セレナに関して「リセールバリューが悪い」との声を耳にしますが本当なのでしょうか?
この記事ではセレナ、特にセレナe-POWERとSハイブリッドのリセールバリューと残価率に焦点を当ててみていきます。
セレナのリセールバリューがなぜ期待外れで悪いとされることがあるのか、そして5年後のリセールバリューについても気になるところだと思います。
セレナを買う時はリセールバリューを気にする人がいればそうでない人もいます。
しかし、買い替えるとなるとリセールバリューの良し悪しは予算や資金繰りにも直結するので、意識するなというのが無理だと思います。
今後のリセールの動向やリセールを上げる方法についても記載しておきます。
- セレナのリセールバリューが実は高いこと
- 納車遅れが価格を押し上げる要因であること
- 半導体不足が中古車市場に影響を与えていること
- マレーシアへの輸出が未確認であることによる影響;
目次
セレナのリセールバリューは悪い?
ここではまず、セレナe-POWERのリセールバリューを見ていきますが、ノーマルとハイウェイスターでは違ってくるので、それぞれをチェックしていきます。
読んでいただいたらわかりますが、悪いということはなく、むしろ良すぎるくらいです。
- セレナe-POWERのリセールバリューは ?
- セレナSハイブリッドのリセールバリューは ?
セレナe-POWERのリセールバリューは ?
セレナe-POWERのノーマルタイプとハイウェイスターに分けてリセールバリューをみていきます。
セレナe-POWER ノーマルタイプのリセールバリューは ?
セレナ e-POWERは2018年3月から投入されましたので、今のところ3年落ちのデータしかありません。
このうちハイウェイスターではないノーマル仕様のe-POWERを見ると、リセールバリューはだいたい90%くらいととても高い数字を示しています。
これは残クレで設定する残価率より遥かに高い数字です。
少し前だと、3年落ちのハイウェイスターではないノーマル仕様のe-POWERはだいたい65%から70%くらいが相場でした。
新車の大幅な納車遅れが相場高騰の要因で、ノア&ヴォクシーやステップワゴンも高騰しています。
これらのライバル車はマレーシアに輸出されていることもあって、特に3年落ちあたりが高騰しているのですが、セレナの場合はマレーシアへの輸出は未確認です。
ライバル車の高騰に引きずられているのか、最近になってマレーシアへの輸出が拡大しているのかは判断できません。
セレナe-POWER ハイウェイスターのリセールバリューは ?
セレナe-POWER ハイウェイスターのリセールバリューは3年落ちで90%前後と極めて高水準です。
ここでも少し前までは3年落ちで70%もしくは80%弱でしたから、かなりの高騰といえます。
中古車相場の傾向として、グレードが高いほど残価率は低くなる傾向にあり、e-POWERハイウェイスターVのリセールバリューが高くなっています。
セレナSハイブリッドのリセールバリューは ?
次に、セレナSハイブリッドのリセールバリューを見ていきますが、これもノーマルとハイウェイスターそれぞれでチェックしていきます。
セレナSハイブリッド ノーマルタイプのリセールバリューは ?
セレナSハイブリッド ノーマルタイプのリセールバリューは3年落ち、5年落ちで見ていきましょう。
セレナSハイブリッド ノーマルタイプ3年落ちのリセールバリューは ?
セレナSハイブリッド ノーマルタイプ3年落ちのリセールバリューは90%弱とe-POWERには及ばないもののかなりの高水準です。
少し前は55%から60%弱とe-POWERに水を開けられて、しかも低水準だったのがうそのようです。
残クレで設定する残価率よりはるかに高いので、買い取って売却することを考えたくなりますね。
セレナSハイブリッド ノーマルタイプ5年落ちのリセールバリューは ?
セレナSハイブリッド ノーマルタイプ5年落ちのリセールバリューは55%から60%です。
これも少し前の35%から55%よりは高水準ですが3年落ちほどの高騰ではありません。
通常は低グレードの方が高いのですが、ここでは上級グレードの豪華装備のものの残価率が高い傾向にあります。
Sハイブリッドにはそれほどの燃費改善効果はないと思うのですが、Sハイブリッドではない「S」の残価率は「X」より10%以上も低いのは注目すべきことです
セレナSハイブリッド ハイウェイスターのリセールバリューは ?
