セレナに限らずミニバンを買ったらキャンプに行きたくなるものですし、アウトドアの電源が無いところに出かけるならAC100Vの電源は欲しいところです。
また、AV機器やノートパソコンなどAC電源が必要な機器を車内で使おうと思えばAC電源は是非とも欲しいですよね。
ここでは、そんな1500Wコンセント(100V AC電源)がセレナe-POWERに後付け可能なのかを説明していきますが、その歴史的なもの、スペックも紐解いていきます。
また、可能な後付けの方法や、後付けが純正とどう違うかもチェックしておきましょう。
- セレナe-POWERの1500Wコンセントが装備された時期と仕様
- 純正1500Wコンセントの取り付けが可能かどうか
- 1500Wコンセントの後付け方法と選択肢
- 1500Wコンセントの後付けと純正の違い
目次
後付けを検討するセレナe-POWERの1500wコンセントとは
ここではまず、後付けを検討するセレナe-POWERの100V1500wコンセントはいつから装備されたのか、その仕様はどんなものかをチェックします。
- 1500wコンセントはいつから装備された?
- 1500wコンセント(100V・AC電源)の仕様は?
- 1500wコンセントは割高で納期に時間がかかる
1500wコンセントはいつから装備された
まず、セレナe-POWERの1500wコンセントはいつから装備されたかです。
先代まではオプションでも100V100W
先代(C27)まではオプションでも1500Wコンセントはありませんでした。
しかし、先々々代(C25)のおそらく後期以降先代(C27)までは、「マルチアウトレット」という100V100Wの電源がオプションで提供されていました。
ガソリン車、e-POWER車の区別なく装着可能だったようですが、100Wでは使えるものは限られていますよね。
新型(C28)ではe-POWER車にオプション
そんな中で、ノアについてはハイブリッド車限定ですが、先代モデル後期(2017年~)からSi以外のハイブリッド車にはオプションで1500Wコンセントが用意されていました。
同じハイブリッド車でセレナe-POWERの装備は大きく見劣りしていたのです。
こうした事情もあってか、新型セレナ(C28)ではオプションではありますが、e-POWER車全グレードに1500Wコンセントが用意されました。
引用元:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/interior/comfort.html
設置場所は室内1個、ラゲッジ1個でこのあたりはノアと同じですが、ノアは非常時給電システム付きです。
また、ノアの場合は上位グレードには標準装備なのもそれとなく差がついています。
1500wコンセント(100V・AC電源)の仕様は?
セレナe-POWERの1500wコンセント(100V・AC電源)は以下の場所に設置されています。
フロントセンタートレイ(8人乗り車)/センターコンソールボックス(7人乗り車) | ラゲッジルーム(アース端子付) |
引用元:https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/SERENA_SPECIAL/E-POWER/2303/PG/guid-89b258f1-07d8-45c6-94c5-61af729bc39e.html
アース端子付きはラゲッジルームだけなので、アース端子のある電気機器はこのコンセントを使う必要があります。
また、十分な冷却が必要なので、運転席シートの下部にある吹き出し口に足を乗せてはいけませんし、室内が高温だと使えない場合もあるようです。
それと、一時的に大きな電流が流れるもの、データ測定をするもの、安定した電力供給を必要とするものなどコンセントの出力が連続して必要な電気製品は使えません。
このあたりは車載コンセントである以上やむを得ないところですね。
ノートパソコンなんかはバッテリーが付いていますから問題なく使えますし、音響機器や電熱機器も大丈夫でしょう。
また、周波数は50Hzに設定されていますが、ディーラーで切り替え可能なようです。
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1500wコンセントは割高で納期に時間がかかる
- 次は、セレナe-POWERの1500wコンセントは割高で納期に時間がかかるという問題です。
セレナのライバル車であるノアの場合はオプション料金は44,000円です。
セレナe-POWERの場合はこれよりも高くて55,000円です。
また、コンセントをオプション装着することで納期が延びるのも問題です。
セレナの納期は今は落ち着いて1か月ほどになっていますが、メーカーオプションのACコンセントを装着すると、納期が1~2か月伸びるらしいのです。
コンセントに使用する部品の調達の関係らしいのですが、少し残念な話ですね。
セレナe-POWERの1500wコンセントは後付け可能?
そんな、セレナe-POWERの1500wコンセントは後付け可能かです。
- C27系までの100V100Wコンセントは後付け可能?
- C28系の100V1500Wコンセントは後付け可能?
C27系までの100V100Wコンセントは後付け可能
まず、C27系までの100V100Wコンセントは後付け可能かです。
先代セレナ(C27)の100V100Wコンセントはディーラーオプションでした。
このため、こんなふうにWebでも購入可能でした。
ディーラーでパーツを調達することも可能だと思われますし、施工もしてくれるはずです。
ただ、新車装着時のように取付費・消費税込みで24,934円では済まないかもしれません。
紹介したパーツでも工賃を払えば装着してくれるところはいくらでもあるはずです。
C25系後期、C26系のパーツも探せば簡単に見つかるります。
C28系の100V1500Wコンセントは後付け可能?
