ミニバン市場で長年人気を誇るセレナは、何度かのモデルチェンジを経て進化を続けています。
そんな中、2022年11月28日 、待ちに待った新型セレナ(C28)が発表されましたが、特に注目されるのは、先代となるセレナC27との違いです。
ここでは、新型セレナ(C28)とC27の違いをいろんな観点からチェックしていきましょう。
具体的には、一番気になる外観(エクステリア)、内装(インテリア)、安全装備、動力性能、走行性能、乗り心地、燃費、グレード、価格、税金で違いをみていきます。
これらの違いを知ることで、自分に最適なモデルを見つける手助けになるでしょう。
- セレナの歴史、各モデルの特徴と初代から現行モデルまでの進化
- C28とC27の外観や内装の違い
- C28とC27の安全装備や動力性能の違い
- C28とC27のグレードや価格、税金などの違い
目次
新型セレナ(C28)とC27の違いの前にセレナの歴史を復習
新型セレナ(C28)とC27の違いの前にセレナの歴史を復習しておきましょう。
- 歴代セレナ
- FR、キャブオーバーだった初代(C23)
- FF化され現行セレナの原型となった2代目(C24)
- 新型セレナと同じCプラットフォーム採用の3代目(C25)
- 直噴エンジン、S-HYBRIDを搭載した4代目(C26)
- 2018年ミニバン販売トップを達成した5代目(C27)
- 現行モデル新型セレナ(C28)
歴代セレナ
まず、歴代セレナを一覧表でざっとお示ししましょう。
代数 | 販売年 | 特徴 | |
---|---|---|---|
バネットコーチ(C22) | |||
初代(C23) | 1991年~1999年 | FR、キャブオーバー | |
2代目(C24) | 1999年~2005年 | FF化、エンジンはボンネット下
両側スライドドア |
|
3代目(C25) | 2005年~2010年 | Cプラットフォームに | |
4代目(C26) | 2010年~2016年 | 直噴エンジン搭載
S-HYBRID搭載 |
|
5代目(C27) | 2016年~2022年 | プロパイロット
2018年ミニバン販売トップ e-POWER車追加 |
|
6代目(C27) | 2022年~ | プロパイロット2.0 |
セレナはもともとは商用モデルと乗用モデルを持つバネットが先祖だったのです。
このあたりは、タウンエース、ライトエースから、タウンエースノア、ライトエースノアを経て現在のノア&ヴォクシーに至るトヨタと同じような歴史ですね。
FR、キャブオーバーだった初代(C23)
次に、1991年に誕生した初代セレナ(C23)ですが、FR、キャブオーバーという、今となっては古風なレイアウトでした。
引用元:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases
荷物を積んで後輪に荷重がかかる商用車としてはFR駆動は理にかなっていましたし、助手席下にエンジンがあるキャブオーバーは荷室を広くとるという点では有利でした。
ただ、この構造は床面が高くなり、エンジン音や振動が大きいという致命的な欠点も持っていました。
エンジンは1.6Lと2Lのガソリンエンジン、2Lのディーゼルエンジンとディーゼルターボエンジンが用意されました(2NAディーゼルは1993年のマイナーチェンジで廃止)。
シフトレバーはフロア式で4速ATに加え5速MTも用意されていました。
上級グレードでは後輪サスペンションは高級なマルチリンクが、また、最上級グレードににはスポーツカーに使われていたスーパーHICASも装備できました。
FF化され現行セレナの原型となった2代目(C24)
次に、FF化され現行セレナの原型となった2代目(C24)です。
1999年にフルモデルチェンジしましたが、1996年に誕生してFF、低床フロア、低価格で大ヒットしたホンダのステップワゴンの影響を強く受けています。
引用元:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases
従来のFRをFFに変更し、乗用ミニバンとして初めて両側スライドドアを採用しました。
シフトレバーもフロア式からコラム式に変更され、ウォークスルーも可能になりました。
エンジンは2Lガソリンエンジンと2.5Lディーゼルエンジンの2本立てに簡素化されました。
また、ガソリン車のトランスミッションにクラス初のHYPER CVTを採用しています。
2001年のマイナーチェンジでディーゼルエンジンは廃止され、両側スライドドアにリモコンオートスライドドアが追加されました。
価格面でも、最廉価グレードがC23では1,900,000円だったのに対し、C24では
1,749,000円とお得感を打ち出しています。
新型セレナと同じCプラットフォーム採用の3代目(C25)
次に、新型セレナと同じCプラットフォームを採用した3代目(C25)です。
2005年にフルモデルチェンジしましたが、ルノーと共通のCプラットフォームを採用し、このプラットフォームは新型セレナにも継承されています。
引用元:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases
リヤブレーキはディスクブレーキ化され、4WDのリアサスペンションはマルチリンクにグレードアップされました。
シフトレバーは最近のミニバンでは普通になったインパネ式に変更されました。
エンジンは2Lガソリンエンジンに一本化され、ディーゼルエンジンの復活はありませんでした。
直噴エンジン、S-HYBRIDを搭載した4代目(C26)
次は、直噴エンジンを搭載した4代目(C26)です。
流線型のイメージが強くなり、流れるようなラインですね。
引用元:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases
2011年にモデルチェンジしましたが、2Lガソリン直噴エンジンMR20DD型に変更し、燃費性能を向上させています。
また、ECOモーターで静かに再始動するアイドリングストップシステムを搭載しています。
このシステムは2012年一部改良でスマートシンプルハイブリッド「S-HYBRID」に進化しさらなる燃費向上を果たしています。
ただ、トヨタのノア&ヴォクシーは2014年にハイブリッド車を投入していますので、燃費の点では苦戦が続くことになります。
2018年ミニバン販売トップを達成した5代目(C27)
次は、2018年ミニバン販売トップを達成した5代目(C27)です。
引用元:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases
後段で新型セレナ(C28)との比較をしますので詳しい説明はしませんが、2016年にフルモデルチェンジし、モデル前期はノア&ヴォクシーを圧倒していました。
2018年2月にe-POWERを投入したこともあり、2018年ミニバン販売トップを達成しています。
また、プロパイロットを初めて搭載したのもこのモデルでした。
この技術が高く評価されたことにより、2016-2017日本カー・オブ・ザ・イヤーのイノベーション部門賞を受賞しています。
現行モデル新型セレナ(C28)
そして、現行モデルである新型セレナ(C28)です。
引用元:https://global.nissannews.com/ja-JP/releases
ガソリン車は2022年末にモデルチェンジしましたが、e-POWER車の投入は2023年4月にずれ込んだのはご承知のとおりです。
新型セレナ(C28)とC27の外観(エクステリア)の違いは?
