セレナにアイドリングストップが搭載されたのはC26からです。
現在のC27セレナにもアイドリングストップは搭載されていますが、C26セレナだけでなくC27セレナについてもアイドリンググトップをリセットしたいとか、常時オフにしたいという声を耳にすることがあります。
セレナのアイドリングストップというと昔ながらのものと、進化したS-HYBRIDですが、アイドリングストップは燃費改善の切り札だったはずです。
ここではまず、なぜセレナ(C26C27)のアイドリングストップをリセット・常時オフする必要があるのかを確認します。
そのうえで、アイドリングストップをリセット・常時オフすることができるのか、できるとすればどうするのかをチェックしていきます。
また、アイドリングストップ関係ではその他にも「リセット」がありますので触れておきます。
目次
セレナ(C26C27)アイドリングストップのリセット・常時オフなぜ必要?
まず、セレナ(C26C27) のアイドリングストップのリセット・常時オフなぜ必要かです。
- アイドリングストップは「バッテリー寿命を縮める」
- アイドリングストップ車の「バッテリーは高価」
- アイドリングストップは「エンジン等の寿命を縮める」
アイドリングストップは「バッテリー寿命を縮める」
C26C27に限らずアイドリングストップ車はバッテリーに大きな負荷をかけています。
それは以下のような理由からです。
ここではその理由と実際のバッテリー寿命、適合表などもお示ししておきましょう。
アイドリングストップがバッテリー寿命を縮める理由
アイドリングストップ車はアイドリングストップ後にセルモーターを回しエンジンを始動しますが、ここで大電流を流すことにより電力を大きく消耗します。
アイドリングストップはセルモーターを作動させる電力が通常ガソリン車の10倍以上必要という話もあるくらいです。
車載コンピュータは次のアイドリングストップに備えてバッテリーを急速充電しますが、この放電、充電プロセスを通してバッテリーに大きな負荷をかけてしまいます。
ガソリン車、アイドリングストップ車等のバッテリー寿命(交換時期・保証期間)
では、ガソリン車、アイドリングストップ車、S-HYBRID車、e-power車のバッテリー寿命をお示ししておきましょう。
項目 | ガソリン車 | アイドリングストップ車
S-HYBRID車 |
e-power車 |
---|---|---|---|
保証期間 | 3年 | 2年 | 3年 |
交換時期 | 3~5年 | 2~3年 | 3~5年 |
アイドリングストップ車は高性能なバッテリーを搭載していますが、バッテリーへの負荷が大きいので寿命は短くなります。
後述の「セレナ(C26C27)アイドリングストップを常時オフするには」で常時オフも可能ですが急速充電することに変わりはありません。
ただ、急速充電回数は減るので、ガソリン車のバッテリーと同等になるかどうかはわかりませんが、寿命は延びることは間違いありません。
e-power車はエンジンの始動に補機バッテリーを使いませんから(駆動用バッテリーを使う)負荷は軽いのですが、そのぶん小さなバッテリーです。
また、e-power車はバッテリーが上がったら何一つできなくなりますから、バッテリーのチェックはとても重要です。
セレナ(C26C27)のバッテリー適合表
C26C27のバッテリー適合表をお示ししておきましょう。
ガソリン車 | アイドリングストップ車 | S-HYBRID車 | e-power車 |
---|---|---|---|
55B24L-HR | S-95 | S-95 + K-42 | 46B24L |
ガソリン車とe-power車は普通の充電制御バッテリーで、後述するように比較的安いですし、前述のようのe-power車は小さなバッテリーです。
アイドリングストップ車とS-HYBRID車はアイドリングストップ車用で、これも後述のとおりとても高価です。
ちなみに、形式名ではC26の場合「-」(ハイフン)のあとに「N」が入ればアイドリングストップ車、「H」が入ればS-HYBRID車です。
C27では「-」(ハイフン)のあとに「G」が入ればS-HYBRID車、「H」が入ればe-power車です。
セレナ(C26C27)のバッテリー価格とおすすめバッテリー
詳細は「セレナ(C26)バッテリー交換費用!寿命やリセット作業についても!」をご覧ください。
また、「セレナ(C27)のバッテリー交換費用はオートバックスが安いがトータルでは?」も参考になるかと思います。
