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この記事はセレナe-POWERの革新的な駆動システムに焦点を当てた記事です。

 

e-POWERモデルは、エンジンで電力を発生させ蓄電し、蓄電した電気を使って電気モーターを主な動力源として使用しつつ、効率とドライビング体験を向上させています。

 

セレナe-POWERの見た目はガソリン車と同じです。

 

強いて言えば、フロントグリルに鮮やかなブルーの縁取りがしてあるくらいでしょうか。

 

しかし、セレナe-POWERの駆動方式(前輪駆動・後輪駆動)は従前のガソリン車とは全く違うのです。

 

駆動輪への動力の接続はどうなっているのでしょうか?

 

ここでは、そんなセレナe-POWERの駆動方式について説明したうえで、ガソリン車やハイブリッド車と違うかもチェックしていきます。

 

記事のポイント
  • セレナe-POWERの駆動方式の基本構造
  • セレナe-POWERのシステムの仕組み
  • セレナe-POWERの性能特性(出力やトルク)
  • 運転時のエネルギー使用方法

 

目次

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セレナe-POWERの駆動方式は前輪駆動,後輪駆動どっち?

 

セレナe-POWERの駆動方式は前輪駆動,後輪駆動どっち?

 

セレナe-POWERの駆動方式(前輪駆動 後輪駆動)はいたってシンプルです。

 

今のところセレナe-POWERには4WDはありませんので、2WD(前輪駆動)の説明だけで十分でしょう。

 

引用元:https://dime.jp/genre/836435/

 

セレナe-POWERは基本的には電気自動車ですからバッテリーの電力でモーターを回しますが、通常は発電用のモーターの電力を使用します。

 

強いパワーが必要な発進時や坂道、加速時に加え、バッテリーに余裕がある場合はバッテリーの電力も使用するのがセレナe-POWERの特徴です。

 

普通なら、変速機をかませるところですが、電気自動車の場合、セレナe-POWERも含めて変速機は使いません

 

モーターの場合は低回転域から十分なトルクが出ますし、常用域が広いので変速機がなくても大丈夫なのです。

 

ただ、セレナe-POWERは最高出力「100kW(136PS)/2985-8000rpm」、最大トルク「320Nm(32.6kgfm)/0-2985rpm」なのですが、回転数が高すぎます。

 

ここではセレナe-POWERのタイヤは「195/60R16」か「195/65R15」ですからタイヤ外径は「640.4mm」か「635.0mm」です。

 

これで8000回転のまま駆動すると、時速1,000キロ近くになってしまうので、ディファレンシャルギアで回転数を落として駆動輪を回すのです。

 

 

セレナe-POWERの駆動方式はガソリン車やハイブリッド車とどう違う?

 

セレナe-POWERの駆動方式はガソリン車やハイブリッド車とどう違う?

 

セレナe-POWERの駆動方式がガソリン車やハイブリッド車とどう違うのかをチェックしていきます。

 

  1. セレナe-POWERの駆動方式 ガソリン車との違い?
  2. セレナe-POWERの駆動方式 ハイブリッド車との違い?

 

セレナe-POWERの駆動方式はガソリン車とどう違う?

 

セレナe-POWERとガソリン車の駆動方式の一番大きな違いは変速機の有無です。

 

ガソリンエンジンはモーターと比べてトルクバンドが狭い上に常用回転域も狭いときています。

 

このため、発進時などは、エンジンの回転数のそこそこ高い部分を回転数を落として低速にして使う必要があります。

 

一方、高速域ではエンジンを回しすぎないように(回すと燃費が極端に悪化する)、低めの回転数部分を回転数を相対的に下げて使うようになります。

引用元:http://dt200wr.html.xdomain.jp/contents/travel_performance_curve.htm

 

引用元:https://clicccar.com/2019/05/13/807162/

 

一方、電気自動車の場合はセレナe-POWERも含めて十分なトルクバンドと回転域を持っているので、一定程度一律に減速(最終減速比という)するだけでいいのです。

 

自動車の場合も、変速機の後のディファレンシャルギアで回転数を落として、前輪に駆動力を伝えてやります。

 

 

セレナe-POWERの駆動方式はハイブリッド車とどう違う?

 

セレナe-POWERの駆動方式をハイブリッド車と比べますが、ハイブリッド車にもいろんな種類があるので、それごとに説明します。

 

シリーズハイブリッド

 

エンジンはあくまで発電専用でモーターのみで車輪を駆動するのが「シリーズ方式」で、一般的にはモーターと駆動輪の間に変速機は不要です。

 

セレナe-POWERもこれで、ホンダの「e:hev」もそうなのですが、「e:hev」は高速走行時にエンジン出力をモーターに連動させて動かすという大きな違いがあります。

 

本来は変速機は不要なのですが、この場合、モーターの回転数にあわせるギアが必要になってきます。

 

 

引用元:https://car-days.fun/blog/guidebook/14224

 

パラレルハイブリッド

 

エンジンとモーターで車輪を駆動するのが「パラレル方式」です。

 

基本はエンジン駆動でモーターはアシスト的に使用する場合が多いのですが、エンジンをメインに使うので変速機は必須です。

 

あとは、エンジンとモーターの出力を同軸にするか別軸にするかの違いで駆動方法は微妙に違ってきます。

 

引用元:https://car-days.fun/blog/guidebook/14224

 

スプリットハイブリッド

 

 

エンジンの出力を駆動用と発電用に分割して使用するのが「スプリット方式」です。

 

発進時や低速時はモーターで走り、速度が上がってくるとエンジンとモーターを使って走るシステムで、効率性は高いのですが、制御が難しいと言われています。

 

スプリット方式ではエンジンの出力を駆動用と発電用に分割する段階で変速もしているため、別途変速機を設ける必要はありません

 

引用元:https://car-days.fun/blog/guidebook/14224

 

まとめ:セレナe-POWERの駆動方式(前輪駆動・後輪駆動)や駆動輪への接続は?

 

セレナe-POWERの駆動方式は極めてシンプルです。

 

ガソリンエンジン車なら面倒な変速機が必要ですが、生まれが電気自動車のセレナe-POWERにはそんなものは不要です。

 

また、同じハイブリッドでも、パラレルハイブリッドやスプリットハイブリッドはややこしい駆動方式を備えています。

 

セレナe-POWERの場合はシンプルなので駆動系の故障も発生しずらいと思われますし、コスト的にも有利です。

 

ただ、そのぶん「セレナe-POWERは峠・山道など坂道が苦手?バッテリー切れや劣化で登れない?」で書いたように長い上り坂は苦手です。

 

また、「セレナの燃費悪すぎの評判はe-POWERやハイブリッドでも?ノアなどライバル車との比較でも悪い?」で書いたように超高速走行も苦手です。

 

セレナe-POWERを買おうと思っている方は、そのあたりも検討しておきましょうね。

 

この記事でお伝えしたポイントを簡単にまとめました。

 

  • セレナe-POWERの駆動方式は4WDはなく2WDのみ
  • 基本は電気自動車
  • 発進時など強いパワー必要時にバッテリー電力使用
  • 変速機は不使用
  • 最高出力100kW、最大トルク320Nm
  • タイヤ外径は640.4mmまたは635.0mm
  • ディファレンシャルギアで回転数調整

今後、車の乗り換えなど愛車を手放すことを検討されているのであればの内容にも目を通して見てください。

 

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