一番気になるのは新型セレナ(C28)とC27の外観(エクステリア)の違いでしょう。
これは画像で見ていった方が早いと思います。
- ノーマル(無印)の外観(エクステリア)の違い
- ハイウェイスターの外観(エクステリア)の違い
- e-POWERの外観(エクステリア)の違い
- 新型セレナ(C28)ではどう進化したか?
- エアロパーツの違い
- ホイールの違い
ノーマル(無印)の外観(エクステリア)の違い
最初は、ノーマル(無印)の外観(エクステリア)の違いです。
ノーマル(無印)のフロント
まず、フロントのデザインです。
新型セレナ(C28) | 先代セレナ(C27) |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/exterior.html https://history.nissan.co.jp/SERENA/C27/1908/exterior.html
フロントグリルが少し大きくなり、すべてブラックなのも特徴的ですし、ヘッドライトとのコンビネーションもいいですね。
ノーマル(無印)のヘッドライト
目立つのが新型セレナ(C28)の縦3段ヘッドライトで、先代(C27)の横に並んだヘッドライトとは好対照で、最近では珍しいデザインです。
新型セレナ(C28) | 先代セレナ(C27) |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/exterior.html https://history.nissan.co.jp/SERENA/C27/1908/exterior.html
縦3眼のバルブに水平基調のデザインで、先代セレナ(C27)の最近流行りのデザインとは好対照ですね。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/exterior.html
3眼の一番下はハイビームなので、この画像では点灯していません。
ノーマル(無印)のテールランプ
テールランプの違いです。
新型セレナ(C28) | 先代セレナ(C27) |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/exterior.html
https://history.nissan.co.jp/SERENA/C27/1908/exterior.html
わかりやすい画像が見つかりませんでしたが、詳細はハイウェイスターのところでご覧ください。
新型セレナ(C28)は赤いラインと縦に連なったLEDリヤコンビネーションランプです。
ノーマル(無印)のホイール
新型セレナ(C28)とC27のノーマル(無印)のホイールの違いは以下のようなものです。
新型セレナ(C28)
スチールホイール &ホイールカバー |
先代セレナ(C27)
スチールホイール &ホイールカバー |
先代セレナ(C27)
アルミホイール (Gのみ) |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/exterior/equipment.html https://history.nissan.co.jp/SERENA/C27/1908/exterior/equipment.html
すべてスチールホイール&ホイールカバーというのは寂しいですが、C27でも「G」廃止後はそうでした。
ハイウェイスターの外観(エクステリア)の違い
次に、ハイウェイスターの外観(エクステリア)の違いです。
ハイウェイスターのフロント
まず、フロントのデザインです。
新型セレナ(C28)ハイウェイスター | 先代セレナ(C27)ハイウェイスター |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/exterior.html https://www.suv-land.jp/related_topic/2046/
新型セレナ(C28)ハイウェイスターは先代(C27)と比べてフロントグリルが小さくなって、いわゆる「オラオラ顔」ではなくなりました。
漆黒のフロントグリルのせいか精悍に見えますし、縦に並んだヘッドライトもいい感じですね。
ハイウェイスターのヘッドライト
ハイウェイスターのヘッドライトはノーマル(無印)と違いはありませんし、アダプティブLEDヘッドライトシステムやハイビームアシストの機能以外はLUXIONも同じです。
新型セレナ(C28)ハイウェイスター | 先代セレナ(C27)ハイウェイスター |
引用元:https://https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/exterior.html https://www.suv-land.jp/related_topic/2046/
先代セレナ(C27)ハイウェイスターはe-POWERの画像ですが、ガソリン車も同様です。
新型セレナ(C28)ハイウェイスターの縦型3眼の構造がよくわかりますね。
ハイウェイスターのテールランプ
ハイウェイスターのテールランプです。
新型セレナ(C28)ハイウェイスター | 先代セレナ(C27)ハイウェイスター |
引用元:https://221616.com/shop/hyogo/sumotoshi/G01257/blog/example/G012571650873250874/ https://www.suv-land.jp/related_topic/2046/
先代セレナ(C27)のグラマラスな造形や大きさに比べれば実にシンプルで、フロントデザインの思想に通ずるものを感じます。
縦連のLEDもヘッドライトのデザインを意識しているのでしょうか。
ハイウェイスターのホイール
新型セレナ(C28)とC27のハイウェイスターのホイールの違いは以下のようなものです。
新型セレナ(C28)
アルミホイール |
先代セレナ(C27)
16インチアルミホイール |
先代セレナ(C27)
15インチアルミホイール |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/exterior/equipment.html https://history.nissan.co.jp/SERENA/C27/1908/exterior/equipment.html
先代セレナ(C27)はハイウェイスターG(2WDのみの設定)、ハイウェイスターVの2WDだけが16インチで、ちょっとかっこいいホイールを履いていました。
