッドは、後継のC27型に比べて燃費が若干劣ります。
C26型のJC08モード燃費は15.4km/L~16.0km/Lで、C27型は16.6km/L~17.2km/Lですから、比べればやや劣ります。
実燃費では、C26はC27よりリッター1キロ程度悪いものの、同時期のノア(ガソリン)と比べると大きな差はありません。
この辺りの事情は「セレナSハイブリッド(特にC26)の燃費が悪い?実燃費良くする方法は?」に記載していますが、ノアハイブリッドとの比較ではかなり劣るのは確かです。
Sハイブリッドという名前があるのでノアハイブリッドと比較されるのですが、Sハイブリッドはアイドリングストップに気持ち程度のモーターアシストを付けた程度のものです。
価格だって全く違うので、さすがにノアハイブリッドと比較して燃費が悪いと言われたら気の毒でしょう。
実燃費は約11km/Lですので、ミニバンとしたらそんなものですが、自動車全体で見れば確かにいい方ではありません。
実際の走行に伴う燃費はユーザーによって異なり、13km/L以上の良好な燃費を実現している方もいれば、10km/Lを切る燃費の悪さを訴える声もあるのです。
セレナC26型のユーザーから寄せられる不満点の一つは、シートの設計に関する問題で、サードシートとセカンドシートに問題があるようです。
セレナC26型のシートの設計に関して、不満が多いのはサードシートの薄さや背もたれの低さです。
こうした設計のせいで、長時間のドライブではサポートが不足するため、快適性に著しく欠けるとの声があるのです。
セレナC26型のシートの設計に関するもう一つの問題としてセカンドシートを倒しても完全に平らにならないという点もあげられています。
これが問題なのは、車中泊などのためにフルフラットにしたくても、背もたれと座面との段差などで凸凹が発生し、快適に寝ることができないからです。
こうしたシートの不満の原因は、セレナC26の限られた車内スペースの中で、車内の広さの確保とシートアレンジの自由度とのトレードオフが生じているのではないでしょうか。
限られた車内サイズの中で3列シートにしようとしたら、サードシートは薄くせざるを得ませんし、後方視界の確保のためには背もたれもあまり高くできないのでしょう。
セカンドシートでユーザーが求めるシートのホールド性能を確保するためには、ある程度はフラットという点を犠牲にせざるを得ないのだと思われます。
セレナC26においては、4~6年目くらいの車齢でのミッション(CVT)やラジエーター、ラジエターファンのトラブルといった故障事例が報告されています。
日産車の場合、特にCVTには弱点を抱えているうえ、修理費は買い替えを考えるほど高価ですので、とりわけ重要です。
ラジエターのリビルド品への交換やラジエターファンモーターの交換は5万円~10万円と高価ではありませんが、気付かないとエンジンの焼き付きにもつながる故障です。
これらのトラブルは高年式車でも発生している例があり、注意が必要と思われます。
セレナC26は広い車内空間やシートアレンジの自由度など、多くの長所がありますが、前述のようにいくつかの欠点も存在することを忘れてはいけません。
特にオルタネーター(ジェネレーター)の故障が多く、修理費用も高価です。
また、加速や走行安定性、乗り心地などは買った後で改善することは難しく、かなりのコストがかかってしまいます。
燃費も運転で多少の改善は可能ですが、それにも限度があるのです。
このため、セレナC26中古車で購入する際にはいくつかの点を事前にチェックすることが大事です。
ここでは、その重要ポイントをお示ししておきましょう。
セレナC26はオルタネーターの故障が多いため、購入前にエンジンルームから異音がしないか、特に「ガラガラ」などの特徴的な音がないか確認しましょう。
異音があれば、たとえ発電できていてもも、いずれ発電不良になり、修理(=交換)が必要になる可能性が高いです。
オルタネーターの故障が発生しやすいのは、アイドリングストップやSハイブリッドの機能が搭載されているグレードのようです。
こうしたモデルはオルタネーターにモーターアシストなどの付加機能があって、修理費そのものもそのぶん高価です。
これらの機能がないモデルは、燃費は悪いとしても、オルタネーターの故障リスクが低く、修理代も安いというメリットがあるのです。
セレナC26の場合、加速不良、もたつき、アクセルを踏んでもエンジンが吹けないという問題が報告されています。
これは、車両重量に対して2Lという排気量の小さめのエンジンで燃費にも配慮しながら出力を調整した結果なので仕方がない面もあるのです。
ECUの書き換えという手もあり、加速性は向上しますが、必ず燃費は悪化します。
要は、こうした加速不良とも言われる加速の悪さ、もたつき感、エンジンが吹けないという問題を許容できるかどうかです。
これについては、試乗を通じて、自身が求める、あるいは許容できる加速性能かどうか確認しましょう。
セレナC26については、高速道路のカーブでのロール感や後席、特に2列目の振動、騒音に問題があるとされています。
これは、ミニバンの構造的な問題とサスペンションにコストを割けないという事情があるのである程度やむを得ないところがあります。
こうした問題については、試乗を通じて、安定性や乗り心地を確認し、自身の好みに合っているか、許容できるかを確かめることが重要です。
その際は、ご家族に後部座席に座ってもらい、乗り心地が満足できるものかを確認してもらうといいでしょう。
カタログ燃費と実際の走行における燃費、いわゆる実燃費は異なるものですし、大きく乖離する場合もあります。
また、アイドリングストップやSハイブリッドの有無、運転スタイルによっても燃費は変動するものです。
最近ではe燃費などの実燃費を調査したサイトもありますので、購入前に実際の燃費を確認しましょう。
セレナC26のシートに関しては、サードシートの薄さやセカンドシートが完全にフルフラットにならない点が問題とされています。
長時間のドライブが、特にサードシートで快適かどうか、フルフラットなどのシートアレンジが意に沿うものかは大事なチェックポイントです。
試乗では、ユーザーから訴えられているシートの設計による不満点を確認し、自身の好みに合っているか確認しましょう。
セレナC26では、高年式車でもCVTやラジエーター、ラジエターファンなどのトラブルが発生する可能性があります。
購入前にエンジンルームからの異音や走行時の挙動に不審な点がないか、故障の可能性がある部分については特に入念に確認することが必要です。
特にCVTは故障すると極めて高価です。
シフト操作や走行時の異音、シフト切り替え時や走行時のおかしな挙動や違和感がないか、しっかりと確認しましょう。
この記事をめとめると下記のようになります。