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運転のしやすさは、車を選ぶ際に重要な要素の一つです。

 

特にファミリーカーの王道、セレナノアは、どちらも高い人気を誇るミニバンです。

 

しかし、これらの車種において「どちらがより運転しやすいのか?」という疑問は、多くの購入検討者の心にあります。

 

この記事では、セレナとノアの運転しやすさを様々な視点から比較します。

 

視界の良さ、取り回し、加速性能、そして運転席の快適性など、重要な要素を総合的に検証していきます。

 

記事のポイント
  • セレナとノアの視界の違い
  • 両車の運転の取り回し
  • 加速性能の比較
  • 長距離運転の快適性

 

目次

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セレナとノアを運転しやすさで選ぶポイントは?

 

セレナとノアを運転しやすさで選ぶポイント

 

最初に、セレナとノアを運転しやすさで選ぶ場合、どこを見ればいいのか、そのポイントをお示ししておきます。

 

重要な順に記載しますが、ミニバンの場合、構造上視認しづらい場所がいくつかあることもあり、視界の良し悪しが最も重要ではないでしょうか。

 

  • 一番重要なのは視界、特にミニバンの弱点の側方視界
  • 取り回しの良し悪しは最小回転半径ボディサイズ
  • 思ったようにコントロールするには加速性能が必要
  • 長距離を走るなら運転席の乗り心地も重要
  • 事故から守り運転時の負担を軽減する安全装備

 

一番重要なのは視界、特にミニバンの弱点の側方視界

 

まず視界ですが、運転しやすさを判断する大きな要素です。

 

ミニバンは、アイポイントが高いので見晴らしはいいのですが、ボンネットの前方の見切りや後方視界は設計により大きく異なります。

 

特にミニバンの場合、左側方や前方、後方の車に近くて背の低い物体、あるいは小さなお子さんに対する視認性が悪いのは大きな問題で、最大のチェックポイントです。

 

後方視界も重要で、多人数乗った時でもルームミラーなどで確認しやすいのが理想です。

 

このあたりの視認性は運転のしやすさ、しにくさに直結しますから、しっかりとチェックすることが必要です。

 

取り回しの良し悪しは最小回転半径とボディサイズ

 

次のポイントは取り回しの良し悪しに影響する最小回転半径とボディサイズです。

 

特に女性はミニバンが大きく感じられるのか、取り回しの点で不安を感じられる場合も多いので、ここはそういう方にとって、かなり重要かもしれません。

 

最小回転半径

 

まず、1つ目は最小回転半径です。

 

最小回転半径というのは自動車がいかに狭い幅で旋回できるかという数値で、カタログには必ず記載されています。

 

「最小回転半径」とは?

 

ハンドルを目いっぱい切った状態で旋回したときに、一番外側の車輪(タイヤ)の中心が描く円の半径

 

一般的に4.5m以下であれば小回りがきく車と言われています、今の時代車は大型化していますので、5m以下であれば小回りがいい部類でしょう。

 

一方で、5.5mを超えると小回りがきかない車といっていいでしょう。

 

最小回転半径が大きすぎると片側4車線の道でもUターンできなかったり、狭い曲がり角や駐車場で切り返しをしたりと、運転のしやすさを大きく阻害するものなのです。

 

ボディサイズ

 

2つめはボディサイズです。

 

車の取り回しについては、最小回転半径同様、ボディサイズは重要です。

 

大きな幹線をまっすぐに走る場合はボディサイズが大きくても気になりません。

 

しかし、狭い路地や駐車場では大きな車、特に全幅のある車は取り回しに苦労するのは皆さんご存じのとおりです。

 

思ったようにコントロールするには加速性能が必要

 

次のポイントは加速性能です。

 

加速は運転のしやすさに関係ないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

 

車を思ったようコントロールするにはある程度の加速性能は必要なのです。

 

高速道路のランプで合流するときなどは、それなりの加速性能がないとむしろ危険ですし、危険を回避するにもある程度の加速性能は役に立ちます。

 

また、加速があまりにも悪いとストレスがたまり気持ちいい運転ができません。

 

長距離を走るなら運転席の乗り心地も重要

 

次のポイントは乗り心地です。

 

といっても、ここで言っているのはドライバーの乗り心地の問題です。

 

運転席の乗心地が悪いと、特に長距離運転などで長いこと乗っていると疲れたり、腰が痛くなったりして運転に影響が出てしまうのです。

 

他の席、例えば後部座席の乗り心地が悪いというブーイングもドライバーの心を折るものですが、その問題はまた、別の記事で記載したいと思います。

 

事故から守り運転時の負担を軽減する安全装備

 

次のポイントは安全装備です。

 

今の時代、自動車は先進安全装備満載で、衝突被害軽減ブレーキのように事故から乗車している人や車を守ってくれるものもあります。

 

また、プロパイロットやレーダークルーズコントロールのように運転時の負担を軽減してくれるものまであります。

 

こうした装備は運転のしやすさにも、それを支える安全性にも大きな影響を与えますが、メーカーごとに機能も性能も違っているのです。

 

セレナとノアを運転しやすさ比較!どっち?

