セレナC26に限らず、自動車には形式というものがあります。
セレナC26系とかC27系とかいいますが、これは例えばC26系初期のSの形式「DBA-C26」の最後のC26からそう呼ばれているのです。
ただ、形式名のハイフン以下もC26だけでなくFC26というものもありますし、HC26やHFC26なんていうものもあるのです。
ここでは、そんなセレナの形式の付け方をまずおさらいします。
そして、セレナFC26とC26の違いはどこなのか、HC26とHFC26でも同じなのかというあたりもチェックします。
また、形式をみるうえでも、カラーナンバーを知る上でもコーションプレートは重要ですから、コーションプレートでわかることと、その場所をチェックしておきましょう。
目次
セレナの形式のつけ方とFC26とC26、HC26とHFC26の違いは?
ここではまず、セレナの形式の付け方を説明し、気になるFC26とC26の違いや、HC26とHFC26でも同じなのかというところをチェックします。
- セレナC26の形式のつけ方
- セレナC26のFC26とC26、HC26とHFC26の違いは?
セレナの形式のつけ方
セレナC26系発売当初の、例えば2WDの「S」の形式は「DBA-C26」です。
前半の「DBA」のところは決まりがあって、自動車会社が勝手に決めることはできません。
これは国土交通省が定める「自動車排出ガス規制及び低排出ガス車認定の識別記号」で、ガソリン車ならガソリン車で自動車排出ガス規制への適合状況等で決まってくるのです。
一方、ハイフン以下は各自動車会社が独自に決めることができるところです。
ただ、任意保険はこの区分ごとに料率クラスを決めますので、性能や大きさに影響する場合は区別できるようにしているようです。
セレナC26の形式の最初の3桁(自動車排出ガス規制及び低排出ガス車認定の識別記号)
「自動車排出ガス規制及び低排出ガス車認定の識別記号」のうち、セレナC26系に使われているのは以下のようなものです。
3桁の識別記号 | 自動車排出ガス規制等対応状況 |
---|---|
DBA | 平成17年基準排出ガス75%低減レベルのもの |
DAA | 平成17年基準排出ガス75%低減レベルのハイブリッド車 |
1桁目は排ガス規制の規制年と規制年と認定内容で、それぞれ平成17年基準排出ガス75%低減レベルですから、最上位の「D」です。
2桁目は燃料の種別とハイブリッドかどうかで、普通のガソリン車が「B」、ガソリン車でもハイブリッド車は「A」です。
3桁目は用途や重量条件などですが、乗用ガソリン車は「A」です。
ちなみにC27系も同じで、e-powerもS-HYBRIDも仕組みは全く違っても区分はハイブリッドですからどちらも「DAA」でした。
しかし、2020年8月の一部仕様仕様変更でWLTCモードに対応し「平成30年排出ガス基準」も達成したので「D」の部分が変わりました。
e-POWERは「平成30年排出ガス基準75%低減レベル」ということで「6AA」、S-HYBRIDは「同50%低減レベル」ということで「5AA」になったのです。
セレナC26の形式の-(ハイフン)以下
セレナC26の形式の-(ハイフン)以下の付け方は日産独自で決めているのですが、概ね以下のような決まりあるようです。
- 基本は「C26」
- フルタイム4WDはその前に「N」を付ける
- ハイウェイスター等3ナンバー車はその前に「F」を付ける
- S-HYBRIDはその前に「H」を付ける
セレナC26のFC26とC26、HC26とHFC26の違いは?
では、これを踏まえてセレナC26のFC26とC26、HC26とHFC26の違いを整理しておきましょう。
まず、「FC26」と「C26」はそれぞれ2WDで通常ガソリン車は共通ですが「FC26」は「F」が付くのでハイウエイスターで3ナンバーです。
「HC26」と「HFC26」については、「H」が付いているのでどちらもS-HYBRID車ですが、「HFC26」は「F」が付きハイウエイスターというのがわかります。
このように前述の命名規則がわかれば違いが簡単にわかるのです。
この命名規則外のものはC26末期に投入された「ハイウェイスター Sエディション」で、2WDが「FPC26」、4WDが「FNPC26」ですが、この「P」だけは謎です。
次は車両についての詳細情報が記されているコーションプレートについてみてきましょう。
セレナのコーションプレートでわかることと場所は
形式をみるうえでも、カラーナンバーを知る上でも「コーションプレート」というものは重要です。
ここでは、コーションプレートでわかることと、設置されている場所をチェックしておきましょう。
- セレナのコーションプレートとは?
- セレナのコーションプレートでわかること
- セレナのコーションプレートの場所(位置)
セレナのコーションプレートとは?