セレナSハイブリッド ハイウェイスターのリセールバリューも3年落ち、5年落ちそれぞれで見ていきましょう。
セレナSハイブリッド ハイウェイスター3年落ちのリセールバリューは ?
セレナSハイブリッド ハイウェイスター3年落ちのリセールバリューはここでも90%程度と、少し前の60%後半から70%あたりから大きく高騰しています。
e-POWER ハイウェイスターの方が高かったのですが、ほとんど差が無くなりました。
ただ、この年式では潜在的にはセレナe-POWER ハイウェイスターの方が高いと見た方がいいでしょう。
セレナSハイブリッド ハイウェイスター5年落ちのリセールバリューは ?
セレナSハイブリッド ハイウェイスター3年落ちのリセールバリューは50%台半ばから70%台半ばです。
少し前が40%台半ばから60%弱ですから、確かに高騰してますが、3年落ちほどの上がり方ではありません。
ノーマルボディとの乖離は通常は10%くらいのものですが、今は20%くらい差が付いています。
ハイウェイスターの威力は5年落ちでも健在ですが、ここまで差がつくのは少し不思議な気もします。
セレナ(e-POWER、Sハイブリッド)の悪いと言われるリセールバリューの今後を占う
では、今後のセレナe-POWER、Sハイブリッドのリセールバリューを占ってみましょう。
- 半導体供給不足が収まれば沈静化するが時期は見通せない
- 5年落ちはe-POWERとSハイブリッドは互角、7年落ちはSハイブリッド優勢
半導体供給不足が収まれば沈静化するが時期は見通せない
今のセレナのリセールバリューの高騰は半導体供給不足による納車の遅延が原因と思って間違いないと思います。
マレーシアなどの海外需要があったとしても、半導体供給不足が収まれば高騰はかなり沈静化するものと思われます。
ただ、現状では半導体供給不安が解消するめどは立っていませんので、残念ながら沈静化の時期は見通せません。
これ以上高騰する可能性もありますが、もし売る気があるなら、早い段階で売却する方がいいかもしれません。
5年落ちはe-POWERとSハイブリッドは互角、7年落ちはSハイブリッド優勢
セレナe-POWERは2018年2月発売ですから、これから5年落ちが出てくるはずです。
3年落ちでは今は差はありませんが、潜在的には5ポイントくらいe-POWERのリセールがいいはずです。
しかし、他のハイブリッドの例を見てもこれが5年落ちでほぼトントンになり、7年落ちでは圧倒的にガソリン車が優勢になっていきます。
これは、修理費の嵩むハイブリッドのバッテリー交換時期が見え始めるためと思われます。
高価なリチウムイオンバッテリーを積み、交換時期も早く来る可能性があるe-POWERの場合、交換動向次第ではさらに差が開く可能性もありますね。
セレナ(e-POWER,Sハイブリッド)の悪いと言われるリセールを上げるには?
では、セレナe-POWERとSハイブリッドのリセールを上げるにはどうすればいいのでしょう。
- 人気グレード、できればハイウェイスターを買う
- 人気色を選ぶ
- 過走行は禁物
- 大事に乗って手入れはしっかりと
- 人気オプションは評価を上げるが効果は限定的
- 買取専門業者の査定を受ける
人気グレード、できればハイウェイスターを買う
まず重要なのは人気グレードを買うことです。
セレナの場合は、3年落ちでは大きな差はありませんが、5年落ちではノーマルボディとハイウェイスターでは大差が付いています。
ハイウェイスターの場合はハイウェイスターのボディであることが大事で、高いグレードを買ってもその分買取が高いわけではありません。
一番下のグレードで十分です。
ノーマルボディの場合は最上級の「G」のリセールが突出していましたから、上級グレード狙いがいいかもしれません。
人気色を選ぶ
中古車市場では不変の人気色である白と黒が高評価です。
セレナの場合も高額買取が期待できる色は白と黒で、それ以外の色とは10万円から20万円の価格差が出てしまいます。
特に特別塗装色の「プリズムホワイト」はオプション料金44,000円ですが、リセールを考えれば高くないはずです。
同じく44,000円プラスの「ダイヤモンドブラック」もいいでしょう。
あとは、少なくともダークメタルグレーとかアズライトブルーのような濃い中間色を選ぶべきでしょう。
過走行は禁物
リセールにとても大きな影響を与えるのは走行距離です。
今どきの車は10万キロを超えても全く問題ありませんが、10万キロを超えると中古車市場では大きく値段が下がります。