新型セレナ(C28)はホイールサイズは全部同じですが、C27の16インチホイールを継承したようなスポーティなホイールを採用しています。
e-POWERの外観(エクステリア)の違い
次に、e-POWERの外観(エクステリア)の違いです。
e-POWERのフロント
e-POWERのフロントデザインはガソリン車と全く変わりません。
新型セレナ(C28)e-POWER | 先代セレナ(C27)e-POWER |
新型セレナ(C28)
e-POWERハイウェイスター |
先代セレナ(C27)
e-POWERハイウェイスター |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/simulation.html#configure/BABa2/AB91to/version https://oldcar.jp/serena-grade/ https://history.nissan.co.jp/SERENA/C27/1908/exterior.html
先代(C27)のフロントグリルではe-POWER車の証のようにブルーのラインが入っています。
しかし、新型セレナ(C28)にはブルーのラインは無く、バックドアのe-POWERのエンブレムだけです。
新型ノートではe-POWER専売とはいえ、やはりブルーのラインはありません。
今やe-POWERは特別なものではないということなのしょうか。
e-POWERのヘッドライト
e-POWERのヘッドライトもガソリン車と全く変わりませんから、フロントを見る限り見分けは不可能です。
e-POWERのテールランプ
e-POWERのテールランプはガソリン車と全く変わりませんし、e-POWERのエンブレム以外では見分けすらつきません。
e-POWERのホイール
新型セレナ(C28)とC27のe-POWERのホイールの違いは以下のようなものです。
新型セレナ(C28)
アルミホイール |
先代セレナ(C27)
16インチアルミホイール |
先代セレナ(C27)
15インチアルミホイール (ハイウェイスター専用) |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/exterior/equipment.html https://history.nissan.co.jp/SERENA/C27/1908/exterior/equipment.html
先代セレナ(C27)はe-POWERハイウェイスターGだけが16インチで、これは通常のハイウェイスターと同じでした。
C27では15インチアルミホイールはe-POWER専用でしたが、新型セレナ(C28)では、e-POWERの差別化はしていません。
新型セレナ(C28)ではどう進化したか?
次に、ノーマル、ハイウェイスター、e-POWERのエクステリアの違いを踏まえ、新型セレナ(C28)ではどう進化したかです。
新型セレナ(C28)のデザインは、このクラスのミニバンのトレンドを意識した迫力のあるデザインです。
見た目はずいぶん違いますが、大きなフロントグリルに薄型のヘッドライトというデザインはノア&ヴォクシーと共通するものがあります。
縦3段のヘッドライトは独自性があり、迫力をアップするのに貢献していますし、端正さ、先進性も醸し出しています。
前段で先代セレナ(C27)との比較もしていますが、面影が全く見受けられないほどデザインは一新されています。
このデザインを見た後に先代セレナ(C27)を見ると、後期モデルのハイウェイスター車の独自性の高いデザインを別にすれば、迫力アップが中途半端な印象を受けます。
また、C27では、当時はかっこよかったフローティングルーフというルーフ部分のデザインも今となってはいささか古くささ、安っぽさを感じるのは私だけでしょうか。
エアロパーツの違い
セレナは人気車なので、エアロパーツは潤沢に供給されます。
今でも先代セレナ(C27)用のものはたくさん販売されていますが、発表直後の新型セレナ(C28)ではさすがに無理なようです。
ある程度エアロパーツが揃ってからご紹介します。
タイヤ/ホイールの違い
新型セレナ(C28)とC27のタイヤ/ホイールの違いです。
サイズの違い
タイヤ/ホイールのサイズの違いは以下のようなものです。
グレード | 新型セレナ(C28) | 先代セレナ(C27) |
---|---|---|
X、XV | 205/65R16 | 195/65R15 |
G | - | 195/65R15 |
e-POWER X、XV | 205/65R16 | 195/65R15 |
ハイウェイスター | - | 195/65R15 |
ハイウェイスターV | 205/65R16 | 2WD 195/60R16
4WD 195/65R15 |
ハイウェイスターG | - | 2WD 195/60R16 |
e-POWER
ハイウェイスター |
- | 195/65R15 |
e-POWER
ハイウェイスターV |
205/65R16 | 195/65R15 |
e-POWER
ハイウェイスターG |
- | 195/60R16 |
e-POWER LUXION | 205/65R16 |
ホイール等の規格の違い
ホイール等の規格の違いは以下のようなものです。
項目 | 新型セレナ(C28) | 先代セレナ(C27) | |
---|---|---|---|
205/65R16 | 195/65R15 | 195/60R16 | |
フロントトレッド | 1475mm | 1480mm
(e-POWERは 1485mm) |
1480mm
(e-POWERは 1485mm) |
リヤトレッド | 1485mm | 1485mm | 1485mm |
リム径 | 16インチ | 16インチ | 15インチ |
オフセット | +45mm | +45mm | +45mm |
リム幅 | 6インチ | 6インチ | 5.5インチ |
タイヤサイズ | 205/65R16 | 195/65R15 | 195/60R16 |
P.C.D | 114.3mm | 114.3mm | 114.3mm |
穴数 | 5 穴 | 5 穴 | 5 穴 |
ハブ径 | 66mm | 66mm | 66mm |
先代セレナ(C27)では16インチのホイールを履いていてもスタッドレス等で15インチにインチダウン可能でしたが、新型セレナ(C28)では無理だと思われます。
また、先代セレナ(C27)のスタッドレスが15インチで、C28に乗り換えるなら、使いまわしもできないものと思われます。
新型セレナ(C28)とC27の安全装備の違いは?