引用元:https://carsmeet.jp/usedcar/detail/989022101500708796001
コーションプレートについてですが、車両に関する詳細な情報が記された金属板のことです。
車両の識別や整備に必要な情報が記載されています。
これがセレナのコーションプレートですがどんなことがわかるのでしょうか。
具体的には次のような情報が記載されています。
例えば次のような情報です。
- 車体番号
- 車両の型式
- 車体色
- 製造年月日
- 車両重量
- 最大積載量
- エンジン形式
- エンジン型式
- トランスミッション形式
- 燃料種類
- エアコン装着有無
- オーディオ装着有無
- タイヤサイズ
- 空気圧
- オプション装備
など
コーションプレートで形式名と車台番号がわかる
コーションプレートでまずわかるのは、一番上に記載してある形式名です。
その下は形式名以下の記載は消していますが、その車両の個別の車台番号です。
これを見れば「HFC26」はC26系のハイウェイスターのS-HYBRIDであることがわかりますね。
これさえ見ればセレナC26でもS-HYBRIDかどうか、2WDか4WDかなんていうことがすぐにわかるわけです。
そしてセレナの形式を見るうえで一番重要なのは任意保険の料率クラスがわかることです。
これは形式ごとに対人賠償責任保険、対物賠償責任保険、人身傷害保険、車両保険の料率を17段階で決めていますがセレナC26についてはこんな感じです。
形式 | 対人 | 対物 | 人身傷害 | 車両 |
---|---|---|---|---|
C26 | 8 | 7 | 5 | 7 |
HC26 | 6 | 7 | 7 | 7 |
NC26 | 5 | 7 | 5 | 7 |
FC26 | 10 | 6 | 9 | 6 |
HFC26 | 5 | 6 | 5 | 7 |
FNC26 | 2 | 5 | 6 | 6 |
FPC26 | 7 | 6 | 6 | 7 |
FNPC26 | 7 | 9 | 7 | 7 |
これは保険始期2022年1月1日~12月31日の料率ですが、形式によってかなりの違いがあるのがわかります。
例えばS-HYBRIDではないハイウエイスターの2WDは対人が妙に高いのに4WDではとても安く、S-HYBRIDでもかなり安くなるのです。
自動車の維持費の中で任意保険のウエイトは結構大きいので、これだけは注意しておきましょうね。
コーションプレートでカラーナンバー(外装色、内装色)がわかる
もうひとつ大事なことはコーションプレートでカラーナンバーがわかることです。
車台番号の2つ下に「カラー COLOR.TRIM」として「KBB.G」と記載されています。
何のことかわかわないかもしれませんが、「KBB」は「エターナルスノーホワイト」で、カラーナンバーがわかればタッチペンなど補修用塗料で同じ色が選べるのです。
また、「G」は内装色で、これも何のことかわかりませんが「ブラック」です。
確かにハイウェイスターはブラックのジャガード織物の内装でした。
内装は見ればわかりますが、カラーナンバーはタッチペンなど補修用塗料を買うときには重要です。
日産の白といってもものすごくたくさんの種類がありますからね。
具体的な製品については、ソフト99なら、こちらで検索可能です。
https://www.99kobo.jp/paint/
ホルツなら、こちらで検索可能です。
https://www.holts.co.jp/paint/
ただ、どんなボディカラーでも退色がありますから、必ず試し塗りしてから使いましょうね。
コーションプレートでわかるその他のこと
コーションプレートでわかるその他のことはそれほど重要ではありません。
車台番号の下は車種番号、カラーナンバーの下はエンジン形式と排気量で、MR20DD、1997CCであることがわかります。
あとは、トランスミッション型式、アクスル型式、生産工場で、「MADE IN JAPAN」でおしまいです。
セレナのコーションプレートの場所(位置)
コーションプレートの場所というのは自動車会社どころか車種によってまちまちです。
セレナは助手席側のセンタープレートに画像のように貼ってあります。
引用元:https://ameblo.jp/hazawaycom/entry-12604159431.html
同じ日産でもエルグランドは運転席側のセンターピラーですし、ノートなどかなりの車種はエンジンルーム内側の左です。
トヨタもまちまちですが、セレナのライバルであるノア&ヴォクシーを含めて、大多数が助手席側センターピラーです。
まとめ
セレナ25系については「セレナ CC25とC25の違いはハイウェイスターやライダーとの違い?」に書いていますが、形式の規則はそう難しいことではありません。
ただ、気を付けておかないといけないのはグレードとは関係ないことで、C25系では3ナンバーかどうかの違いでライダーでもCC25の場合もあればC25の場合もあったのです。
車両形式で重要なのは自動車の機械的な分類がわかることと、これで任意保険の保険料が決まってくることです。
保険料算定時に車両形式を入力しますが、それさえ入れれば保険料率がわかり、保険料はすぐに計算できるのです。
そして、本文でも書きましが、気が付かないだけで形式によって結構な違いがあるのです。
車両形式がわかれば保険料率は簡単に検索できますから、例えばセレナC26系の中古車を買うなら、事前に確認しておいてもいいかもしれませんね。
ここでは車両形式が記載されたコーションプレートの場所もお示ししました。
車両形式は車検証でもわかりますが、カラーナンバーはコーションプレートでしかわかりませんから、どこにあるか、確認しておくといいかもしれませんよ。
中古車セレナを希望条件・最安で購入する方法
新型セレナ(C28)の発売が開始され早1年となり中古車市場には旧モデルの流通量が増えています。
セレナについてはこれまでのモデルについても人気のある車だったこともあり、お好みの条件に合う車選ぶことが出来る状況です。
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ただ、値引き額については思ったほど緩まっていません。
特にe-POWER車については値引き幅は抑えられています。
ただ、このような時にも限界と言われる値引きから更に安くセレナを購入する方法があります。
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そんな方法を別記事で詳細にまとめていますので一度ご覧になってみて下さい。
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たったこれだけで、結果的に支払金額を抑えることができるのです。
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