C26セレナをカスタム化するなら、エアロか足回りでしょう。
そして足回りをいじるならインチアップとツライチに辿り着くことでしょう。
ここではまず、C26セレナの18インチへのインチアップ&ツライチについて説明していきます。
さらに、17インチ19インチ、そして、実例も含めて考えてみましょう。
そのうえで、C26セレナの18インチ、また17インチ19インチでも、ツライチを考える時大事なオフセットもチェックしておきましょう。
こうした説明を通じて、あなたのセレナをさらに魅力的にするお手伝いが出来たらと考えています。
- C26セレナのツライチの意味とその効果
- オフセットの定義とツライチとの関係
- C26セレナのインチアップにおける適切なタイヤとホイールサイズ
- 各インチサイズ(17、18、19インチ)での具体的なツライチ設定例
目次
C26セレナのツライチとオフセット
最初に、C26セレナのツライチとオフセットについて説明していきますが、ついライチの考え方はC27でも同じなので下記の記事を参照ください。
詳細は「C27セレナの18インチツライチの決め手はオフセット・リム幅・タイヤ幅!」をご覧ください
- ツライチとはどういうもの?
- ツライチとオフセットの関係は?
ツライチとはどういうもの?
まず、肝心のツライチとはどういうものかです。
「ツライチ」というのはフェンダーとタイヤ、ホイールの表面のラインが、同じ平面上にあることを言います。
普通の車のタイヤはタイヤハウスの中に、フェンダーのラインから少し引っ込むように収まっています。
実は、これは当然のことなのです。
タイヤハウスはタイヤの泥はねや騒音を防ぐという重要な役割を担ってています。
タイヤ&ホイールがこの中に余裕をもっておさまっていないと、この機能が十分に果たせないからです。
また、タイヤは上下方向にかなり揺れるものですし、車体や足回りの軋みもありますから、フェンダーとの干渉の懸念もあるのです。
こんなタイヤ&ホイールの位置をフェンダーラインぎりぎりまで外に出すわけですから、当然デメリットはあります。
しかし、それをおしてもツライチにする方が多いのは、何たってかっこいいからです。
フェンダーのラインと同一平面にあること自体がかっこいいですし、タイヤ&ホイールが外側に出ることによってぐっと迫力も出てくるのです。
一般的にはツライチだけでなくインチアップ、タイヤのサイズ拡大&低扁平化を併せて行いますから、迫力アップは半端ではありません。
タイヤが外側に出ることによって走行安定性がアップする面もありますが、マイナスの効果もあって走行性能が上がるかどうかは何とも言えません。
ツライチとオフセットの関係は?
次は、ツライチとオフセットの関係はどうなのかです。
C26セレナに限らずツライチを行う時にはリム幅とタイヤサイズ、オフセットが大事です。
オフセットは最近ではインセットといってハブとホイールの取り付け位置が中心線よりどれだけ外側にあるかという数値です。
このためインセット=インセットが小さいほどタイヤは外側に出ていきます。
引用元:https://www.superstar-wheel.com/guide/guide.html
この画像を見ると直感的に理解できると思いますがリム幅が大きくなったら半分が内側に、半分が外側に広がることがわかりますし、タイヤサイズも同様です。
ツライチにするためには、タイヤ&ホイールの外側のラインをコントロールする必要があります。
リムサイズはタイヤサイズとの関係で決まってきますから、ツライチのコントロールはほぼオフセットの選択で決定されるのです。
オフセットを調整してC26セレナをインチアップ&ツライチする!