新型セレナ(C28)で大きく進化しているのは安全装備ですので、ここもC27と比較していきましょい。
- プロパイロット2.0
- インテリジェント エマージェンシーブレーキの進化
- 衝突回避ステアリングアシスト
- メモリー機能付プロパイロット パーキング
プロパイロット2.0
最初に、プロパイロット2.0です。
これは最上級グレードe-POWERルキシオンに標準装備されています。
残根なのは、他のグレードにはオプション装着すらできないことでしょうか。
このプロパイロット2.0では、一定条件下でハンズオフ、つまりハンドルから手を離して運転することが可能です。
引用元:https://www2.nissan.co.jp/BRAND/PROPILOT/
高速道路上で時速40キロ以上で走行時に、ナビで目的地を設定し、前方注視をして、いつでも手動に切り替わえられる状態であれば、ハンズオフが可能となるのです。
ハンズオフ走行がどれだけドライバーの疲労軽減に効果があるかはわかりませんが、先進性は高いですし、経験するとなかなかいいもののようです。
なお、このハンズオフ機能はミニバンとして世界初搭載なのだそうです。
インテリジェント エマージェンシーブレーキの進化
次は、インテリジェント エマージェンシーブレーキの進化です。
C27では前方歩行者は検知して衝突回避していましたが自転車は対象外でした。
新型セレナ(C28)では新たに昼間の自転車も対象としています。
ただ、ノア&ヴォクシーは交差点内での右左折時の歩行者にも対応しているので、進化してもやや見劣りしているところはあります。
衝突回避ステアリングアシスト
次は、衝突回避ステアリングアシストです。
前方の車両や歩行者等と衝突の可能性がある場合、ハンドル操作による回避操作を検出すると、操舵に従ってアシストトルクを発生させ、衝突の回避操作を支援してくれます。
メモリー機能付プロパイロット パーキング
次は、メモリー機能付プロパイロット パーキングです。
プロパイロット パーキングはこれまでリーフやアリアには搭載されていましたが、新型セレナではe-POWERルキシオンに標準装備されました。
ハンドル、アクセル、ブレーキ、シフト、パーキングブレーキをすべて制御し、白線検知に加え、白線がない場所や奥まった場所も登録すれば、近づくだけで自動起動します。
そして、ワンプッシュで駐車できるのです。
e-POWER XV、e-POWER ハイウェイスターVにはナビリンク機能付プロパイロットなどとセットでオプション設定可能ですが、なせかガソリン車には設定できません。
e-POWERルキシオンには⾞外から始動、前進、後退の遠隔操作ができるプロパイロット リモート パーキングが付いていますが、他グレードにはオプション設定はありません。
新型セレナ(C28)とC27の内装(インテリア)の違いは?
新型セレナ(C28)とC27の内装(インテリア)の違いです。
- 新型セレナ(C28)とC27のインパネの違い
- 新型セレナ(C28)とC27のシートの違い
- 新型セレナ(C28)とC27の積載量の違い
新型セレナ(C28)とC27のインパネの違い
まず、新型セレナ(C28)とC27のインパネの違いはまず画像をお見せしましょう。
新型セレナ(C28) | 先代セレナ(C27) |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior.html https://history.nissan.co.jp/SERENA/C27/1908/interior.html
インパネのデザイン
- 新型セレナ(C28)のインテリアは現行セレナ(C27)どころか、今までのセレナとはずいぶん変わった斬新なものです。
これまでようなメーターフードはありませんし、12.3インチナビと横並びのメーターパネルは自動車のものと思えません。
助手席側に流れるようなカーブも斬新ですし、ステアリングホイールやシフトレバーの代わりになる横一列のボタンも近未来的ですね。
ナビ
新型セレナ(C28)のナビの特記事項はLUXIONに標準装備され、「X」と「e-POWER X」以外にオプション装着できる12.3インチナビです。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/navi_audio.html
地デジ内蔵のNissanConnectナビゲーションシステムで、情報を同時に表示できる3分割画面も可能になっています。
このナビがあってはじめてプロパイロットのナビルート走行が可能になります。
ナビ情報をベースに目的地付近でEV走行が可能なように充放電をマネジメントする「先読み充電制御」もこのナビだから可能なのでしょう。
Apple CarPlayはもちろんAndroid Autoに対応していますし、HDMI接続がありますからスマホのミラーリングも可能です。
ただ、オプションは当然プロパイロット2.0などLUXIONに標準装備された安全装備がセットで50万円前後の追加費用が必要です。
先代セレナ(C27)では専用の10インチナビと他車種と共用の7インチナビが用意されていましたが、新型セレナ(C28)のこれ以外のオプションは9インチだけのようです。
モニター
新型セレナ(C28)のモニター、これはメーターパネルのことですが、ナビと横並びに12.3インチの大画面です。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior.html
