セレナも待ちに待った新型(C28)に代替わりしました。
セレナというのはファミリーカーの代表的な車ですから、その機能を目いっぱい使いたいところです。
そこで気になるのは、セレナ(C28)の、特に内装(インテリア)の使い勝手です。
まだ、レビューも少ない状況ですが、ここではセレナ(C28)の内装(インテリア)を使い勝手の面から検証してみましょう。
新型セレナ(C28)の内装のうち、一番目を引き、一番大きく変わっているのはインパネまわりなので、このあたりは特に重点的にチェックしていきましょう。
目次
セレナ(C28)のインパネの使い勝手
まず、最も注目を集めているセレナ(C28)のインパネの使い勝手をチェックしていきましょう。
- メーターパネルとナビが連携(統合型インターフェースディスプレイ)
- 12.3インチのメータパネル(アドバンスドドライブアシストディスプレイ)
- 12.3インチ、9インチナビとディスプレイオーディオ
- フロントウインドウに情報表示(ヘッドアップディスプレイ)
- シフトレバーを廃止し、ボタン操作に(スイッチタイプの電制シフト)
メーターパネルとナビが連携(統合型インターフェースディスプレイ)
メーターパネルとナビが連携した統合型インターフェースディスプレイはルキシオンだけに付いている装備です。
統合型インターフェースディスプレイとは?
ルキシオンだけに付いている12.3インチアドバンスドドライブアシストディスプレイと12.3インチNissanConnectナビゲーションシステムで構成されます。
引用元:https://www.nissan-global.com/JP/INNOVATION/TECHNOLOGY/ARCHIVE/IDI/
このナビをセンターディスプレイというのですが、メーターのあるアドバンスドドライブアシストディスプレイと同一水平面上に配置しています。
このことで視線移動が容易になるのはもちろん、位置に応じた情報をわかりやすく表示することも可能となったのです。
センターディスプレイ(ナビ)に詳細マップ表示し、メーターディスプレイには周辺マップを表示させることも可能なのです。
引用元:https://www.nissan-global.com/JP/INNOVATION/TECHNOLOGY/ARCHIVE/IDI/
また、センターディスプレイ(ナビ)からメーターディスプレイへ指先を使ったスワイプで移動させ、ステアリングスイッチで操作することもできるのです。
引用元:https://www.nissan-global.com/JP/INNOVATION/TECHNOLOGY/ARCHIVE/IDI/
これが可能なのは「統合型」の名のとおり、2つのディスプレイがイーサネットで接続され、高速で情報をやり取りすることが可能になっているからなのです。
統合型インターフェースディスプレイは便利?
たくさんの情報を表示できるという点では統合型インターフェースディスプレイは便利に見えますし、何よりかっこいいです。
ただ、運転中はほとんど前面を見ていますから、私たちはスピードメーターと警告灯くらいしか見ていないのではないかと思われます。
これだけの大画面に大量の情報があってもそれを見たり操作したりできるものなのでしょうか。
先行したノートのレビューを見ても見た目の良さの満足感は伝わってくるのですが、使い勝手はわかりません。
ある程度、新型セレナ(C28)のレビューが出揃った段階で確認していきたいと思います。
12.3インチのメータパネル(アドバンスドドライブアシストディスプレイ)
ルキシオンでは統合型インターフェースディスプレイを構成するのが、12.3インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイです。
アドバンスドドライブアシストディスプレイとは?
アドバンスドドライブアシストディスプレイはスピードをはじめ様々な機能の作動状況やクルマの状況を表示する装置で、要するにメーターパネルです。
これは先代セレナ(C27)にもあったのですが、新型(C28)では横長のいかにもディスプレイらしい形状になったので注目を集めています。
ルキシオンのものは12.3インチで統合型インターフェースディスプレイを構成していますが、他のグレードは7インチで独立して機能する普通のものです。
12.3インチカラーディスプレイ | 7インチカラーディスプレイ |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/interior.html
長方形のアドバンスドドライブアシストディスプレイは便利?
