セレナe-POWER、セレナスマートシンプルハイブリッド(S-HIBRID)は2車両共にハイブリッド車にあたるためエコカー減税の対象になっています。
しかし、エコカー減税には車の種類によって減税率が変わってきます。
結論から言うと同じセレナでも「セレナe-POWER」と「セレナS-HIBRID」では減税率が違います。
では「セレナe-POWERはセレナS-HIBRIDに比べて、税金面でどれくらい変わってくるの?」という疑問を調べていきます。
目次
新車を取得した時にかかる税金
まずは新車を取得した時に掛かる税金を見てみます。
下は新車を取得した時に掛かる税金の種類を表にしたものです。
自動車重量税 | 自動車の重量に応じて掛かる税金 |
---|---|
自動車・軽自動車税 | 自動車の排気量の大きさによって所有者にかかる税金 |
環境性能割(燃費課税) | 自動車の燃費によって掛かる税金 |
消費税 | 消費に対して掛かる税金 |
以降でもう少し詳しく説明します。
- 自動車重量税
購入した自動車の重量に応じて掛かってくる税金で、エコカー減税対象車は減税額は車によって違いますが25%減率~免税まであります。車両購入時と車検を受ける際に掛かってきます。
- 自動車・軽自動車税
車を登録(所有)している人にかかる税金で、4月1日時点の車検証の所有者に対して車の排気量に応じて毎年支払う税金です。
- 環境性能割
2019年10月から導入された以前の「自動車取得税」にかわる税金です。
エコカー減税対象車は車の環境性能に応じて減税を受けることが出来ます。
- 消費税
消費に対してかかる税金で2019年10月以降から10%に引き上げられました。
一部対象外などもありますが、車に関しては10%の課税対象になっています。
上の4項目の税金が車を取得した際にかかってくる税金となります。
次に車種に詳しくみていきます。
セレナe-POWERとの税金とエコカー減税
セレナe-POWERはエコカー減税の対象となっている車です。
日産、セレナのHP等を見ればセレナe-POWERが国が定めた燃費基準をどれだけクリアしているのかわかります。
セレナe-POWERは「2020年度燃費基準+50%」を達成している車です。
それをもとに税金額が変わってきます。
以降でセレナe-POWERの税金を更に詳しくみていきます。
1.セレナe-POWERの自動車重量税
セレナe-POWERのスペックを見ると、車両重量が1,730~1,760㎏となっています。
通常でしたら30,000円かかるところですが、エコカー減税の免税にあたる車両になるため購入時は0円になります。
2.セレナe-POWERの自動車税
ここではセレナe-POWERの排気量が関係してきます。
自動車税に関してはエコカー減税は対象になりません。
セレナe-POWERの排気量は1,198㏄なので年間で30,500円の税金が掛かってきます。
自動車税は4月から1年間分で30,500円となるため、購入した月により初年度の支払金額は変わります。
また、現在グリーン化特例により、自動車税は概ね75%軽減され購入年の翌年の自動車税は9,000円となります。
3.セレナe-POWERの環境性能割
新しく施行された制度ですが、ここでもセレナe-POWERは免税対象車となっていくため、0円(免税)となります。
4.セレナe-POWERを新車で購入したらいくらかかるか
上記の税金も含めて計算をしてみます。
2020年3月購入した例で計算します。
セレナe-POWER ハイウェイスターV(2WD) オプションなし の場合
車両本体価格 | 3,181,000円 |
---|---|
自動車重量税 | 0円 |
自動車税 | 9000円 |
環境性能割 | 0円 |
消費税 | 318,100円 |
合計金額 | 3,508,100円 |
セレナe-POWER ハイウェイスターV(2WD)を2020年3月に購入した場合、本体価格と税金の合算で3,508,100円となります。
次にセレナスマートシンプルハイブリッドの税金を見ていきます。
セレナスマートシンプルハイブリッドの税金とエコカー減税
ここではセレナS-HIBRIDの税金を見ていきます。
