セレナe-powerが停車中にエンジンが止まっていてもエアコンが作動します。
エアコンが作動しても大丈夫なのか心配になりますが、その仕組みはどうなっているのでしょうか、ガソリン車とはどう違うのでしょうか。
ここでは、ガソリン車が停車中でもエアコンが止まらない理由をまず説明します。
そのうえでセレナe-powerが停車中にエアコン作動する仕組みを解説していきます。
また、セレナe-powerのエアコンが車中泊では効かないという噂もありますので、そこもチェックしておきましょう。
目次
ガソリン車が停車中もエアコンが作動する理由
普通のガソリン車のエアコンはガソリン車の動力で動いています。
エンジンの回転をVベルトをエアンコンのコンプレッサーに伝えて回しているのです。
ガソリン車の場合はアイドリングストップ車を除いて停車中もエンジンは回っています。
ただ、アイドリングの回転数ではエアコンを動かすには少し力不足の場合もあり、そんな時のためアイドルアップという機構がついています。
アイドルアップというのはエンジンの暖機あるいはエアコン作動時にアイドリング回転数を100~200rpmくらい高くすることで、車のシステムが勝手に起動するのです。
こうした仕組みのおかげで、ガソリン車は駐車中でもちゃんとエアコンが効くのです。
ちなみにアイドリングストップ機構を有するセレナS-HYBRIDの場合は、エアコンを入れていてもアイドリングストップに入るとエアコンは停止します。
セレナのS-HYBRIDはアイドリングストップ時にナビなどの電源供給をしますし、エンジンの再始動、発進アシストなどはしますが、エアコンの動作は不可能なのです。
蓄えるのが鉛バッテリーなので、エアコン駆動なんてとても無理なのです。
ただ、それでは困る場合もあるので、室温が30°C以上になったとき、エアコンがONならアイドリングストップは作動しませんし、室温が20℃以下でも作動しません。
ちなみに、30系アルファードには「蓄冷エバボレーター」というものが搭載されていて、アイドリングストップ中でもそれなりの涼しさを保ってくれるます。
スズキの場合もハスラーなどでは「エコクール」という機能があって、アイドリングストップ中にエアコンが送風に切り替わっても冷たい風をキープできるようです。
ただ、こうした工夫はありがたいのですが、ガソリン車ではアイドリングストップ等でエンジンが止まったら、基本的にエアコンも止まってしまうのです。
セレナe-powerが停車中にエアコン作動する仕組み
セレナe-powerの場合はエンジンは発電専用です。
ですから、セレナe-powerのエアコンのコンプレッサーは発電用エンジンでは駆動しません。
ではどうしているかというと、エンジンで発電した電気か駆動用バッテリーに蓄えた電気でエアコンのコンプレッサーを動かしているのです。
このため、セレナe-powerのは、停車中だろうが、減速でエンジンが止まっていようが、エアコンの機能に影響が出ることはありません。
ただ、セレナe-powerの場合は駆動用バッテリーの容量は小さいので、長時間停車した場合にエンジンの動作なしにエアコン作動を続けるわけではありません。
口コミ等を見ると、20分くらいはエンジン停止でエアコンは動くようですが、その後は2~3分エンジンで発電して、また20分くらいエンジンなしでOKという状況みたいです。
いずれにしても、エンジンが動かなくてもエアコンが作動するというのはありがたいですね。
そして、必要とあればエンジンを回して電気を供給するので暑さに苦しむことも無いのです。
セレナe-powerのエアコンは車中泊では効かない?