この「新型セレナ(C28)とC27のインパネの違い」の冒頭でお示ししているように先代(C27)とは全く違うコンセプトです。
ただ、この「アドバンスドドライブアシストディスプレイ」はLUXIONのみ標準装備で、他は7インチです。
12.3インチディスプレー | 7インチディスプレー |
なお、12.3インチナビのセットオプションにはこれも入っていますから、50万円前後という価格も意外と高くないのかもしれません。
また、LUXIONにはヘッドアップディスプレイが標準装備ですが、これだけは他グレードにもオプション装着不可です。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/performance_safety/safety.html
新型セレナ(C28)とC27のシートの違い
次に、新型セレナ(C28)とC27のシートの違いです。
素材の違い
素材の違いは以下のようなものです。
グレード | 新型セレナ(C28) | 先代セレナ(C27) |
---|---|---|
X、XV | 織物/トリコット | 織物/トリコット |
G | - | 合成皮革 |
e-POWER X、XV | 織物/トリコット | 織物/トリコット |
ハイウェイスター | - | ジャカード織物
/トリコット |
ハイウェイスターV | ジャガード織物
/トリコット(撥水加工) &合皮コンビ |
ジャカード織物
/トリコット |
ハイウェイスターG | - | 合成皮革 |
e-POWER
ハイウェイスター |
- | ジャカード織物
/トリコット |
e-POWER
ハイウェイスターV |
ジャガード織物
/トリコット(撥水加工) &合皮コンビ |
ジャカード織物
/トリコット |
e-POWER
ハイウェイスターG |
合成皮革 | |
e-POWER LUXION | 合成皮革 | - |
ハイウェイスター系が合皮とのコンビになっています。
LUXIONに比べて低価格で合皮シートが付いてくる「G」系のグレードが無くなったのは少し残念ですね。
シートバリエーションの違い
新型セレナ(C28)とC27のシートバリエーションは基本的に変わりませんが、LUXIONで新たに7人乗りが採用され、2列目がキャプテンシートになりました。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/seat_arrangement.html
一方で、7人乗りのみの設定だったe-POWERは8人乗りに変わりました。
カタログで提示しているシートアレンジも同じ12種類で、スマートマルチセンターシートの使い方も変わりません。
フルフラットモードはどうなった
新型セレナ(C28)とC27のフルフラットモードに大きな変化はありません。
8人乗りに関しては、2列目シートの座面と背もたれの段差が気になりますが、あまり変わりはないようです。
新型セレナ(C28)フルフラットモード | 先代セレナ(C27)フルフラットモード |
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/seat_arrangement.html https://history.nissan.co.jp/SERENA/C27/1908/interior/arrange.html
また、7人乗りはシートや背もたれの形状によってはフルフラットが厳しいのですが、LUXIONについてはそう問題にはならないでしょう。
7人乗りは2列目の真ん中に窪みができるのが難点ですが、7人乗りが高価なLUXIONに限られたことで、影響は少ないのかもしれませんね。
新型セレナ(C28)とC27の積載量の違い
次に、新型セレナ(C28)とC27の積載量の違いについてですが、まだ十分なデータがありません。
荷室容量(VDA方式)
新型セレナ(C28)の荷室容量については、VDA方式で、サードシート最前端時 283L、サードシート最後端時 212Lという情報しかありません。
C27については8名乗車時に280L、5名乗車時815Lということですから、ほぼ変わらないのではないでしょうか。
ちなみにVDA方式というのはドイツ自動車工業会が定めた世界的に一般的な規格で、ラゲッジスペースに200×100×50mmの立方体が入る個数で測定します。
ゴルフバッグ
新型セレナ(C28)もC27も9.5インチのゴルフバッグが4個積めるそうです。
ベビーカー
3列シートを使ったときのセレナの荷室容量は新型(C28)もC27も変わりません。
開口部の広さ等詳細はわかりませんが、ベビーカーの積載性能は変わらないものと考えられます。
チャイルドシート
「セレナの8人乗りは狭いって荷物積載量も少ない?チャイルドシート設置に影響は?」で、C27については設置に問題が無いと記載しました。
新型セレナ(C28)もC27室内幅は1,545mmと変わりませんし、2列目キャプテンシートのLUXIONでも、設置に問題があるとは考えられません。
新型セレナ(C28)の内装については別記事で詳細に説明していますので御覧ください。
↓↓
>> セレナ(C28)の内装(インテリア)を使い勝手の面から検証してみた!
新型セレナ(C28)とC27の動力性能の違いは?