「セレナS-HIBRID」は「セレナe-POWER」に比べて減税率が低くなっています。
セレナS-HIBRIDは「2020年度燃費基準」達成車にあたる車両です。
以降でセレナS-HIBRIDの税金の内容を更に詳しくみていきます。
1.セレナS-HYBRIDの自動車重量税
まずセレナS-HIBRIDのスペックから車両重量は1,650kg~1,780kgです。
通常、30,000円の税額から25%減税されるため支払い税額は22,500円となります。
2.セレナS-HYBRIDの自動車税
セレナS-HIBRIDとセレナe-POWERではエンジンの排気量が違います。
セレナS-HIBRIDは1,997ccなので年間で36,000円の税金がかかります。
ここでもセレナe-POWER同様、1年間分で36,000円となるため、購入した月により初年度の支払金額は変わります。
セレナS-HIBRIDはエコカー減税の対象車ではありますが、セレナe-POWERと国が定めた燃費基準を達成している率が違うため、ここでは減税の対象にはなりません。
3.セレナS-HYBRIDの環境性能割
セレナS-HIBRIDは「2020年度燃費基準」達成車です。
「2020年度燃費基準」達成車の場合、環境性能割は車両本体価格に対して2%の課税になっています。
ただし、令和元年10月1日から令和2年9月30日までの間の「自家用乗用車」の取得については、環境性能割の税率が1%軽減されます。
セレナS-HIBRIDの環境性能割は
(車両本体価格×0.9)+オプション価格=取得価格(1,000円未満は切り捨て)
取得価格×1%=環境性能割の税額(100円未満は切り捨て)
となります。
4.セレナS-HYBRIDを新車で購入したらいくらかかるか
前述までで説明した税金を含めて計算してみます。
セレナe-POWERの計算例と同様に2020年3月購入した例で計算します。
セレナS-HIBRID ハイウェイスター V(2WD) オプションなし の場合
車両本体価格 | 2,715,000円 |
---|---|
自動車重量税 | 22,500円 |
自動車税 | 36,000円 |
環境性能割 | 24,000円 |
消費税 | 271,500円 |
合計金額 | 3,069,000円 |
セレナS-HIBRID ハイウェイスターV(2WD)を2020年3月に購入した場合、本体価格と税金で3,069,000円となります。
これだけみると税金でどんどんと支払総額が増えていっているのがよく分かります。
セレナe-POWERの税金はどれ位安い?
ここまで税金の話を含めて具体的に車のグレードまで挙げて金額を計算してみました。
それを含めてセレナe-POWERの税金がどれくらい安いのか税金の種類ごとに差を見ていきます。
- 自動車重量税
セレナe-POWERは0円に対してセレナS-HIBRIDは22,500円も違いが出ているのがわかります。
- 自動車税
ここでもセレナe-POWERはグリーン化特例の減税を受け9,000円、対してセレナS-HIBRIDは排気量こそ違うものの減税は対象外で36,000円の課税です。
- 環境性能割
環境性能割でも特例で1%の軽減割引にはなったものの24,000円の課税になっています。
トータルで排気量の違いはありますが減税額ではセレナe-POWERが73,500円もセレナS-HIBRIDより安く節税出来ているのがわかりました。
国が定めた燃費基準をどれだけクリアできているかが購入の際には大きな節税のキーポイントになってくるかがわかります。
まとめ
税金面についてセレナe-POWERとセレナS-HIBRIDの場合を比べてみました。
2019年10月より車に関わる税金が変わり、詳しくない人にしてみれば更にややこしくなったと思います。
ただ、今回の例に挙げた計算で出た金額差を見ると上手に車選びをするには、燃費基準をどれだけクリアしているかで大きな金額差がでるのかわかって頂けたと思います。
車を購入する際には参考にしてみてください。
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