日産セレナに搭載されている「プロパイロット」は、先進的な運転支援機能ですが、中にはプロパイロットは「いらない」や「使えない」と感じる方も少なくありません。
その理由として、安全性への不安や特定の使用条件での制約が挙げられます。
例えば、悪天候時には機能が制限されることや、高速道路以外での有用性が限られていることが指摘されています。
この記事では、セレナのプロパイロットが「いらない」と感じる理由や「使えない」とされる具体的なシチュエーションについて詳しく解説していきます。
- セレナのプロパイロットの機能や制限について
- プロパイロットが不要と感じる理由や状況
- プロパイロットの有効性が発揮される場面
- セレナにプロパイロットを装備することのコストやメリット・デメリット
目次
セレナにプロパイロットがいらないのは使えないから?
プロパイロットは現在第2世代が登場していますので、まず最初にプロパイロットの第1世代と第2世代の違いの確認から行ってみます。
プロパイロットの第1世代と第2世代の違い
機能 | 第1世代 | 第2世代 |
---|---|---|
センシング | 単眼カメラ | 単眼カメラ(7個)、ミリ波レーダー(5個)、12個の超音波ソナー、3D高精度地図データ |
ハンズオフ機能 | 不可 | 高速道路の同一車線内において、ナビ連動でハンズオフが可能 |
ナビ連動 | 一部機能のみ | 高度なナビ連動による自然な制御、カーブ減速支援など |
高精度地図データ | 不使用 | 使用 |
各機能の違い
- センシング
-
- 第1世代: 単眼カメラのみで周囲を認識していたため、機能は比較的シンプルでした。
- 第2世代: ミリ波レーダーや高精度地図データを追加することで、より正確な周囲の状況を把握できるようになり、機能が大幅に拡充されました。
- ハンズオフ機能
-
- 第1世代: ハンドルから手を離すことはできませんでした。
- 第2世代: 高速道路の同一車線内において、ナビと連動することで、一定の条件下でハンドルから手を離して運転できるようになりました。
- ナビ連動
-
- 第1世代: ナビとの連携は限定的でした。
- 第2世代: ナビと高度に連携することで、より自然な加速・減速やカーブでの減速など、より人間に近い運転を実現しています。
- 高精度地図データ
-
- 第1世代: 高精度地図データを使用していませんでした。
- 第2世代: 高精度地図データを使用することで、より正確な自車位置を把握し、より高度な運転支援を実現しています。
ここまでプロパイロットの第1世代と第2世代の違いについて確認しますたので次は、セレナにプロパイロットが危ないという噂について確認したあと、プロパイロットは使えないという噂についてみてみます。
もし、セレナのプロパイロットが危ないことが事実で使えないのであれば、高いお金をだしてまでプロパイロットを装備する必要ないですからね。
プロパイロットは危ないからいらない?
プロパイロットは、日産自動車が開発した自動運転技術ですが一般道でも手放しで安全出来るような自動運転は無理です。
高速道路での運転を支援する機能と思って使う方が良いです。
ドライバーとしては常に周囲の状況に注意するだけでなく、必要に応じて自ら操作する必要があります。
プロパイロットの機能を過信すると、悪天候や路面状況によっては正常に作動しないことがありますので危ないです。
しかし、プロパイロットを過信せず、必要に応じてプロパイロットを解除して、自分で運転することでプロパイロットが危ないということはないと考えます。
プロパイロットといっても複数の機能がありますので、人によってはどうしても欲しい必要な機能であっても他人からはいらない機能にもなります。
プロパイロットの使えないところは?