ルキシオンだけの12.3インチアドバンスドドライブアシストディスプレイは見た目もいいですし、視認性、情報量とも圧倒的です。
ただ、7インチのものは形が長方形になっただけですので、それだけで便利になったのかどうかは定かではありません。
画面が大きくなったわけではなく、これは何となく近未来的というイメージの問題で、どちらがいいかは好みというしかありありません。
12.3インチ、9インチナビとディスプレイオーディオ
セレナ(C28)では、ルキシオンと他グレードではナビが違い、ルキシオンでは12.3インチナビ、他グレードでは9インチのナビかディスプレイオーディオです。
12.3インチNissanConnectナビゲーションシステム
セレナ(C28)では、ルキシオンだけに12.3インチNissanConnectナビゲーションシステムが装備されています。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/navi_audio.html
3分割画面で情報を同時に表示することも可能ですし、NissanConnectサービスの多様なコンテンツも使用可能です。
当然Apple CarPlayやAndroid Autoに対応しており、HDMI接続でスマホのミラーリングも可能です。
このナビがあってはじめてプロパイロットのナビルート走行が可能になりますし、e-POWERナビ協調制御による「先読み充電制御」も可能になっています。
見た目も使い勝手も文句の付けようが無さそうですが、DVDやブルーレイが使えないというのはとても残念です。
ただ、レコーダーリンクで自宅のレコーダーとナビをスマートフォンを経由して接続し、録画番組も、BSを含め放送中の番組も楽しむことは可能です。
オプションのナビゲーションシステム
セレナ(C28)では、ルキシオン以外はナビゲーションレスですからナビはオプションで装着することになります。
「X」と「e-POWER X」以外は12.3インチナビゲーションシステムも装備可能ですが、プロパイロットや12.3インチカラーディスプレイとのセットオプションです。
価格はプロパイロット パーキングが付けば551,100円、無しでも488,400円ですからここは悩みどころです。
通常のオプションナビはいずれも9インチで「MM222D-Le」、「MM222D-L」の2種類が選べます。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/accessories/audio_navigation.html
「MM222D-Le」、「MM222D-L」は機能的には12.3インチナビと極端には変わりません。
Apple CarPlayやAndroid Autoに対応していますし、HDMI接続も可能、ナビとAVの2画面表示も可能です。
ただ、見た目が全く違いますし、画面の大きさも大違いです。
12.3インチナビと同じように、DVDやブルーレイが使えないというのは残念なところですが、「MM222D-Le」にはレコーダーリンクが付いています。
オプションのディスプレイオーディオ
オプションで普通のナビを選ばず、ディスプレイオーディオにすることも可能です。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/simulation.html#configure/BABa2/AttYpA/style-options
ディスプレイオーディオはスマホと接続し、Apple CarPlayやAndroid Autoで普段使っているアプリを大画面で操作するものなので、ナビはスマホのものを使います。
ディスプレイオーディオのいいところはスマホのナビを使うので地図は最新ですし、更新に費用もかかりません。
googlemapにしてもYahooカーナビにしてもナビ機能は極めて優秀です。
12.3インチナビは縦が短すぎない?
画像を見ると、12.3インチナビは縦が短すぎるような気がしますし、ひょっとしたら9インチナビより短いようにも見えます。
サイズは公表されていませんが、保護フィルムのサイズは縦横が12.3インチで12.7x31.9cm、9インチは11.2x19.8cmです。
ということは縦はあまり変わらず横方向に伸びているわけです。
だから、TVなどは両側が黒で真ん中に10インチサイズくらいの画面が出るので、12.3インチの大画面で楽しむというわけにはいかないのです。
この形のナビは、画面分割してはじめて便利に使えるのです。
スマホのミラーリングは可能?
スマホのミラーリングができれば、スマホの中の映像やVODも視聴できますが、12.3インチナビと9インチナビはHMDIに対応していますから大丈夫です。
ディスプレイオーディオは標準ではできませんが、別売のHMDI接続ケーブルを買えばグローブボックス等にHMDIポートが引き出せますし、税込み1,572円と安価です。
また、取り付け費・税込みとはいえ20,500円といささか高いですが、ビルトインのHDMIを付けることも可能で、インスト下のトレイにHDMIポートができあがります。
これは、「MM222D-Le」、「MM222D-L」でも設置可能です。
引用元:https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/OPCATALOGUE/PDF/serena_op.pdf
DVD、ブルーレイは観ることができないの?
