今や常識というか、対応が義務化されたISOFIXですが、現行セレナにはもちろん付いています。
ただ、それがいつからかとなるとどうでしょうか。
また、チャイルドシートを2列目に、しかも2個付けると、他の面で使い勝手が悪くなりますし、シートアレンジも制約されます。
ここでは、まず、セレナのISOFIX対応はいつからなのかを調べてみます。
また、3列目には対応しているのか、対応していないとしたら今後どうなると思われるのかというあたりをチェックしておきましょう。
セレナの各モデルのISOFIX対応状況や、最新の安全基準に基づく情報を知ることで、お子様の安全を確保したいと考えている方々に役立つ情報を提供できたらと考えています。
- セレナのISOFIX対応開始時期と各モデルの装備状況
- セレナC24の特別仕様車「Kid'sバージョン」の詳細とISOFIX対応の経緯
- セレナC25以降のモデルでのISOFIX標準装備状況とその背景
- 国内外における3列目シートのISOFIX対応状況
目次
セレナのISOFIX対応はいつから?
まず、セレナのISOFIX対応はいつからかを調べておきましょう。
- セレナC24は特別仕様車「Kid'sバージョン」に装備
- セレナC25では標準装備に
- セレナC26、C27、C28も標準装備
- チャイルドシートの取り付け方
セレナC24は特別仕様車「Kid'sバージョン」に装備
まず、セレナC24は、なんと特別仕様車「Kid'sバージョン」だけですが、ISOFIXに対応しています。
正確には、2000年6月のKid'sバージョン投入時ではなく、2000年10月の一部改良時に対応したようです。
ISOFIXアンカーは2列目左右の2席に装備されていたようです。
このKid'sバージョン、オーテックジャパンの取り扱いだったようですね。
なかなか先進的な特別仕様車で、汚れが付きにくくふき取りやすいシートだけでなく、100V100WのACコンセントが付いています。
天井ネットやラゲッジネットは標準装備で、8インチですが、後席用テレビ装備モデルまであったのです。
国産初のISOFIX対応チャイルドシートの発売が1999年ですから、対応は極めて早かったわけです。
セレナC25では標準装備に
次に、セレナC25では標準装備になったようです。
現時点でC25の装備を確認することは難しところはあります。
しかし、私の見ているものでは「ISO FIX対応チャイルドシート用アンカー(セカンドシート左右2席)」全車標準装備と記載されています。
セレナC25の販売期間は2005年~2010年で、ISOFIXの採用が義務化されたのは2012年7月以降ですから、装備されていなくても問題ないといえばそうでした。
ただ、ISOFIX義務化にかかる道路運送車両の保安基準改正のパブリックコメントが2005年10月31日から実施され2006年10月1日より施工されたという時期でもありました。
このため、この時期に発売された車の多くはISOFIX対応していたのです。
ただ、この時代のISOFIX対応は車両限定型で、後述のC26系も含め、純正か適合OKとメーカーが認めたものだけの対応のようです。
セレナC26、C27、C28も標準装備
次に、セレナC26、C27、C28も標準装備です。
ただ、C26の場合は汎用型の認可ではなく、車両限定型の認可という情報もあり、公式にはオプションと、適合を認めたものしか付けられません。
この時期までは、自動車会社が車種ごとにチャイルドシートとセットで認可を取っていたようなのです。
だから、その当時は自動車会社純正のISOFIXが幅をきかせていましたし、社外品は認可対象外だったようです。
そうはいっても、実際には付けられるようですが、安全性は気にはなりますよね。
C27、C28については汎用ですから、特定のチャイルドシートが前提ではありません。
チャイルドシートメーカーが不適合と言わない限りは装着できます。
場所はこんな感じです。
引用元:https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/SERENA_SPECIAL/PG/c27j1-d227ff74-2272-455f-b6cd-cbf0cfc21b32.html
ロアアンカーは背もたれと座面の間に隠れていることがあるかもしれませんが、マークを目印に探してみてください。
デザーアンカーは背もたれ後方のかなり下の方にありますが、これもマークを頼りに探せば見つかるはずです。
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チャイルドシートの取り付け方
次に、チャイルドシートの取り付け方です。
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- まず、セカンドシートのヘッドレストを取り外しますが、ヘッドレストとチャイルドシートが干渉しない場合はこの限りではありません。
チャイルドシートのベースや本体から伸びた支柱をロアンカーに「カチッ」という音が出るまで押し込んで固定します。
- チャイルドシートが確実に固定されていることを確認します。
デザーベルトを背もたれ越しに引っ張って、テザーアンカーにフックを固定し、テザーベルトを締めます。
チャイルドシートを前後左右にゆすって、きちんと固定されていることを確認します。
セレナのISOFIX 3列目への対応はいつから?
セレナのISOFIXについては、現行C28系でも2列目の左右席にはあるものの3列目シートにはありません。
国内外の動向も含めて今後の展開を占ってみましょう。
- 3列目のISOFIXに関する国内の情勢は?
- 海外の情勢は?
- 今後の動向は?
- 後付けISOFIXに注意
- 3つ目のチャイルドシートはどこに付ける?
3列目のISOFIXに関する国内の情勢は?
まず、3列目のISOFIXに関する国内の情勢ですが、3列目がISOFIX対応の車は国内には1つも無いのです。
アルファードだろうが、エルグランドだろうが、RX450hLもシエンタも、はかったようにISOFIX対応はすべて2列目左右席の2つだけなのです。
これは、ニーズが無いのか、3列目の強度など技術的な問題なのかはわかりません。
海外の情勢は?