では、C26セレナの18インチへのインチアップ&ツライチについて、画像も踏まえて考えてみましょう。
併せて17インチ19インチのインチアップ&ツライチでどうなるかもチェックしておきましょう。
- 18インチへのインチアップ
- 17インチ、19インチへのインチアップ
- 18インチへのツライチインチアップ
- 17インチ、19インチへのツライチインチアップ
18インチへのインチアップ
まず、18インチへのインチアップです。
C26セレナの純正タイヤ&ホイールサイズは普通は195/65R15で、ハイウエイスターGの2WDだけ195/60R16でした。
オプションですら16インチを装着可能だったのは無印ハイウェイスターの2WDまでだったのです。
ただ、C26セレナでもライダーのパフォーマンススペックは205/50ZR17を履いていますから、少なくとも17インチまでのカスタマイズなら大丈夫そうです。
C26セレナの場合、インチアップの限界は20インチですし、乗り心地も考えれば19インチが事実上の上限でしょう。
21インチになると175/30なんていう非現実的なタイヤしか選べなくなるからです。
20インチの場合は事例はいくつもありますが、それでも225/30とか215/30なんていう極限の低扁平率タイヤを履くことになるのです。
これが18インチなら225/40くらいの乗り心地がそこそこ確保できるタイヤも選択できるのです。
では、肝心の見た目はどうでしょうか。
まず、セレナハイウェイスターGの16インチ車です
。
引用元:https://www.cockpit.co.jp/shop/55/diary/54222/
そして、これが18インチにインチアップしたものです。
引用元:https://www.cockpit.co.jp/shop/55/diary/54222/
同じ車なのでわかりやすいのですが、ホイールが大きくなってタイヤの黒い部分が薄くなっているのがわかると思います。
カスタム化の世界ではこれがカッコいいのです。
17インチ、19インチへのインチアップ
次は、C26セレナの17インチ、19インチへのインチアップです。
17インチへのインチアップ
C26セレナの17インチへのインチアップは難しくありません。
コンプリートカーのライダー パフォーマンススペックでは205/50ZR17を履いているからです。
履くとしたらこのサイズ、205/50か225/45あたりでしょう。
社外品を使った仕上がりはこんな感じになります。
引用元:https://www.goo-net.com/pit/shop/4201937/blog/361224
ホイール幅は7J、タイヤサイズは205/50R17、オフセット+47ですから、標準的なところでしょう。
16インチと比べると、扁平率が10%も小さくなっていますから、見た目はかなりスポーティになっています。
19インチへのインチアップ
一方19インチは現実的なインチアップのほぼ限界です。
タイヤは215/35、あるいは225/35あたりでしょうか。
仕上がりはこんな感じです。
引用元:https://minkara.carview.co.jp/userid/2343508/car/1835699/4495165/note.aspx
フェンダーとの干渉を考えてタイヤはを225から215に変えてあるそうで、ツライチよりは少し引っ込んでいます。
扁平率は35でしょうから、ホイールの大きさとタイヤの薄さが際立ちます。
18インチへのツライチインチアップ
次は、C26セレナの18インチへのインチアップにあわせたツライチです。
ツライチの場合、外側に出しすぎるとフェンダーに干渉したりして危険なのに加え法規制もあるから注意が必要です。
ホイールはボディと同一平面より内側、タイヤは10mmほど外に出ててもいいのですが、12時の位置から前30度・後ろ50度は、タイヤもはみ出してはいけないのです。
ツライチのメリットは、トレッドが広がることによるコーナーでの走破力の向上もありますが、何より大事なのはカッコよさです。
引用元:https://www.craft-web.co.jp/blogs/chiryu/%E5%A4%A7%E4%BA%BA%E6%B0%97work%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%80%82%E4%BB%8A%E5%9B%9E%E3%81%AFc26%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%82%92%E3%83%84%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%81%E7%8B%99%E3%81%84/
215/45R18を履いているようですが、後輪までしっかりツライチにして迫力がありますね。
17インチ、19インチへのツライチインチアップ
次に、C26セレナの17インチ、19インチのツライチインチアップの実例も紹介しておきましょう。
17インチへのツライチインチアップ
まず17インチの実例です。
引用元:https://www.craft-web.co.jp/blogs/atsugi/2617-2/