セレナに限らずプロパイロットが必要な人でも、使えないというところはもちろんありますので具体的にみていきます。
雨が降ると使えない
セレナの場合はコストの関係なのでしょか単眼カメラです。
注意事項にも雨などの悪天候で視界が悪いときには使うなと記載してありますが、セレナではワイパーが動作するとレーンキープがキャンセルされるようなのです。
また、ワイパーを高速動作するとインテリジェントクルーズコントロールも
キャンセルされてしまうらしいのです。
要するにセレナのプロパイロットは雨が降ると使えないようなのです。
自動ブレーキが使えなくなる場合がある
「セレナのプロパイロットは止まらない?自動ブレーキが遅い?」にも書きましたが、セレナのプロパイロットでは自動ブレーキが効かなくなる場合があるのです。
もちろんパーツの故障なのですが、先行車も、車間距離も認識しているのに肝心のブレーキが効かなかったら使えないどころではありませんよね。
もちろん警報画面が出てアラームも鳴りますし、ブレーキを踏めばちゃんと減速も停車もしますので、実際の事故の報告はありません。
セレナのプロパイロットがいらない人と必要な人について詳しくみていきます。
セレナのプロパイロットがいらない人と必要な人
セレナのプロパイロットがいらない人がいれば必要な人もいますので具体的に観ていきます。
- セレナのプロパイロットがいらない人とは?
- セレナのプロパイロットがいらないという人にメリットは無いのか?
セレナのプロパイロットがいらない人
セレナのプロパイロットがいらない人とはどんな人でしょうか。
とにかく購入価格を抑えたい人
近年では様々な安全装備が車に装備されていますが、当然タダではないので車両価格は確実に上がっています。
一部グレードにプロパイロットが標準装備されたと言いますが、価格は8万円ちょっと値上がりしています。
プロパイロット+αの装備としては安いのですが、装備していないe-powreXVにつけるにはセーフティパックBの237,600円が必要になるのです。
プロパイロットに多少のメリットがあっても必要のない人、さして価値を感じない人には無駄な経費なのです。
高速道路を運転しない人、「単調な渋滞走行」や「長時間の巡航走行」に遭遇しない人
セレナのプロパイロットは「高速道路の単調な渋滞走行と長時間の巡航走行」の2つのシーンに限定しアクセル、ブレーキ、ステアリング操作をクルマがサポートします。
ということは、高速道路を使用しなかったり、高速道路を走っても「単調な渋滞走行」や「長時間の巡航走行」に遭遇しない方には無用の長物なのです。
地方に住んでいて通勤に高速道路を使っていてもそう長距離でもなく渋滞なんて無縁という方は多いと思いますが、そういう人にはいらないのかもしれません。
自分で運転する実感を味わいたい人
セレナのプロパイロットは結局「人」が運転するシステムですから、停車するかどうかは運転手が確認して、止まらなかったらブレーキをかけなければなりません。
それくらいなら自分でブレーキをかけたほうがいいし、自分の手で運転するのが性に合っているという方は意外と多いのです。
そういう方は、プロパイロットが動作する前にブレーキを踏んでしまいますから、プロパイロットという装備のは使えませんし、いらないのです。
ここまでセレナのプロパイロットがいらないという人について見てきましたが、プロパイロットを装着することによるメリットは無いのかについてみてみます。
プロパイロットの装着で安全性は高まる
セレナはすべてのグレードにエマージェンシーブレーキが付いていますが、これはあくまでも緊急を要する、衝突回避、衝突時の被害軽減ブレーキで、結構な急制動です。
プロパイロットの場合は減速しながらの通常停止ですから、ブレーキをかけるタイミングが遅れたとしても、何事もなく減速してくれるのです。
インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)+LDW(車線逸脱警報)も標準装備ですがプロパイロットのレーンキープの方が安全性が高いのは言うまでもありません。
一般道でも追尾型オートクルーズとして使える
セレナのプロパイロットの基本はインテリジェントクルーズコントロールとハンドル支援です。
セレナは「一般道では使用しないでください」ということですが、リーフの場合はハンドル支援をOFFにすればンテリジェントクルーズコントロールとして使えます。