次に、3列目のISOFIXに関する海外の情勢はどうかです。
国産車3列目にISOFIXが装備された車は皆無と言いましたが、輸入車となると3列目のISOFIXを装備している車はいくつかあります。
少ないですが、こんな車では3列目もISOFIXに対応しています。
- フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン(2列目も3つ装着可)
- フォルクスワーゲン シャラン(2列目も3つ装着可)
- アウディ(2列目も3つ装着可)
また、プジョー 5008は3列目こそ対応していませんが、2列目は3つ装着可になっているのです。
今後の動向は?
次に、3列目のISOFIXに関する今後の動向はどうかです。
助手席へのチャイルドシートの設置が違法でないようにISOFIX対応のチャイルドシートを3列目に付けられないわけではありません。
ただ、安全性を考えれば助手席はともかく3列目はアリですから、どこかのメーカーが先鞭を付けると流れが出るのではないでしょうか。
ただ、我が国においては、合計特殊出生率が1.14で、子供3人以上の世帯は全体の約13%にとどまる状態ではそのニーズも薄いのかもしれません。
合計特殊出生率とは?
1人の女性が一生の間に出産する子供の人数
後付けISOFIXに注意
次は、後付けISOFIXに注意というお話です。
Webでは、ISOFIX取付キットなるものが数千円で販売されています。
さすがに、この名前はまずいと思ったのか別の名前で売っていますが、座席に固定してISOFIX対応のシートベルトを固定する器具であることは明白です。
一見よさそうです。
だって、ISOFIX非対応の車はもちろん、3列目のシートにも取り付けられそうですものね。
ただ、国土交通省が同省の「チャイルドシートコーナートップ」で「後付けISOFIX取付金具にご注意ください」と注意喚起していることは重要です。
https://renrakuda.mlit.go.jp/renrakuda/childindex.html
要するに、保安基準に適合していないおそれがある「後付けISOFIX取付金具」が流通しているということは国土交通省も認識しているのです。
そのうえで、「最悪の場合は座席からチャイルドシートごと放出され、車外へ飛び出してしまうおそれがあるなどの危険性が考えられる」としているのです。
では、どうすればいいかというと、シートベルトで取付けするチャイルドシートを使用すればいいわけで、国土交通省もその方が安心だと言っているのです。
安全性向上のために後付けISOFIXを付けるのでしょうが、むしろ危険というなら、何をしているのからなくなってしまいますね。
3つ目のチャイルドシートはどこに付ける?
次は、こんな中で3つ目のチャイルドシートはどこに付けるかです。
日産は、使用できるチャイルドシートについて、選択の目安を示しています。
引用元:https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/SERENA_SPECIAL/E-POWER/2303/index.html#!page?gc28j1-eacb0565-31bf-4116-b7ae-52ef4d3a9d4f&q=%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88&p=1
2列目の左右席以外は×印がないにしても、シートベルト固定式のチャイルドシートしか付けられないのは言うまでもありません。
スーパーマルチセンターシートにも付けられますが、実際には助手席か3列目の左右のどちらかでしょう。
軽々には判断できませんが、セレナの場合は一定の大きさがあることから、何かあると危険の大きい助手席よりは3列目の方がいいかもしれません。
また、通常のチャイルドシートでは2列目に3台は設置できませんが、中央に幅の狭いチャイルドシートを設置する手はあります。
現在はレンタルでしか入手できませんが、トラベルベストEC+という製品なんかだったら横幅が34cmしかありませんから、ISOFIX対応のものの間に入りそうです。
引用元:https://www.nihonikuji.co.jp/item/travelvest_ecplus
何たって、安全なのは2列目ですからね。
総括:セレナのISOFIX対応はいつから(C28C27C26C25) ?3列目への対応はどう?
この記事でお伝えしたポイントを箇条書きでまとめました。
- セレナのISOFIX対応は特別仕様車「Kid'sバージョン」から始まった
- セレナC24の「Kid'sバージョン」は2000年10月にISOFIX対応となった
- セレナC25以降のモデルはISOFIXを標準装備している
- セレナC26以前は汎用型ではなく車両限定型のISOFIX対応だった
- セレナの現行モデルC28でも3列目シートにはISOFIXが装備されていない
- 国内の3列目シートにISOFIXが装備された車はない
- 輸入車には3列目にもISOFIXが装備されている車がある
- 後付けISOFIX取付金具は安全性の問題から推奨されていない
- 3つ目のチャイルドシートは助手席か3列目に取り付けることになる
中古車セレナを希望条件・最安で購入する方法
新型セレナ(C28)の発売が開始され早1年となり中古車市場には旧モデルの流通量が増えています。
セレナについてはこれまでのモデルについても人気のある車だったこともあり、お好みの条件に合う車選ぶことが出来る状況です。
中古車といっても新車価格が高騰しているため中古車価格も必然的に高くなる傾向にあります。
今回は、このような状態であっても、希望する条件でしかも最安で購入する方法を下記の記事にまとめました。
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新型セレナ(C28)が誕生してから1年以上が経過しました。
ただ、値引き額については思ったほど緩まっていません。
特にe-POWER車については値引き幅は抑えられています。
ただ、このような時にも限界と言われる値引きから更に安くセレナを購入する方法があります。
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そんな方法を別記事で詳細にまとめていますので一度ご覧になってみて下さい。
ご覧いただいた通り、決して難しい内容ではありません。知っているか、知らないかだけの差です。
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