アイドリングストップ車の「バッテリーは高価」
セレナ(C26C27)の使用バッテリーは先ほどの適合表や「セレナ(C26)のバッテリー交換リセット作業はC27と同じ?」をご覧ください。
C27とC26の使用バッテリーはほぼ同じなので、バッテリー価格は「セレナ(C27)のバッテリー交換費用はオートバックスが安いがトータルでは?」をご覧ください。
これを見てもわかるように、アイドリングストップ車のバッテリーはガソリン車の2倍以上でディーラー等では3万円台半ば、Webでも2万円弱します。
しかも、前述のように消耗が激しいので、寿命は通常ガソリン車の3分の2以下と言われています。
こうなると、燃費改善効果以上にバッテリーが高くつくことさえあるのです。
アイドリングストップは「エンジン等の寿命を縮める」
アイドリングストップ搭載車は、エンジンの始動回数がとても多くなるので、ブッシュ、タイミングベルト、クランクシャフトなどの部品が早く消耗するといわれています。
セレナ(C26C27)はアイドリングストップ車にしろS-HYBRIDにしろアイドリングストップ後の再始動はセルモーターではなくECOモーターです。
だから、セルモーターの消耗の心配はありませんがオルタネーターを兼ねたECOモーターの方は心配です。
しかも、このECOモーター、通常のオルタネーターよりも5割以上修理代がかかるのです。
いずれにしてもエンジン回りの部品交換の頻度が高くなりますし、当然寿命も短くなります。
また、CVTも常時動力を伝えているガソリン車に対し、アイドリングストップ車はエンジンをかけた後にCVTに動力を送るので、急発進はCVT故障の原因になるといいます。
さらに、これは寿命にはあまり関係ありませんが、右折時の一時停止でもエンジンが止まって、発進が遅れてしまうという問題もありますよね。
セレナ(C26C27) のアイドリングストップをリセット/常時オフするには
では、そんなセレナ(C26C27)のアイドリングストップをリセット・常時オフするにはどうすればいいのかをチェックしていきます。
- アイドリングストップをリセットするには
- アイドリングストップを常時オフするには
アイドリングストップをリセットするには
まず、セレナ(C26C27)のアイドリングストップのリセットは実に簡単です。
C26セレナの場合ハンドルの左側についているアイドリングストップOFFスイッチを押せばいいのです。
引用元;https://itishappilyaboutnow.blogspot.com/2016/11/blog-post.html
写真左側のAUTO OFFと記載されているボタンを押せばオレンジの明かりがつきますからそれがOFF状態です。
C27セレナはハンドルの右側にアイドリングストップのリセットをするスイッチが付いています。
引用元:https://cartune.me/notes/PU7nQEz5pq
アイドリングストップを常時オフするには
セレナ(C26C27)のこのアイドリングストップOFFスイッチ、便利なようでなかなか不便な機能です。
というのも、エンジンをOFFにすると必ずもとのON状態になるので、エンジンを始動するたびにこのスイッチを押さなければならないのですが、毎回そんなことできまんよね。
そこは、よくしたもので「アイドリングストップキャンセラー」というパーツがあるのです。
この製品は、税・送料込みで4,180円ですがバッテリー代を考えれば安いものです。
なお、この製品はC26用と記載いされていて、C27でも使えると思いますが、同じ値段で(たぶん同じ製品)C27用と記載されているものも紹介しておきます。
ちなみに、私はもっと安くできる方法でアイドリングストップをキャンセルしています。
アイドリングストップOFFスイッチを押した状態からもとに戻らないようにスイッチと外枠に間に紙を挟んでいるのです。
カレンダー程度の紙2、3枚程度だと思うのですが、ちょうどいい厚さに調整して見苦しくないように挟んでおけばいいのです。
引用元:https://minkara.carview.co.jp/userid/713889/car/2722442/5578591/1/note.aspx#title
挟んでいる紙を取ればアイドリングストップは普通に動きますので、自己責任ですが試してみてもいいと思いますよ。
なお、この方法では半年に1回くらいスイッチが緩んでアイドリングストップしますので、そうなったら紙を交換した方がいいかもしれません。