新型セレナ(C28)とC27の動力性能の違いはどんなものでしょうか。
- ガソリン車の動力性能の違い
- e-POWERの動力性能の違い
ガソリン車の動力性能の違い
新型セレナ(C28)とC27のガソリン車の動力性能の違いは以下のようなものです。
2WD
新型セレナ(C28)とC27の2WDガソリン車の動力性能の違いは一切ありません。
項目 | 新型セレナ(C28) | 先代セレナ(C27) |
---|---|---|
排気量 | 1,997cc | 1,997cc |
最高出力 | 110kW(150PS)
/6000rpm |
110kW(150PS)
/6000rpm |
最大トルク | 200Nm
(20.4kg・m) /4400rpm |
200Nm
(20.4kg・m) /4400rpm |
搭載エンジンもスペックも変わっていませんので加速等には大きな変化は無いはずですが、「非常にリニアな出力特性になった」という見方もあるようです。
4WD
新型セレナ(C28)の4WDの動力性能は2WDと同じと思われますが、現時点4WDのスペックは示されておりませんので、判明次第追記します。
e-POWERの動力性能の違い
新型セレナ(C28)とC27のe-POWERの動力性能の違いは以下のとおりです。
2WD
新型セレナ(C28)とC27のe-POWERの2WDの動力性能は多少変わっています。
項目 | エンジン | モーター | ||
---|---|---|---|---|
新型セレナ(C28) | 先代セレナ
(C27) |
新型セレナ
(C28) |
先代セレナ
(C27) |
|
排気量 | 1,433cc | 1,198cc | - | - |
最高出力 | 72kW
(98PS) /5600rpm |
62kW(84PS)
/6000rpm |
120kW
(163PS) |
100kW
(136PS) |
最大トルク | 123Nm
(12.5kgm) /5600rpm |
103Nm
(10.5kgm) /3200-5200rpm |
315Nm(32.1kgm) | 320Nm(32.6k |
モーターは同じEM57なので味付けが変わったくらいでしょうが、それでも最高出力は上がってガソリン車を凌駕しています。
モーター特性の改善で走行性能はかなり良くなったみたいです
セレナe-POWERの場合、発電能力に不安がありましたから、235ccとはいえ排気量のアップは朗報です。
これで、長い上り坂や超高速では少しだけ余裕が出るでしょうし、バランサー等の対策もあいまって発電時のエンジン音も改善されたようです。
4WD
新型セレナ(C28)のe-POWERへの4WD投入は見送られました。
追加投入があれば記載いたしますが、追加してほしいものですね。
新型セレナ(C28)とC27の走行性能の違いは?
新型セレナ(C28)とC27の走行性能の違いはどんなものでしょうか。
- プラットフォーム
- 試乗
- 雪道
プラットフォーム
新型セレナ(C28)のプラットフォームは「Cプラットフォーム」という日産自動車とルノーのCセグメント車用のプラットフォームです。
このCプラットフォームはセレナのC25、C26、C27と使われてきたもので、新型セレナ(C28)では4代にわたってキャリーオーバーする異例の事態です。
プラットフォームは走行性能に一番大きな影響を与えますが、サスペンションを含めて足回りの変更はありませんから、走行性能に大きな違いはありません。
ただ、高剛性ステアリングが採用されたようで、操縦安定性はかなり改善されているといいますし、タイヤ&ホイールは205/65R16と拡大し、乗り味は変わるかもしれません。
また、その影響とホイールベース10mmの拡大のためか、最小回転半径がC27の5.5mから5.7mと拡大し、このクラスでは異例に大きくなっています。
このせいで、取り回しは大きく悪化しているものと思われます。
試乗
次は、新型セレナ(C28)の試乗レポートの情報です。
まだ、県市委は少ないのですが、モーター出力が上がった効果はあるようですが、最大トルクは若干小さくなっているので、顕著な性能アップは見られないようです。
一方で、発電用エンジンの排気量アップは効果的で、回転数を抑えられるからか静粛性は高くなったようです。
ただ、発電用エンジンの性能がアップしても高速道路ではモーターの回転は頭打ちになり、ガソリン車にはかなわないようです。
ガソリン車については、先代の加速感の悪さが改善されたかが気になるところですが、ここは大きく改善されはいないようです。
同じMR20DD型エンジンでスペックも変わらないので予期されたことですが、ECU(エンジン・コントロール・ユニット)のプログラムも大きな変更はないのでしょう。
足回りはセレナの伝統に沿って柔らかく、後席の方が振動が大きいのも変わらないようです。
雪道
新型セレナ(C28)の4WDはオートコントロール4WDというもので、C27から変更はありません。
このため、ガソリン車の雪道の性能に大きな違いは無いと思われますが装備されたパドルシフトはエンジンブレーキなどの点で走行性能に影響を与える可能性があります。
また、e-POWER車には4WDの投入も噂されていましたが、モデルチェンジ時の4WD投入はなかったため、こちらも性能に変わりは無さそうです。
雪道での試乗レポートも参考になるのです、いいレポートが見つかれば紹介させていただきます。
新型セレナ(C28)とC27の乗り心地の違いは?
新型セレナ(C28)とC27の乗り心地の違いについては、走行性能の違いで記載したように大きな違いは無いものと思われます。
ただ、ホイールベースは拡大し、扁平率を変えずにタイヤサイズが大きくなっているので、多少乗り心地は改善しているようです。
新型セレナ(C28)とC27の燃費の違いは?
新型セレナ(C28)とC27の燃費の違いは下表のとおりです。
ガソリン車の4WDは未だに燃費は未公表なので、2WDのみの比較です。
(単位 km/L)
項目 | ガソリン車(2WD) | e-POWER車 | ||
---|---|---|---|---|
新型セレナ
(C28) |
先代セレナ
(C27) |
新型セレナ
(C28) |
先代セレナ
(C27) |
|
WLTCモード
燃費 |
13.0
~13.4 |
13.2 | 19.3
~18.4 |
18.3
~17.2 |
市街地モード | 9.8
~9.5 |
10.3 | 19.7
~20.4 |
17.5
~ 16.8 |
郊外モード | 14.0
~13.6 |
13.5 | 20.7
~19.5 |
18.6
~ 17.7 |
高速道路モード | 15.4
~14.9 |
14.8 | 18.3
~17.0 |
17.8
~ 17.1 |
ガソリン車は同じエンジンであるものの、多少燃費は改善しているようですが、事実上ほとんど変わりません。
e-POWER車は「e-POWER」を第2世代に移行し、排気量を1.4Lにアップした効果が出ているようで、かなりの改善が見られます。
ナビ情報をベースに目的地付近でEV走行が可能なように充放電をマネジメントする「先読み充電制御」も効いているのかもしれません。
ただ、高速道路モードが伸びていないところを見ると高速走行が苦手なところは克服できていないようです。
新型セレナ(C28)とC27のグレードの違いは?