12.3インチナビと9インチナビはHMDIに対応していますから携帯用のプレーヤーを接続するといいでしょう。
また、前述の方法でディスプレイオーディオでもHDMIポートは設置可能ですから、同じように観ることはできます。
また、やろうと思えばグローブボックスあたりにプレーヤーを装着することも可能ですし、分岐機器を使えばミラーリングにも支障はありません。
走行中のTV視聴やナビ操作は可能?
まず、走行中に運転手はテレビやビデオを観てはいけませんし、ディスプレイを凝視するようなナビ操作も不可です。
ただ、助手席の方が操作したり、助手席、後部座席の方が観るぶんには問題なく、そのためにTVキットというものがあるのです。
セレナ(C28)の12.3インチナビ用は販売されていませんが、同じようなナビを搭載するエクストレイル用は1万円程度で販売されており、いずれ販売されると思われます。
「MM222D-Le」、「MM222D-L」用は税・送料込みわずか1,880円です。
社外ナビの設置は可能?
セレナ(C28)には、オーディオレス+4スピーカという設定がありますが、基本的にはディーラオプションナビを想定しています。
先代(C27)では社外ナビも装着可能でしたが、年明けに発売されてからナビメーカーが対応しますので、それまでは装着可能かどうかは判断できないのです。
また、9インチナビの載せ替えはともかく12.3インチは特殊でこれを外すとプロパイロット自体に問題が生ずるので、こちらの載せ替えはあり得ないでしょう。
フロントウインドウに情報表示(ヘッドアップディスプレイ)
セレナ(C28)ではルキシオンだけにヘッドアップディスプレイが付いています。
ヘッドアップディスプレイとは
このヘッドアップディスプレイはルキシオンだけで、他グレードにはオプションでも装着不可です。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/performance_safety/safety.html
車速はもちろんナビの情報やプロパイロット 2.0の動作状況など、必要な情報をフロントガラス奥に投影してくれます。
セレナのヘッドアップディスプレイは情報量が多く、画像でも制限速度やナビの分岐指示、プロパイロットの追尾状況などいろんな情報が表示されていますね。
ヘッドアップディスプレイは便利なの?
ヘッドアップディスプレイは見た目の良さや近未来感は圧倒的で、そこに最大の価値があります。
少ない視線移動で情報確認ができるというのはいいのでしょうが、どの情報も常時見ているわけではありませんから、その効果は限定的かもしれません。
この技術が生まれてからずいぶん経ちますが、あまり普及していない背景にはそんな事情もあるのかもしれませんね。
シフトレバーを廃止し、ボタン操作に(スイッチタイプの電制シフト)
セレナ(C28)では、日産初のスイッチタイプの電制シフトを採用しました。
スイッチタイプの電制シフトとは
スイッチタイプの電制シフトはシフト操作をすべてスイッチで行うものです。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior.html
Sハイブリッド車の場合はアイドリングストップOFFなどのスイッチが追加されますが、「D」「R」「P」などがスイッチなのは変わりません。
先代セレナ(C27)では、ガソリン車は従来どおりのシフトレバー式でしたが、e-POWERは電制シフトを採用していました。
ただ、その電制シフトはレバーで操作するもので、前に倒せば後退、下に倒せばドライブと、シフトレバー式と感覚的には似通っていました。
引用元:https://history.nissan.co.jp/SERENA/C27/1908/interior/interior.html https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/SERENA_SPECIAL/E-POWER/2111/index.html#!page?hc27j-3a45336e-a047-4adf-bbb7-78efa2d04b19&q=%E9%9B%BB%E5%88%B6&p=1
スイッチタイプの電制シフトは便利なの?
電制シフトのメリットはシフトレバーを操作する必要がありませんので、設置場所の自由度が高く、省スペースが実現でき、スイッチ式ならなおさらです。
一方で、シフトレバー式と比べて操作感が軽く、操作方法も全く違うので、慣れるまで違和感があるのは仕方のないことです。
また、誤操作が発生しやすいという情報もあるのは気がかりです。
使う側からすれば、シフトレバーが邪魔になることは無いのでそこはありがたいのですが、操作性を考えると少し不安が残るといったところでしょうか。
セレナ(C28)のシートとシートアレンジの使い勝手
まず、セレナ(C28)のシートとシートアレンジの使い勝手をチェックしていきましょう。
- シート素材
- 乗車人数とシート
- 防水シート
- シートアレンジ
- フルフラットと車中泊
シート素材
セレナ(C28)のシート素材を紹介しましょう。
グレードによるシート素材の違い
セレナ(C28)のシート素材はルキシオンは合皮、ハイウェイスターVはジャガード織物/トリコット(撥水加工)&合皮コンビ、その他は織物/トリコットです。
e-POWER ルキシオン | ハイウェイスターV
e-POWER ハイウェイスターV |
X、XV
e-POWER X、XV |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/seat.html
合皮シートはいいの?