特にバッテリー交換の心配のあるe-POWERは影響を受けそうです。
過走行の目安は年間1万キロ超なので、できればそれを超えないように走行距離を管理しましょう。
大事に乗って手入れはしっかりと
事故を起こすと当然査定は下がりますが、骨格にダメージを受けて事故車扱いされたらまともなリセールは諦めた方がいいでしょう。
また、事故を起こさないまでも、内装と外装をきれいにしておくことも重要です。
査定に出す前に内外装を奇麗にしておくだけで評価は上がるものです。
中古車買い取り業者は「磨き」といって、買った車を奇麗にするのでどうでもよさそうですが、奇麗だと大事に乗った印象が高評価につながると聞きました。
外装の傷や内装の破れは減額要素ですし、タバコの匂いはかなりの低評価になってしまいます。
純正でないカスタム化はあまり評価されず、下手をするとマイナス評価になってしまいます。
人気オプションは評価を上げるが効果は限定的
人気オプションを付けておけば評価は上がります。
ただ、マレーシアへの輸出が前提のアルファードのような圧倒的な力はありません。
オプションはお金をかけても評価されない場合が多く、人気オプションでも買取価格への貢献は限定的です。
買取専門業者の査定を受ける
リセールを上げる一番のポイントは買取専門業者の査定を受けることです。
今の時代、複数の買取業者に一括して査定を依頼できますし、査定料もかからなければ、売らなくても何の問題もありません。
そして、下取りよりは買取専門業者の買い取り額の方が多くの場合高いのです。
仮に下取りに出すにしても、一度査定を受けてみることを強くお勧めします。
まとめ:セレナのリセールバリューが悪いってe-POWERも?真実は?
セレナのリセールバリューは例えばノアと比べると少し低いことは否めませんが、ミニバンの人気と中古車価格の高騰で、かなりの数字を示しています。
そんなセレナの中でもe-POWERとハイウェイスターはノーマルに比べてリセールバリューが高くなっています。
e-POWERの場合は年式が古くなったらわかりませんが、ハイウェイスターの人気は年数が経過しても不変です。
セレナを買う時はこんな情報にも目を向けていただきたいですし、残クレローンの方、ディーラーでの下取りを考えている方も専門業者での売却を考えてもいいかもしれません。
特にこれだけリセールが高騰していたら、残クレでも買い取って中古車買い取り業者に売った方が遥かにいい可能性が高いようですね。
この記事でお伝えした記事のポイントを箇条書きでまとめました。
- リセールバリューは高い
- リセール時の残価率が90%近い
- 納車遅れが中古車価格高騰因
- マレーシア輸出は未確認
- 3年落ちの中古車は特に高騰
- 納車遅れは半導体不足が影響大
中古車セレナを希望条件・最安で購入する方法
新型セレナ(C28)の発売が開始され早1年となり中古車市場には旧モデルの流通量が増えています。
セレナについてはこれまでのモデルについても人気のある車だったこともあり、お好みの条件に合う車選ぶことが出来る状況です。
中古車といっても新車価格が高騰しているため中古車価格も必然的に高くなる傾向にあります。
今回は、このような状態であっても、希望する条件でしかも最安で購入する方法を下記の記事にまとめました。
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是非一度確認してみてください。
今後、車の乗り換えなど愛車を手放すことを検討されているのであれば↓の内容にも目を通して見てください。
既にご存知かもしれませんが、知らなかったのであれば愛車を相場より大幅に高く売却出来るかもしれません。
↓↓
セレナを限界値引から更に55万円安くなる方法!
新型セレナ(C28)が誕生してから1年以上が経過しました。
ただ、値引き額については思ったほど緩まっていません。
特にe-POWER車については値引き幅は抑えられています。
ただ、このような時にも限界と言われる値引きから更に安くセレナを購入する方法があります。
それも簡単な方法なのですが、知らない方が多いのです。
そんな方法を別記事で詳細にまとめていますので一度ご覧になってみて下さい。
ご覧いただいた通り、決して難しい内容ではありません。知っているか、知らないかだけの差です。
たったこれだけで、結果的に支払金額を抑えることができるのです。
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