まず、新型セレナ(C28)とC27のグレードの違いをチェックしましょう。
- ノーマル(無印)のグレードに違いはある?
- ハイウェイスターのグレードに違いはある?
- e-POWERのグレードに違いはある?
- AUTECはどうなった?
ノーマル(無印)のグレードに違いはある?
まず、新型セレナ(C28)とC27のノーマル(無印)のグレードの違いをお示しましょう。
新型セレナ(C28) | 先代セレナ(C27) |
---|---|
X | X |
XV | XV |
- | G |
※ 2021年11月のグレードの整理で「G」は廃止
先代セレナでは最上級グレードとして「G」が設定されていましたが、新型セレナ(C28)のノーマル(無印)のグレードは「X」と「XV」だけです。
正確に言うと、2021年11月に「G」は廃止されたので、それと比べれば変化はありませんが、前期は「S」もありましたので、グレード縮小の感は否めません。
ハイウェイスターのグレードに違いはある?
次に、新型セレナ(C28)とC27のハイウェイスターのグレードの違いをお示しましょう。
新型セレナ(C28) | 先代セレナ(C27) |
---|---|
- | ハイウェイスター |
ハイウェイスターV | ハイウェイスターV |
- | ハイウェイスターG |
※ 2021年11月のグレードの整理で「ハイウェイスター」「ハイウェイスターG」は廃止
先代セレナ(C27)では2021年11月以降は「ハイウェイスターV」だけになりましたが、それまでは「ハイウェイスター」と「ハイウェイスターG」がありました。
新型セレナ(C28)は「ハイウェイスターV」だけで、ノーマル(無印)も含めて、ガソリン車のグレードが寂しくなったのがわかりますね。
e-POWERのグレードに違いはある?
次に、新型セレナ(C28)とC27のe-POWERのグレードの違いをお示しましょう。
グレード比較表
まず、e-POWERのグレード比較表です。
新型セレナ(C28) | 先代セレナ(C27) |
---|---|
e-POWER X | e-POWER X |
e-POWER XV | e-POWER XV |
- | e-POWER G |
e-POWER ハイウェイスター | e-POWER ハイウェイスター |
- | e-POWER ハイウェイスターV |
- | e-POWER ハイウェイスターG |
e-POWER LUXION | - |
※ 2021年11月のグレードの整理で「e-POWER X」「e-POWER G」「e-POWER ハイウェイスター」は廃止
先代セレナ(C27)では2021年11月以降は「e-POWER XV」「e-POWER ハイウェイスターV」「e-POWER ハイウェイスターG」だけになりました。
しかし、それまでは6グレード体制でした。
今回はグレードが整理されて4グレードになり、ガソリン車同様ノーマル(無印)では「G」という上級グレードが廃止されました。
e-POWER LUXION
先代セレナ(C27)では新たに「e-POWER LUXION」が設けられましたが、「e-POWER ハイウェイスターG」に相当するグレードでしょうか。
ただ、価格はe-POWER ハイウェイスターVより1.112.100円高く、外装も内装も結構違います。
プロパイロット2.0や12.3インチNissanConnectナビ、12.3インチアドバンスドドライブアシストディスプレイ、アダプティブLEDヘッドライトシステムなど装備も満載です。
AUTECはどうなった?
次に、AUTECはどうなったかです。
今回はモデルチェンジにあわせてコンプリートカー「AUTEC」が投入されます。
ハイウェイスターVをベースとしたものが「AUTEC」、e-POWERハイウェイスターVをベースとしたものが「e-POWER AUTECH」になります。
C27のときはモデルチェンジ時にはライダーが発売されましたが、AUTECは2018年2月まで投入されませんでした。
ただ、これ以降のコンプリートカーはAUTEC中心になってきましたから、新型セレナ(C28)もこの路線を踏襲するのかもしれません。
また、C27では17インチタイヤ&ホイールを履いた「オーテック スポーツスペック」など様々なバージョンが出ていますので、期待してしまいますね。
新型セレナ(C28)のグレードごとの違いについては下記の記事で詳細に説明していますので御覧ください。
↓↓
>> セレナ(C28)のグレードの違いをe-POWERとSハイブリッドに分けてまとめてみた!
新型セレナ(C28)とC27の価格の違いは?
新型セレナ(C28)とC27の価格の違いは下表のとおりです。
(単位 円)
グレード | 新型セレナ
(C28) |
先代セレナ
(C27) |
差し引き |
---|---|---|---|
X | 2,768,700 | 2,576,200 | 192,500 |
XV | 3,088,800 | 2,736,800 | 352,000 |
G | - | 3,061,300 | - |
ハイウェイスター | - | 2,758,800 | - |
ハイウェイスターV | 3,269,200 | 2,986,500 | 282,700 |
ハイウェイスターG | - | 3,227,400 | - |
e-POWER X | 3,198,800 | 2,997,500 | 201,300 |
e-POWER XV | 3,499,100 | 3,226,300 | 272,800 |
e-POWER G | - | 3,473,800 | - |
e-POWER
ハイウェイスター |
- | 3,293,400 | - |
e-POWER
ハイウェイスターV |
3,686,100 | 3,499,100 | 187,000 |
e-POWER
ハイウェイスターG |
- | 3,725,700 | - |
e-POWER LUXION | 4,798,200 | - | - |
廉価グレードの値上がりは20万円程度ですが、上級グレードはかなりの値上げです。
ハイウェイスターについてはVが無くなったので、40~50万円の値上がりにさえ見えます。
e-POWER LUXIONがとんでもなく高いのはプロパイロット2.0などの先進安全装備や豪華総部満載のせいでしょうか。
新型セレナ(C28)とC27の税金の違いは?
