セレナを買うとなると一番気になるのは価格で、他の方がいくらで買ったのか気になるところです。
しかも、車の値段というのはそんなに簡単に出せるものではありません。
まずカタログには「メーカー希望小売価格」というのが載っていて、これがいわゆる定価ですが、たいていの場合には値引きがあるので、実際の価格は違ってきます。
また、これはあくまでも車両本体の価格であって、大事なのはオプションや税金、や自賠責保険代、諸経費等を含めた「乗り出し価格」です。
ここでは人気の「ハイウェイスターV 」を例にとって、値引きの実情や乗り出し価格をチェックしていきましょう。
また、実際に払うお金は実は乗り出し価格ではなく他の要因もありますので、そのあたりにも触れておきます。
セレナは2022年11月にもモデルチェンジされるといいますから、2021年と2022年でどう変わったかも含めてチェックしていきましょう。
目次
セレナの値引きの実情について【2021-2022】
ここでは、モデル末期を迎えつつある現行セレナ(C27)の値引きの実情について、2021年から2022年にかけての値引き相場と事例からチェックしていきましょう。
- 2021年から2022年にかけてのセレナの値引き相場について
- 2021年から2022年にかけてのセレナの値引き事例について
- ライダー、オーテック、ニスモなどのコンプリートカーの値引き
- セレナを限界まで値引きする交渉・商談のポイント
2021年から2022年にかけてのセレナの値引き相場について 40万円なら合格
セレナの値引きは現行C27系へのモデルチェンジ直後は15万円ほどでした。
しかし、徐々に値引きが拡大し、C27後期モデルへのマイナーチェンジで盛り返したのですが、2021年は35万円程度で推移していました。
その後2021年年末にかけて値引きは40万円に拡大し、その後はさらなる拡大はみられていません。
S-ハイブリッド車は7月、e-power車は9月くらいから受注停止しているとの噂もありますから、値引きの拡大はあり得ないのでしょう。
40万円なら合格ということです。
ちなみに、ディーラーオプションの値引きは20~25%と言われていますが、メーカーオプションの場合は10~15%と、車両値引き程度の水準のようです。
2021年から2022年にかけてのセレナの値引き事例について
2021年から2022年にかけてのセレナの値引き事例をみると、大きな違いは見受けられません。
むしろ、驚くような値引きは2021年のほうに多く見受けられます。
おそらく、2022年の販売は上半期でほぼ終了しているので事例も少なかったと思われますし、モデル末期の叩き売りのようなものも無かったのでしょう。
セレナの実際の値引き事例を見てみると、車両本体から60万円の値引きという事例がいくつか見つかりました。
いずれも決算期を控えた1~3月の購入で、値引きが拡大する傾向にはありますが、50~60万円の値引きとなると、他車との競合等テクニックを駆使されたのでしょうね。
セレナで80万円の値引きゲットという噂もありますが、オプション値引きも含めればあり得る話かもしれません。
半分以上は値引き相場の35万円なり40万円をクリアして購入されていますので、40万円値引きは不可能ではなかったものと思われます。
ただ、中には15万円や20万円で購入されている方もおられます。
性格的に値引きは言い出しにくいと言われる方もおられますが、車を買う時に値引きを求めるのは普通のことなので、頑張って、少しでも安く買いましょう。
ライダー、オーテック、ニスモなどのコンプリートカーの値引き
セレナの「ライダー」、「オーテック」、「ニスモ」とも今は日産モータースポーツ&カスタマイズによるコンプリートカーです。
もともとは、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株s機会社がその名のとおり「ニスモ」を手がけていました。
また、「ライダー」、「オーテック」は株式会社オーテツクジヤパンが手掛けていました。
こうした事象からか、ニスモ系の値引きは通常セレナと同じであるものの、オーテック系は10万円くらい値引きが渋いとも言われていたようです。
ただ、2022年3月からは株式会社オーテツクジヤパンを存続会社にして日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社に統合されました。
これによって、値引き幅の違いは無くなり、おそらく渋い方向で統一されるのではないでしょうか。
また、こうしたスペシャリティグレードはセールスマンも値引きのガードを固めてくるものと覚悟してください。
セレナを限界まで値引きする交渉・商談のポイント
セレナを限界まで値引きする交渉・商談のポイントについては「セレナの値引き80万円はモデル末期だから現実的?具体的方法は?」をお読みください。
具体的な5つの方法をお示ししています。
セレナハイウェイ スターVの乗り出し価格は?いくらで買った?