 

セレナとノアを運転しやすさ比較!どっち?

 

では、前のセクションでお示ししたポイントごとに、セレナとノアの運転のしやすさを比較してみました。

 

おしなべて見ると、最小回転半径が大きめなところはマイナスポイントですが、視界、特に側方視界がよく安全装備が充実したセレナの方が運転しやすいと考えます。

 

ただ、セレナとノアの間で極端な運転のしやすさについて差があるとはいえません。

 

前セクションで示したポイントについてセレナとノアが優れている部分に分けてご紹介します。

 

セレナの方が運転しやすいポイント

 

  • 視界、特に側方視界がいいのはセレナ
  • 安全装備の性能は互角だが、装備はセレナが充実

 

視界、特に側方視界がいいのはセレナ

 

まずセレナとノアの視界を比較してみましょう。

 

いささか乱暴な比較なのでで、参考までにお示しするのが画像が以下のようなものです。

 

引用元:https://www3.nissan.co.jp/ https://carview.yahoo.co.jp

 

左のセレナの方がウエストラインが低く、1列目のサイドウインドウが大きくて、前方に向かって下がっているのがわかると思います。

 

これはフロントビューを見てもわかります。

 

セレナ ノア

引用元:https://www3.nissan.co.jp/ http://toyota.jp

 

サイドウインドウの低さがわかりますよね。

 

少なくとも、一番重要な側方視界はセレナの方がよさそうです。

 

後方、特に気になる後側方視界です。

 

セレナ ノア

引用元:https://www3.nissan.co.jp/ http://toyota.jp

 

リアクオーターウインドウのあたりの画像ですが、ボディと窓のラインを見るとノアの方が上方に上がっているので、セレナの方がいくぶん後側方視界もいいようです。

 

後方視界についてはLUXIONにインテリジェントルームミラーが付いていて、確かに有効ですが、オプション装着可能なので、決め手にはなりませんね。

 

安全装備の性能は互角だが、装備はセレナが充実

 

次は安全装備です。

 

ここは装備の充実度と、安全装備の性能を見ていきましょう。

 

装備の充実度

 

まず、装備の充実度です。

 

安全装備については性能の問題もありますが、まずは、どれだけ多くの機能が装備されているかです。

 

ここでは代表的な機能を見ていきましょう。

 

項目 セレナ ノア
衝突被害軽減ブレーキの検知方式 単眼カメラ ミリ波レーダー+単眼カメラ
衝突被害軽減ブレーキ
後方
車線逸脱警報システム
ブラインドスポットモニター OP
オートハイビーム

(LUXIONはアダプティブLEDヘッドライトシステム)

クルーズコントロール プロパイロット(LUXIONは2.0) レーダークルーズコントロール

 

全体的にセレナの方が安全装備の搭載面では充実しています。

 

衝突被害軽減ブレーキの検知方式が単眼カメラで、ミリ波レーダー+単眼カメラのノアに比べると見劣りする気がしますが、3眼カメラと同等の性能なのだそうです。

 

360°セーフティアシスト自体は7個のカメラ、5個のレーダー、12個のソナーを使っているというから大丈夫なのでしょう。

 

安全装備の性能

 

もうひとつは、安全装備の性能です。

 

安全装備等、自動車の安全性については、独立行政法人 自動車事故対策機構がアセスメントを実施してますので、それを紹介しておきましょう。

 

項目 セレナ ノア
実施念 2023年 2022年
衝突安全性能 87% 87%
予防安全性能 99% 100%

 

衝突安全性能は同じで、セレナの予防安全性能(衝突被害軽減ブレーキなどの性能)が99%で少し劣るとはいっても、88.93点 / 89点とほぼ100%です。

 

安全性能がほぼ互角なら、性能的には遜色ありませんので、装備の充実したセレナが優位かもしれませんね。

 

ノアの方が運転しやすいポイント

 