新型セレナ(C28)とC27の税金の違いは下表のとおりです。
項目 | ガソリン車 | e-POWER車 | ||
---|---|---|---|---|
新型セレナ(C28) | 先代セレナ
(C27) |
新型セレナ
(C28) |
先代セレナ
(C27) |
|
環境性能割 | 3% | 2~3% | 0% | 0% |
重量税 | 30,000円
~49,200円 |
30,000円
~49,200円 |
0~15,000円 | 15,000円 |
自動車税 | 36,000円 | 36,000円 | 30,500円 | 30,500円 |
税目ごとに簡単に解説しておきましょう。
- 環境性能割
- 重量税
- 自動車税
環境性能割
まず、環境性能割です、
環境性能割は自動車取得税にかわって導入されたもので、「2030年度燃費基準」の達成状況に応じ、取得価格に対して課税されます。
e-POWE車
「2030年度燃費基準」では、e-POWER Xは95%達成車、e-POWER XVおよびe-POWER ハイウェイスターVは90%達成車、e-POWER LUXIONは85%達成車です。
2025年3月31日までは環境性能割は85%達成で0%になりますから新型セレナ(C28)のe-POWER車はすべて0%です。
ただ、2025年4月1日~2026年3月31日は達成率が95%に引き上げられますから、e-POWER車はすべて1%になってしまいます。
ちなみに先代セレナ(C26)では、最後までカタログに残っていたe-POWER XV、e-POWER ハイウェイスターVは85%達成で環境性能割は0%でした。
ガソリン車
新型セレナ(C27)発売当時は「2030年度燃費基準」60%達成で環境性能割は2%、それ以下は3%でした。
このため。ガソリン車のX(2WD)は60%ですから2%、XV(2WD)及びハイウェイスターV(2WD)は55%達成車ですから3%でした。
先代セレナ(C26)ではXとハイウェイスターVが60%達成ですから、多少悪化していますね。
しかし、税制改正でハードルが上がって、2%のラインは2025年3月31日までは70%、25年4月1日~2026年3月31日は75%になっています。
このため、現時点では新型セレナ(C28)のガソリン車すべて環境性能割は3%になっています。
重量税
次に、重量税です。
重量税は車両重量に応じて課税されるもので、0.5トンごとに4,100円ずつ増えていきます。
ただ、エコカー減税で以下のような軽減措置がとられます。
2030年度燃費基準 | 2025年4月30日まで | 2026年4月30日まで |
---|---|---|
100%達成 | 免税 | 免税 |
90%達成 | 免税 | 50%減免 |
80%達成 | 50%減免 | 25%減免 |
70%減免 | 25%減免 |
まず、新車登録したエコカー減税対象車は0.5トンごとの税額が2,500円になります
さらにエコカー減税対象車なら購入時に支払う3年分の自動車重量税が減税されます。
e-POWER車はe-POWER LUXIONは50%減税ですが、他は免税です。
しかし、2025年5月1日以降はe-POWER LUXIONは25%減税、他は50%減税になります。
なお、新型セレナ(C28)発売当時の25%減免のラインは60%達成だったので、ガソリン車ではX(2WD)のみ25%減税でしたが、今は対象外です。
また、3年目車検時の重量税免除は2025年4月30日までは120%、2026年4月30日までは125%の達成率とハードルが高く、セレナの場合は対象になりません。
自動車税
次に、自動車税です。
自動車税については「グリーン化特例」による軽減措置がありますが、通常のガソリン車はハイブリッド車は対象外なので、セレナは該当しません。
総括:新型セレナ(C28)とC27の違いをまとめてみた!
この記事でお伝えしたポイントを箇条書きでまとめました。
- セレナの歴史を振り返る(初代(C23)から新型(C28)までの進化)
- 初代(C23)のFR、キャブオーバー型が2代目(C24)でFF化
- 3代目(C25)からCプラットフォーム、5代目(C27)はプロパイロットとe-POWERを導入
- C28ではC27に比べて迫力アップ
- C28ではプロパイロット2.0など安全装備は進化もノア&ヴォクシーには及ばない
- 動力性能、走行性能、乗り心地に大きな変化はなし
- e-POWER車の燃費は改善したがガソリン車はほぼ変わらない
- グレード構成は簡素化
- 価格はかなり上昇
今後、車の乗り換えなど愛車を手放すことを検討されているのであれば↓の内容にも目を通して見てください。
既にご存知かもしれませんが、知らなかったのであれば愛車を相場より大幅に高く売却出来るかもしれません。
↓↓
セレナを限界値引から更に55万円安くなる方法!
新型セレナ(C28)が誕生してから1年以上が経過しました。
ただ、値引き額については思ったほど緩まっていません。
特にe-POWER車については値引き幅は抑えられています。
ただ、このような時にも限界と言われる値引きから更に安くセレナを購入する方法があります。
それも簡単な方法なのですが、知らない方が多いのです。
そんな方法を別記事で詳細にまとめていますので一度ご覧になってみて下さい。
ご覧いただいた通り、決して難しい内容ではありません。知っているか、知らないかだけの差です。
たったこれだけで、結果的に支払金額を抑えることができるのです。
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