使い勝手は大差ありませんが、豪華さは合皮が圧倒的ですし、合皮をあしらったハイウェイスターVもいい感じです。
合皮はもともと水に強いものですし、ハイウェイスターVは撥水加工ですから、アウトドアへのお出かけや小さいお子さんがおられるなら、使い勝手はいいと思われます。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/seat.html
ただ、夏は日光でとても熱くなりますし、長い目で見れば耐久性にも不安があるのは確かです。
シートカバーという手もある
合皮シートだけが欲しいなら、そのために高いお金を出すのは馬鹿らしいと思います。
というのも、数万円のお金を出せば上質でフィッティングのいい合皮のシートカバーが手に入りますし、5万円も出せば本革シートカバーさえ手に入るからです。
見た目はレザーシートと変わりませんし、耐水性が欲しければ合皮、風合いを求めるなら本革を選べばいいのです。
乗車人数とシート
セレナ(C28)のシートはルキシオン以外は8人乗りです。
7人乗りのルキシオンは8人乗りのスマートマルチセンターシートの行き先が不要なので、1列目に豪華なコンソールボックスが装備されます。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/seat_arrangement.html
ルキシオンのシートは確かに豪華で、2列目にはキャプテンシートを装備して、快適な車内空間をサポートしています。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/seat_arrangement.html
ただ、7人乗りを前提にトヨタが磨き込んだノア&ヴォクシーのキャプテンシートと比べるとルキシオンのキャプテンシートは機能はともかく豪華さでは見劣りしそうです。
8人乗りでは、2列目がベンチシートにもなれば2人乗りの独立シートにもなるセレナの使い勝手はなかなかのものです。
また、セレナの場合、3列目シートには同クラスには珍しいスライド機構があるのですが、新型セレナ(C28)では3列目にリクライニング機能も用意されています。
防水シート
セレナ(C28)では先代(C27)を踏襲してSハイブリッド、e-POWER車それぞれ防水シートがオプション設定されています。
合皮ですので見た目も質感もいいですし、アウトドアや子育てなど使い勝手は計り知れないものがあります。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/seat.html
シートアレンジ
日産が提示している新型セレナ(C28)のシートアレンジは先代(C27)と同じ12種類で、内容も変わりません。
またアレンジの内容や実際の画像を見ても違いが見受けられませんから、シートアレンジをする上で使い勝手に違いは無さそうです。
フルフラットと車中泊
セレナ(C28)で車中泊するとなると、使用するのは2-3列フルフラットモードです。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/seat_arrangement.html
スマートマルチセンターシートのおかげで2列目中央に窪みは生じませんし、画像を見る限り先代(C27)と使い勝手に違いは無さそうです。
ミニバンの場合、豪華になると背もたれが厚くなったり、7人乗りの場合シートサイドが盛り上がって体をホールドする設計になりがちです。
確かに快適なのですが、フルフラットにすると段差ができて使い物になりませんし、大きなセンターコンソールなんかはとても邪魔です。
セレナの場合は8人乗り中心で、新型セレナ(C28)ではe-POWERも8人乗りになりましたから、新型セレナの大部分は車中泊には大きな支障は無さそうです。
ルキシオンはキャプテンシートで2列目中央に窪みができるのは残念ですが、フルフラット自体は比較的段差が少ないのではないかと思われます。
セレナ(C28)の内装の仕上げや便利機能の使い勝手
セレナ(C28)の内装の仕上げや便利機能の使い勝手をチェックしていきましょう。
- インストロア/ドアトリムクロス
- 木目調フィニッシャー
- ゼログラビティシート
- ステアリングヒーター、ヒーター付シート〈前席、セカンド(左右)〉
- ロールサンシェード〈セカンド〉
- アンビエントライト
インストロア/ドアトリムクロス
インストロアというのはメーターの下の部分を横方向に走るパネル、ドアトリムというのはドア室内側の内張り部品のことを言います。
e-POWER ルキシオン | ハイウェイスターV
e-POWER ハイウェイスターV |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/seat.html