  • 取り回しでは最小回転半径が小さいノアが有利
  • 加速性能はノアが優位
  • 運転席の乗り心地はノアがやや優位だが腰が痛くなるという情報も

 

取り回しでは最小回転半径が小さいノアが有利

 

次に最小回転半径と、ボディサイズです。

 

最小回転半径

 

まず、最小回転半径ですが、これはカタログでデータを比較するのが一番です。

 

区分 セレナ ノア
最小回転半径 5.7m 5.5m

 

セレナも先代のC27系では5.5mだったのですが、新型のC28系で5.7mになると、ノアの5.5mと比べれば明らかに運転しにくいはずです。

 

プラットフォームは変わっていませんから、ホイールベースの少しの延長、タイヤサイズの拡大が効いているのでしょうか。

 

いずれにしても、セレナの5.5mとノアの5.7mの差は大きく、Uターン時なんかは身に染みるはずです。

 

ボディサイズ

 

ボディイズもカタログでデータを比較するのが一番です。

 

区分 セレナ ノア
全長×全幅×全高 4,690×1,695×1,870mm 4,695×1,730×1,895mm
ハイウエイスター系 4,765×1,715×1,870mm

 

ノアはエアロボディに一本化されましたからすべて3ナンバーです。

 

もちろん大きい車、特に全幅の大きい車は運転が難しいのですが、3センチ大きいくらいでは極端な影響はないと思われます。

 

加速性能はノアが優位

 

次の加速性能はカタログだけでは判断できないのですが、とりあえずカタログデータを紹介しておきます。

 

ガソリン車

 

まずガソリン車です。

 

区分 セレナ ノア
最高出力 150ps(110kW) 170ps(125kW)
最大トルク 20.4kgm(200Nm) 20.6kgm(202Nm)

 

ガソリン車では、ノアはダイナミックフォースエンジンに切り替わって圧倒的な最高出力です。

 

ただ、最大トルクの発生回転数はセレナが4,400rpm、ノアは4,900rpmで、ロングストロークエンジンにしては高回転型でしょう。

 

実用域ではむしろセレナの方が使いやすそうですが、セレナのエンジンはC26の頃から「加速不良」の「定評」がありますので、あまり期待しない方がいいでしょう

 

ハイブリッド車

 

ハイブリッド車も見ていきましょう。

 

区分 セレナ ノア
《エンジン》
最高出力 84ps(62kW)  98ps(72kW)
最大トルク 10.5kgm(103Nm) 14.5kgm(142Nm)
《モーター》
最高出力 163PS(120kW) 140PS(103kW)
最大トルク 32.1kgm(315Nm) 18.9kgm(185Nm)
《システム総合》
最高出力 163PS(120kW) 140PS(103kW)

 

 

ハイブリッド車はe-POWERのモーターが高出力化されたのでシステム出力(e-POWERの場合はイコールモーターの出力)では圧倒しています。

 

しかしながら、発電エンジンの出力は98psしかありませんから、163psの馬力を常時出せるわけではありません。

 

ハイブリッド車も通常時であればノアの方がパワフルだと思われます。

 

ということで、ガソリン車もハイブリッド車も加速性能はノアが優位だと思われます。

 

運転席の乗り心地はノアがやや優位だが腰が痛くなるという情報も

 

次に運転席の乗り心地はどうかです。

 

ノアの場合、サスペンションはセレナよりやや硬めセッティングですから、乗り心地も硬めですが、ふわふわ感もなく、走りも含めドライバーにとってはいいはずです。

 

運転席では揺れや振動も少なめなので、運転席の乗り心地という観点ではノアの方が上のようです。

 

ただ、ノアについてはシートが柔らかすぎて腰痛が出やすいという口コミが散見されましたので、腰痛持ちの方は注意が必要かもしれません。

 

 

 

総括:セレナとノアを運転しやすさ比較した結果

 

  • 視界の良し悪しは重要、特に側方視界がポイント
  • 最小回転半径とボディサイズが取り回しに影響
  • 加速性能は操作のしやすさに関わる
  • 長距離運転では運転席の乗り心地が大事
  • 安全装備は運転時の負担軽減に貢献
  • ミニバンは視界の問題が特に重要
  • セレナは側方視界が良好
  • ノアは最小回転半径が小さいため有利
  • セレナとノアの安全装備は互角だが、セレナの方が装備充実
  • ノアの加速性能は優位
  • ノアの運転席乗り心地はやや優位だが腰痛の可能性も

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