次に、C28系の100V1500Wコンセントは後付け可能かです。
純正コンセントの後付けは無理
C27系までと違うのは、C28系の100V1500Wコンセントはメーカーオプションになっていることです。
このため、簡単にパーツを手に入れることができませんし、そもそもキットにすらなっていないはずです。
もちろん、車のパーツはすべてディーラーを通じて入手可能ですが、ディーラーではまず施工してくれません。
トヨタなんかは必要なパーツも施工方法も確立されているので、10万円程度でコンセントの後付けを請け負うところもあるほどです。
しかしながら、セレナe-POWERを含め、日産のe-POWERについては1500Wコンセントの歴史が浅いからか、そういう施工業者も皆無です。
非常にハードルが高いので、かなりのスキルを持っていても手におえないと思われます。
インバーターを使う手はある
こんな場合は外付けのインバーターを使う手もあります。
例えばセルスターの「SI-1500/12V-N」という製品は日産のEV車、e-POWER車専用のようです。
セレナe-POWERはC27限定ですが、C28は本来こんなものは必要ないからで、システムがほぼ同じC28で使えない理由がありません。
ただ、C27の場合、取り付け費込みで170,500円とずいぶんお高いのが難点です。
性能的には最大1500W、定格1200W、コンセント2つにUSB電源2.4A2つですから不足はないでしょう。
汎用の「SI-1500/12V」なら、税・送料込みで77,700円で手に入ります。
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これはバッテリークリップ付電源コードでバッテリーから電源を取ります。
「SI-1500/12V-N」の方はe-POWER車専用で、アタツチメントキットインバーターというものが付いていて、駆動用バッテリーから電気を取っているのか思っていました。
しかし、日産は12Vバッテリーが電源と言っています。
「コネクタで接続できる専⽤ハーネスを装備」だけが売りなら割高感は否めません。
ちなみに、1500W、コンセント4つで税・送料込み16,605円という製品もあります。
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セレナe-POWERの1500wコンセントの後付けと純正との違いは?
セレナe-POWERの1500wコンセントの後付けと純正との違いはどこにあるのでしょうか。
バッテリーの直流電源をインバーターで交流電源に変えているのはどちらも同じです。
日産から正式にアナウンスはされていませんが、純正タイプは大電力を蓄えられる駆動用バッテリーから電気を取っているはずです。
e-POWER車の場合、最大350Vの高電圧ですから、これを100Vに下げて交流化しているのです。
e-POWER車に後付け可能な1500Wコンセントは、いずれも外付けのインバーターで、電源は補器用の12Vバッテリーです。
LN2というバッテリーの5時間率容量はだいたい60Ahですから、1000Wの電流を6時間取り出せるくらいです。
となると、充電が間に合わないとバッテリーが上がってしまいます。
補器バッテリーの充電は駆動用バッテリーから行いますから実はとても効率が悪いのです。
わざわざ高い電圧をいったん12Vにまで下げて、また昇圧するのですから。
これに比べると純正の場合は駆動用バッテリーを使うので効率的で、走行用の電力に比べればAC電源は大したことはありません。
また、致命傷になる危険のある補器バッテリーの電力を全く使わないという点でも純正が優位と言えるでしょう。
総括:セレナe-POWERに1500W(100V AC電源)の後付け!純正との違いは?
- セレナe-POWERの1500WコンセントはC28型からオプションで用意
- 1500Wコンセントはフロントセンタートレイやラゲッジルームに設置
- コンセントの使用には十分な冷却が必要で高温時には使えない
- 純正1500Wコンセントは後付けできないが、インバーターを使った方法がある
- 純正1500Wコンセントは駆動用バッテリーから電力を取るため効率が良い
- インバーターを使う場合は補器用12Vバッテリーから電力を取るため効率が悪くバッテリー上りが心配
- セレナe-POWERの1500Wコンセントは割高で納期に時間がかかる
- C27型以前の100V100Wコンセントはディーラーオプションで後付け可能
今後、車の乗り換えなど愛車を手放すことを検討されているのであれば↓の内容にも目を通して見てください。
既にご存知かもしれませんが、知らなかったのであれば愛車を相場より大幅に高く売却出来るかもしれません。
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セレナを限界値引から更に55万円安くなる方法!
新型セレナ(C28)が誕生してから1年以上が経過しました。
ただ、値引き額については思ったほど緩まっていません。
特にe-POWER車については値引き幅は抑えられています。
ただ、このような時にも限界と言われる値引きから更に安くセレナを購入する方法があります。
それも簡単な方法なのですが、知らない方が多いのです。
そんな方法を別記事で詳細にまとめていますので一度ご覧になってみて下さい。
ご覧いただいた通り、決して難しい内容ではありません。知っているか、知らないかだけの差です。
たったこれだけで、結果的に支払金額を抑えることができるのです。
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