ネットを見ると、バイクや自転車、歩行者がいる場所や急カーブなど高速道路にはないシチュエーション以外ならインテリジェントクルーズコントロールが使えるようなのです。
査定が少しだけ高くなる
セレナにオプションを付けても査定額は意外と変わらないものですが、プロパイロットの場合は少しだけ査定が上がるようです。
ただ、加算は数万円レベルなので、購入時の価格差を取り戻すことは期待できそうもありません。
セレナのプロパイロットが必要な人
セレナのプロパイロットが必要な人とはどんな人なんでしょうか。
とにかく先進装備が欲しい人
先進装備が好きな人にとってはプロパイロットは格好の装備です。
こういう方は、エマ―ジェンシーブレーキが実際に作動するか、車線逸脱したら警報が鳴るかをチェックしたくなるものです。
プロパイロットがきちんと機能するかを確認するのもきっと楽しいはずです。
そういう方にとっては、標準装備化で価格が8万円くらい上がっても何ともないはずです。
高速道路で日々渋滞に遭遇する人、長時間高速道路を運転する人
高速道路で日々渋滞に遭遇する人、長時間高速道路を運転する人にとって、プロパイロットはうってつけの装備です。
渋滞路での頻繁なブレーキやアクセルの操作は身体的にも疲れますし、精神的な疲労も相当なものがあります。
単調な長時間高速道路を毎日のように運転する方も然りです。
プロパイロットはこうした精神的、身体的疲労をある程度防いでくれますし、欠落しがちな安全性をサポートしてくれるのです。
ちなみに、日産自動車が「プロパイロットをお出かけ時に使用した感想」を調べたところ、ストレスの軽減など「運転に好影響があった」という回答が69%だったそうです。
高齢の方
プロパイロットの操作そのものはステアリングスイッチの「プロパイロットスイッチ」「SET-スイッチ」「RES+スイッチ」「CANCELスイッチ」だけです。
だから、高齢者の方でもそれほど難しい操作ではありません。
プロパイロットとは言いますが、基本的には安全性を高める装置なので、運転の危険性が高まると言われる高齢者にこそ使ってほしい機能です。
また、歳を取ると長時間の運転が体にも精神的にもこたえますので、そういう意味でも高齢者の方にはお勧めしたい装備なのです。
自分で運転する実感を味わいたい人
セレナのプロパイロットは結局「人」が運転するシステムですから、停車するかどうかは運転手が確認して、止まらなかったらブレーキをかけなければなりません。
それくらいなら自分でブレーキをかけたほうがいいし、自分の手で運転するのが性に合っているという方は意外と多いのです。
そういう方は、プロパイロットが動作する前にブレーキを踏んでしまいますから、プロパイロットという装備のは使えませんし、いらないのです。
まとめ:セレナにプロパイロットはいらないし使えない?
セレナのプロパイロットはいらないし使えないという方がおられるのは事実です。
使用シーンを考えれば不要な場合もありますし、その程度のことにこの値段は高すぎるという見方もあると思います。
しかし、万が一の安全機能と考えればそんな方にもメリットはありますし、渋滞などの多い方や高齢の方にはぜひともお勧めしたい装備です。
ただ、便利ではありますが、100%頼れる装備でもありませんし、そういう仕様でもありませんので、あくまで補助的なものとして有効活用するといいと思います。
この記事でお伝えした内容のポイントを簡単にまとめてみました。
- プロパイロットは悪天候や路面状況で正常に作動しない場合があるため注意が必要
- 高速道路以外ではプロパイロットの使用が制限されており、一般道では不向き
- 高速道路の渋滞や長時間運転を頻繁にしない人にはプロパイロットは必要ない
- 雨天時にはセレナのプロパイロット機能が自動的に解除されることがある
- プロパイロットは手放しでの運転を前提とせず、ドライバーの操作が必要
- 購入価格を抑えたい人にとってプロパイロットはコスト負担となり得る
- 長距離を運転する人にはプロパイロットが疲労軽減の助けとなる場合がある
- 高齢者にはプロパイロットが安全運転を支援する装備として有用
- 自動運転に頼らず自分で運転を楽しみたい人にはプロパイロットは不要と感じられる
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