この部分はX、XV、e-POWER X、e-POWER XVは黒の樹脂製で装飾はありませんし、弾力性もありません。
上級グレードになるとこの部分にクロスが貼られて、高級感も増しますし、弾力性があるので触った感じも良く、仮にぶつけても痛みを感じることは無いはずです。
ルキシオンは白っぽい、e-POWER ハイウェイスターVは濃い色合いのクロスを使っています。
ただ、耐久性や汚れの付きにくさからすればクロスは不利で、樹脂に加工していない方がいい場合もあります。
木目調フィニッシャー
フィニッシャーにもいろいろとありますが、ここでいうフィニッシャーはダッシュボード上段の手前部分の加飾です。
e-POWER ルキシオン | ハイウェイスターV
e-POWER ハイウェイスターV |
X、XV
e-POWER X、XV |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/seat.html
使い勝手に違いはありませんが、車内の質感、高級感の醸成には効果があります。
Sハイブリッド、e-POWERとも X、XVは木目ではないブラック、ハイウェイスターVはブラウン⽊⽬柄、ルキシオンはブラック⽊⽬柄です。
残念なのはセレナ(C28)のの場合、木目がここだけしか無いというところでしょうか。
ゼログラビティシート
これは先代(C27)を継承していますが、中折れ(スパイナルサポート)形状の背もたれパッドを運転席・助手席と2列目左右シートに採用しています。
引用元:https://history.nissan.co.jp/SERENA/C27/1908/interior/seat.html
胸郭と骨盤を積極的に支えることで背骨の負担を軽減するとのことで、ロングドライブでも疲れにくいといいます。
ステアリングヒーター、ヒーター付シート〈前席、セカンド(左右)〉
ホットプラスパッケージで、ステアリングヒーターとヒーター付き付シート〈前席、セカンド(左右)〉が装着できますし、ヒーター付ドアミラーも付いてきます。
寒いところにお住いの方にとってはとてもうれしい装備だと思われます。
ロールサンシェード〈セカンド〉
先代(C27)の思想が継承されていて、とても重宝するのが、2列目シートのロールサンシェードです。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/comfort.html
サンシェードはカー用品店でも売っていますが、これはドアから引き出して窓上部に止めるだけですし、当然サイズもぴったりです。
使わない時は全く目立たず邪魔になりませんから、これ以上のものはありませんが、「X」と「e-POWER X」は装備されておらず、オプションも設定されていません。
アンビエントライト
セレナ(C28)のスライドドアトリムから足元を照らすがアンビエントライトです。
ルキシオンのみの装備ですが、柔らかな光が足元を照らし、⼼地よい空間を演出して、乗る人を迎えてくれます。
セレナ(C28)の電源設備の使い勝手
セレナ(C28)の電源設備の使い勝手です。
- USB電源は
- AC電源は
USB電源は
今や誰もがスマホを持つ時代ですから、スマホ充電用のUSB電源は車には不可欠ですし、乗車定員が多いので数だって重要です。
先代セレナ(C27)の場合は運転席に1個と「X」以外は2列目と3列目に各2個の計4個でした。
新型セレナ(C28)の場合「X」以外はタイプA1個(1列目)、タイプC5個〈1列目1個 、2列目と3列目に各2個〉ですから少し拡充されています。
「X」は1列目にタイプA1個、タイプC1個ですから、拡充したにしても貧弱です。
電源の規格は不明ですが、セレナの場合は2020年8月の一部仕様変更から5V2.4Aになっていますから、容量的に不足は無いでしょう。
AC電源は
AC電源は先代セレナ(C26)の大きな弱点でした。
ライバルのノア&ヴォクシーがオプションで100V1500WのAC電源を用意していたのに、セレナは100V100Wというショボいもので、キャンプにはとても使えませんでした。
しかし、新型セレナ(C28)では100V1500WのAC電源がオプションで用意されたのです。
e-POWER車に限ったものですが、ノア&ヴォクシーだってハイブリッド限定ですから致し方ありません。
価格はノア&ヴォクシーより11,000円高い55,000円ですが、同じように室内1個、ラゲッジ1個のコンセントがあれば十分でしょう。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/simulation.html#configure/BABa2/AttQ/style-options
セレナ(C28)の収納スペースの使い勝手