下の映像ではテープで押さえてありますから、見栄えはもう一つですが、これなら完璧です。
引用元:https://minkara.carview.co.jp/userid/1370901/car/1006772/1763645/1/note.aspx#title
セレナ(C26C27)のアイドリングストップ:その他のリセット
セレナ(C26C27)イドリングストップのリセットで検索された方は、それ以外のリセットをお探しだったかもしれませんので紹介しておきます。
- アイドリングストップのバッテリー交換時のリセット
- アイドリングストップの積算時間や燃料消費量リセット
- バッテリー交換時にバックアップを取らなかったリセット
アイドリングストップのバッテリー交換時のリセット
セレナ(C26C27)のS-HYBRID車でアイドリングストップが機能しなくなったというトラブルでバッテリー交換時にリセットしていなかったという事例がありました。
セレナ(C26C27)のS-HYBRID車の場合は、バッテリーの放電積算量をリセットして、「新しくなったよ」と教えてやらないといけないのです。
詳細は「セレナ(C26)バッテリー交換費用!寿命やリセット作業についても!」をご覧ください。
アイドリングストップの積算時間や燃料消費量リセット
セレナ(C26C27)のS-HYBRID車はアイドリングストップタイマーで作動時間を表示できますし、アイドリングストップ時間節約燃料も表示できます。
この数値をリセットすることができるのです。
方法はドライブコンピューターのアイドリングストップ時間節約燃料を表示させて、選択スイッチを約1秒以上押せばいいのです。
バッテリー交換時にバックアップを取らなかったリセット
セレナ(C26C27)のバッテリー交換時にメモリーバックアップを取らなかった場合もリセットが必要になります。
メモリーバックアップというのは車載コンピューター等のメモリー保持のためにバッテリー交換時も電流を流し続けることです。
これは数百円の出費でできますし、私は新旧バッテリーをうまく使って常時電流が流れるようにしています。
これを怠ると、パワーウインドウやオートスライドドアなどの装備がちゃんと動かなくなりますから、リセット作業が必要になってきます。
詳細は「セレナ(C26)バッテリー交換費用!寿命やリセット作業についても!」をご覧ください。
まとめ
セレナ(C26C27)のアイドリングストップ車は通常ガソリン車より燃費がいいと言われていますがこれはアイドリングストップに有利なJC08モードによることも大きいようです。
実際の燃費改善効果はそう大きいものではなく、バッテリーの寿命やコストを考えればアイドリングストップをOFFにしたくなるのも当然かもしれません。
アイドリングストップにキャンセルは標準装備ですし、常時キャンセルのし方も確立されています。
簡単に常時キャンセル可能ですし、もとにも戻せますから、試してみてもいいかもしれませんね。
中古車セレナを希望条件・最安で購入する方法
新型セレナ(C28)の発売が開始され早1年となり中古車市場には旧モデルの流通量が増えています。
セレナについてはこれまでのモデルについても人気のある車だったこともあり、お好みの条件に合う車選ぶことが出来る状況です。
中古車といっても新車価格が高騰しているため中古車価格も必然的に高くなる傾向にあります。
今回は、このような状態であっても、希望する条件でしかも最安で購入する方法を下記の記事にまとめました。
>>> 詳細はこちらから!
是非一度確認してみてください。
今後、車の乗り換えなど愛車を手放すことを検討されているのであれば↓の内容にも目を通して見てください。
既にご存知かもしれませんが、知らなかったのであれば愛車を相場より大幅に高く売却出来るかもしれません。
↓↓
セレナを限界値引から更に55万円安くなる方法!
新型セレナ(C28)が誕生してから1年以上が経過しました。
ただ、値引き額については思ったほど緩まっていません。
特にe-POWER車については値引き幅は抑えられています。
ただ、このような時にも限界と言われる値引きから更に安くセレナを購入する方法があります。
それも簡単な方法なのですが、知らない方が多いのです。
そんな方法を別記事で詳細にまとめていますので一度ご覧になってみて下さい。
ご覧いただいた通り、決して難しい内容ではありません。知っているか、知らないかだけの差です。
たったこれだけで、結果的に支払金額を抑えることができるのです。
>> 目次ページに戻る