セレナe-powerのエアコンは電気駆動なのでよく効くのですが、車中泊では効かないという情報もあるのですが、本当なのかみていきます。
- e-powerのエアコンをバッテリーだけで車中泊に使うのは無理
- セレナe-powerで車中泊するときの暑さ対策、寒さ対策
e-powerのエアコンをバッテリーだけで車中泊に使うのは無理
e-powerのエアコンをバッテリーだけで車中泊に使うのは無理ということを説明していきます。
エアコンはよく効くけどバッテリーだけで一晩はもたない
セレナe-powerのエアコンはエンジンが止まった状態では駆動用バッテリーで動きます。
効率のいいエアコンということもあり、動いている間はS-HYBRID車よりもよく効くはずです。
満充電時にはエンジンは動かないのでそこそこ静かなのですが、夜なら20分~30分くらいしたらバッテリーに蓄えた電気をかなり消耗します。
そうなると、自動的にエンジンがかかって数分間発電して停止する、そんなサイクルを繰り返すわけです。
リーフのようなEVなら一晩くらいは平気なのですが、e-powerのバッテリーではではとてももたないのです。
エンジンをかけての車中泊は条例違反でマナー違反
となると、都道府県のアイドリング禁止の条例に違反する可能性があり、摘発されないまでも駐車場やキャンプ場で夜にエンジンをかけるのは間違いなくマナー違反です。
おまけに、セレナe-powerのエンジンは小さいので発電とはいえエンジン音がけっこううるさいときています。
そうなると、セレナe-powerのエアコンは車中泊では使えないので「効かない」のではなく「効かせることができない」のです。
また、冬場の話になると、暖房の熱源はエンジンの熱ですから、エンジンを動かさずに暖房を効かせるのはそもそも無理なのです。
セレナe-powerで車中泊するときの暑さ対策、寒さ対策
セレナe-powerで車中泊するときの暑さ対策、寒さ対策です。
暑さ対策
セレナe-powerで車中泊するときの暑さ対策というのは普通のガソリン車と変わりません。
リーフのようなEVなら一晩中エアコンを動かすことはできますが、セレナe-powerの場合は小さなバッテリーですし、サブバッテリー等も使えないからです。
となると、ここはポータブルクーラーを使うしかありません。
ここで紹介するのは、AC電源とDC電源に対応した強力なポータブルクーラーです。
価格はバッテリー込みで税・送料込み275,000円と高価ですが、夏の暑さは解消してくれそうです。
AC電源のみでの使用を考えるのなら、税・送料込み169,400円の本体のみでもいいかもしれません。
専用バッテリーを使えば冷房のみなら3時間ですが、冷房モードと送風モードの自動切換えなら8時間といいますから、実用に耐えるかもしれませんね。
寒さ対策
この手の製品はクーラーであってエアコンではありませんから暖房機能は無く、寒さ対策は別途必要です。
そこで、暖房用におすすめするのはFFヒーターという製品で、この製品なんかは税・送料込み16.998円と極めて安価です。
燃料は軽油ですが、燃料代は1時間で最大レベルなら96円かかるものの、最小なら16円と極めて安いですし、車外から吸気して車外に排気しますので安心です。
また、送風機能があるので、酷暑の時期でなければ役に立つかもしれません。
なお、施工の映像をお示ししておきますが、穴あけもあり、安全性も重要ですから、悪いことは言いません、整備工場にお願いしましょう。
まとめ
セレナのS-HYBRIDに限らず、ガソリン車はアイドリングストップ時は極端に暑かったり寒かったりしなければ、エアコンは止まります。
初夏とか初秋で室温が30℃を超えない時もありますが、それでも止まってしまいます。
アルファード等のそれなりの対策があれば別ですが、これを防ぐ方法はアイドリングストップを解除することだけです。
ボタン1つで解除できますから、乗車したらまずこのボタンを押しましょう。
その点、e-powerはいいですね、エアコンが勝手に切れる心配はありませんから。
できれば、停車時は回生ブレーキを使ってしっかりと電気を回収しておくと、信号待ちの時間くらいならエンジン始動無しにエアコンの恩恵を受けることができそうです。
ただ、車中泊の間中エンジンを動かさずにエアコンを使うことはさすがに無理ですので、PHEVの登場を期待してしまいますね。
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