先代セレナ(C27)は内装の豪華さこそありませんでしたが、収納スペースは豊富と言われていました。
新型(C28)については現在のところ十分なデータが無いので断言できませんが、セレナのこうした思想は継承していると思っていいのではないでしょうか。
先代セレナ(C27)については、運転席と助手席、そしてその間の下部にリチウムイオンバッテリーとDC/DCコンバーターがありました。
このため、運転席と助手席の間には浅いトレイのようなコンソールしかありませんでした。
今回も多少の制約はあるようで、e-POWERのスーパーマルチセンターシートはガソリン車ほど前に出ません。
e-POWER ハイウェイスターV
e-POWER XV e-POWER X |
ハイウェイスターV
XV X |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/seat_arrangement.html
こうなるとこの部分の収納スペースとしての使い勝手やアームレストとしての使用が心配になりますが、先代(C27)よりは改善されているものと思われます。
セレナ(C28)の荷室の積載量
先代セレナ(C27)の荷室容量は8名乗車時に280L、新型セレナ(C28)はサードシート最前端時に283Lだそうで、いずれもVDA方式です。
またゴルフバックは9.5インチが4個積めるそうです。
ノアの場合は先代モデルしかわかりませんが281Lということですから、荷室の積載量については大差無さそうです。
ちなみにラゲッジの下には先代(C27)と同じようにラゲッジアンダーボックスがありますし、オプションのトレイだってあります。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/luggage_storage.html
セレナ(C28)のスライドドア、バックドアの使い勝手
セレナ(C28)のスライドドア、バックドアの使い勝手はどうでしょうか。
- スライドドア
- バックドア
スライドドア
スライドドアの使い勝手はパワースライドがどうなっているかでしょう。
先代(C27)の場合は「X」には付いていませんでしたが、「XV」系はワンタッチ、それから上はハンズフリーのパワースライドドアでした。
新型(C28)ではXには装備されていないものの「XV」以上はハンズフリーのパワースライドドアになりましたから、使い勝手は向上したのでしょう。
ちなみにノア&ヴォクシー合はパワースライドドアは全グレードに付いていますが、廉価タイプは助手席だけで、使い勝手の面ではセレナがやや有利かもしれません。
バックドア
先代(C27)は通常の約半分のスペースで開閉できるハーフバックドアが付いたデュアルバックドアを装備していましたが、新型セレナ(C28)でもこれを踏襲しています。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/luggage_storage.html
ステップワゴンの「わくわくゲート」が無くなった今、利便性ではこのデュアルバックドアは評価されるべきかもしれません。
ただ、ノア&ヴォクシーにオプション装着可能なパワーバックドアが無いのは残念かもしれません。
まとめ
新型セレナ(C28)の場合、基本的に先代(C27)を踏襲していますから、使い勝手が少し良くなったところはあっても大きく悪化しているところは無いはずです。
ただ、内装の使い勝手は実際にユーザーが使い込んで初めてわかるものです。
特に目を引くディスプレイや電制シフトについては、使ってみてどうかですね。
現時点でわかるのはカタログデータや限られた画像、レビューに過ぎません。
今後もレビューなどの評価を注視していく必要がありそうですね。
今後、車の乗り換えなど愛車を手放すことを検討されているのであれば↓の内容にも目を通して見てください。
既にご存知かもしれませんが、知らなかったのであれば愛車を相場より大幅に高く売却出来るかもしれません。
↓↓
セレナを限界値引から更に55万円安くなる方法!
新型セレナ(C28)が誕生してから1年以上が経過しました。
ただ、値引き額については思ったほど緩まっていません。
特にe-POWER車については値引き幅は抑えられています。
ただ、このような時にも限界と言われる値引きから更に安くセレナを購入する方法があります。
それも簡単な方法なのですが、知らない方が多いのです。
そんな方法を別記事で詳細にまとめていますので一度ご覧になってみて下さい。
ご覧いただいた通り、決して難しい内容ではありません。知っているか、知らないかだけの差です。
たったこれだけで、結果的に支払金額を抑えることができるのです。
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