ここでは、実際に支払うことになる乗り出し価格はどういうものかを説明したうえで、人気グレード「セレナハイウェイスターV」の乗り出し価格を試算してみましょう。
ここも2021年から2022年でどう変わったかもチェックしておきましょう。
- 乗り出し価格とは
- セレナハイウェイスターVの乗り出し価格を試算【2021-2022】
乗り出し価格とは
自動車の乗り出し価格というのは、購入時にディーラーに支払う総額で、以下の式になります。
乗り出し価格=値引き後の車両本体価格
+オプション
+法定費用
+手続き代行費用
「法定費用」と「手続き代行費用」は以下のとおりです
- 法定費…用自動車税、自動車重量税、自賠責保険、リサイクル費用等
(消費税は車両本体価格に含まれているので、ここでは必要ありません)
- 手続き代行費用…車両登録代行費用、車庫証明書代行費用、納車費用等
ちなみに車を下取りしてもらう場合は、「査定料」や「下取り諸費用」(名義変更、廃車手続等の費用)を請求される場合もあります。
これについては、請求が無い場合もあり、交渉によって支払わなくてもすむ場合もありますので、しっかりチェックしましょう。
セレナハイウェイスターVの乗り出し価格を試算【2021-2022】
では、セレナハイウェイスターV(2WD)の2022年の乗り出し価格を試算してみます。
ざっと計算して、以下のとおり3,243,458円になります。
2021年と比べれば値引き分の5万円安くなるはずですが、環境性能割が上がったので24,500円しか安くなりません。
項目 | 2021年 | 2022年 |
---|---|---|
値引き後の車両本体価格 | 2,720,100円 | 2,670,100円 |
オプション | 386,894円 | 386,894円 |
法定費用 | 110,550円 | 136,050円 |
手続き代行費用 | 50,414円 | 50,414円 |
乗り出し価格 | 3,267,958円 | 3,243,458円 |
それぞれの項目の計算は以下に示しておきますので、参考にしてください。
値引き後の車両本体価格
まず、値引き後の車両本体価格です。
2021年は35万円、2022年は40万円の値引きを想定しました。
項目 | 2021年 | 2022年 |
---|---|---|
メーカー希望価格 | 3,070,100円 | 3,070,100円 |
値引き | 350,000円 | 400,000円 |
値引き後の車両本体価格 | 2,720,100円 | 2,670,100円 |
オプション(メンテナンスパックは無料でゲット)
問題はオプションです。
セレナハイウェイスターVは装備は満載でプロパイロットなで付いているので、オプションはあまり必要ありませんが、ナビだけはオプションです。
ナビはベーシックでも10インチの「MM320D-L」とナビ連動ETC2.0を入れておきます
また、インテリジェント アラウンドビューモニターを装備するならセーフティパックA(132,000円)も必要です。
ちなみに、セーフティパックAには以下のものがついていますから、安全面では万全になります。
- SRSカーテンエアバッグシステム&サイドエアバッグシステム〈前席〉
- インテリジェント ルームミラー
- インテリジェント DA(ふらつき警報)
- ヒーター付ドアミラー
これに、ディーラーがサービスしてくれるかもしれませんが、フロアカーペットを入れておきましょう。
サイドバイザーは27,720円ですが、最近は装備されない方も多いようなので、ここでは外しておきます。
ちなみに値引きはメーカーオプション(セーフティパックAだけ)が15%、ディーラーオプションは25%の値引きを想定しています。
オプション | 定価 | 値引き見込 | 値引き後価格 |
---|---|---|---|
ナビ | 279,074円 | 69,768円 | 209,306円 |
ナビ連動ETC2.0 | 33,503 円 | 8,375円 | 25,128円 |
セーフティパックA | 132,000円 | 19,800円 | 112,200円 |
フロアカーペット | 53,680 円 | 13,420円 | 40,260円 |
合計 | 498,257円 | 111,363円 | 386,894円 |
ちなみに、「新型セレナ(C27)用ナビは純正品より社外品がお得!走行中の操作も可能に!」をご覧いただければわかるように、社外ナビの方がはっきり言ってお得です。
しかも、カメラ接続アダプター「RCA023N」を使えば、アラウンドビューモニターも使用可能なのです。
フロアカーペットは無料にしてもらってもいいのですが、メンテナンスパックやボディコーティングなんかはサービスでGETするのが最適です。
最後の一押しで無料でGETしちゃいましょう。
法定費用
法定費用は以下のとおりです。
自動車取得税がなくなりましたので、車両本体価格が値引きで変わっても変更ありません。
なお、環境性能割はe-powerの車が0%から1%に、S-ハイブリッド車が1%から2%に上がって、これは結構こたえてきます。
項目 | 2021年 | 2022年 |
---|---|---|
環境性能割 | 25,500円 | 51,000円 |
自動車重量税 | 30,000円 | 30,000円 |
自動車重量税(エコカー減税額) | -7,500円 | -7,500円 |
自賠責保険 | 27,770円 | 27,770円 |
自動車税(7月登録の場合) | 24,000円 | 24,000円 |
税金保険料等計 | 99,770円 | 125,270円 |
リサイクル費用 | 10,780円 | 10,780円 |
合計 | 110,550円 | 136,050円 |
手続き代行費用
手続き代行費用は以下のとおりです。
これは参考数値で、ディーラーによって違ってくる数字です。
項目 | 費用(円) |
---|---|
登録諸費用(参考価格、消費税込) | 50,414円 |
セレナハイウェイ スターV 実際に払うのは乗り出し価格ではない
これまでは、乗り出し価格は実際に支払うことになる金額と言ってきましたが、たいていの人にとっては、乗り出し価格は実際に支払う金額ではありません。
というのも、世の中の大多数の方は今乗っている車を下取りに出してセレナを購入するからです。
だから、実際に支払う額は乗り出し価格から下取り価格を引いて下取り費用を加えたものになるはずです。
下取り費用というのは「下取り諸費用」とか「査定料」というもので場合によったら数万円も請求される場合がありますが、交渉次第なので払わない方向でがんばりましょう。
問題は下取り価格で、悪質なディーラーなんかだと値引きを大きく見せるために下取り価格を相場より安く設定している場合もあるのです。
また、買取り専門業者の方が買取価格が高いという場合が多いので、セレナの購入が決まったら買い取り業者に査定してもらうといいでしょう。
最近ではネットで複数業者に無料査定してもらえますから、高ければそちらに売ればいいですし、安ければそのまま下取りに出せばいいのです。
場合によったら数十万円も違ってくることもありますし、それは私も経験していますから、必ず試してみることをおすすめします。
また、ディーラーと親しかったら、新古車やキャンセル者など、ここでお示しした乗り出し価格より安く手に入る場合もあります。
値引き交渉するうえでも、モデルチェンジ後に新型セレナを手に入れるときにも営業さんと親しいのは有利ですから、上手に付き合いましょうね。
まとめ
セレナの値引き相場をチェックして、人気グレードのハイウェイスターVの乗り出し価格を2021年から2022年にかかてチェックしてみました。
やはり、実際に財布から出ていく金額が重要ですからね。
ただ、この乗り出し価格は値引きとオプションで大きく変化します。
だから、乗り出し価格を安くするためには値引き交渉は欠かせませんし、ナビやETC2.0などは社外品も積極的に検討すべきです。
このあたりをしっかりと検討して、セレナハイウェイスターV、少しでも安い乗り出し価格でゲットできるといいですね。
今後、車の乗り換えなど愛車を手放すことを検討されているのであれば↓の内容にも目を通して見てください。
既にご存知かもしれませんが、知らなかったのであれば愛車を相場より大幅に高く売却出来るかもしれません。
↓↓
セレナを限界値引から更に55万円安くなる方法!
新型セレナ(C28)が誕生してから1年以上が経過しました。
ただ、値引き額については思ったほど緩まっていません。
特にe-POWER車については値引き幅は抑えられています。
ただ、このような時にも限界と言われる値引きから更に安くセレナを購入する方法があります。
それも簡単な方法なのですが、知らない方が多いのです。
そんな方法を別記事で詳細にまとめていますので一度ご覧になってみて下さい。
ご覧いただいた通り、決して難しい内容ではありません。知っているか、知らないかだけの差です。
たったこれだけで、結果的に支払金額を抑えることができるのです。
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