前輪と後輪の拡大画像をみても、完全なツライチで、車検も大丈夫そうなことがわかります。
出し方が少しおとなしいのは、ホイールのスポークが盛り上がるタイプだからでしょうが、そのぶん迫力はあります。
ホイールのデザインのせいかリム幅は7Jとインチアップツライチにしては細目で、タイヤサイズはわかりませんが、205/50あたりでしょうか。
引用元:https://www.craft-web.co.jp/blogs/atsugi/2617-2/
セレナC26のライダー パフォーマンススペックも17インチタイヤを履いていますが、当然ツライチではありません。
引用元:https://www.autech.co.jp/history/sv/serena_rider_ps_2011.html
ローダウンしていないこともありますが、迫力という点ではツライチには及びませんね。
19インチへのツライチインチアップ
次に19インチの実例です。
引用元:https://www.craft-web.co.jp/blogs/sagamihara/_62/
これも拡大画像を紹介します。
引用元:https://www.craft-web.co.jp/blogs/sagamihara/_62/
タイヤは215/35と想定内ですが、リム幅は前輪が7.5J、後輪は8.0Jと変えてあるようです。
リアは深リム仕様だそうで、気を付けてみれば前輪との違いがはっきりとわかりますね。
C26セレナの18インチ、17、19インチでのツライチとオフセット
では、C26セレナの18インチ、17、19インチでのツライチとオフセットの関係を見ていきましょう。
C26セレナの場合、ライダー パフォーマンススペックだけトレッドが違いますので、別に見ていきます。
- 通常グレードの場合
- ライダー パフォーマンススペックの場合
通常グレードの場合
まず、通常グレードの場合です。
純正のトレッドとタイヤ&ホイールサイズ、オフセットをお示ししておきましょう。
タイヤ&ホイールサイズ | トレッド | リム幅 | オフセット | |
---|---|---|---|---|
前輪 | 後輪 | |||
195/65R15 | 1480mm | 1485mm | 5.5インチ | 45mm |
195/60R16 | 6インチ |
トレッドが変わりませんのでオフセットの調整は同じでOKです。
では、実際にオフセットをどうすればいいかを考えていきましょう。
車にはキャンパー角というのがあってタイヤは車に対してまっすぐに付いているわけではありません。
このためホイール径によってツライチの計算は微妙に変わってくるのですが、ここでは理論値で一律に考えていきます。
また、タイヤ幅によっても変わってきます。
また、ホイールのリム等がリム幅の外側に出ている場合はこの試算は成り立たないこともご理解いただけると思います。
以下で使うIC値、BT値は以下のようなものです。
- IC値:標準ホイールの内側面の位置を0mmとして車体との隙間の増減を数値化したもので、マイナスの場合は車体へ干渉する可能性が高まる
- BT値:車体外側面からホイール外側面までの間隔で、プラスの場合は、タイヤが車体よりはみ出てす
まず、フロントタイヤですが、IC値は標準ホイールを使用した側の最内側面なのでプラスならOK、BT値は車体外側からの距離でマイナスならOKです。
オフセット | リム幅 | タイヤ幅 | IC値 | BT値 |
---|---|---|---|---|
+35 | 7.5J | 225mm | -5mm | -2.5mm |
+30 | 7 | 215mm | 5mm | -2.5mm |
+25 | 7J | 205mm | 15mm | -2.5mm |
ちなみに、リアタイヤの場合、IC値は同じですが、BT値は-2.5mmになります。
前段で紹介したツライチで後輪のリム幅を大きくしていたのにはこんな事情もあるのかもしれません。
IC値は理論値で、標準ホイールの位置が基準なので、マイナスになったら即車体に干渉するというわけではありません。
8Jでオフセット40の場合、ツライチにはなるもののIC値が15mmくらいになるのですが、どうにかなるという報告もあるくらいなのです。
ライダー パフォーマンススペックの場合
次は、ライダー パフォーマンススペックの場合です。
純正のトレッドとタイヤ&ホイールサイズ、オフセットをお示ししておきましょう。
タイヤ&ホイールサイズ | トレッド | リム幅 | オフセット | |
---|---|---|---|---|
前輪 | 後輪 | |||
205/50R17 | 1470mm | 1475mm | 6.5インチ | 51mm |
ツライチに近いフロントタイヤのオフセットとリム径です。
オフセット | リム幅 | タイヤ幅 | IC値 | BT値 |
---|---|---|---|---|
+36 | 8J | 235mm | 0mm | 0mm |
7.5J | 225mm | 5mm | -5mm | |
+31 | 7.5J | 225mm | 10mm | 0mm |
7J | 215mm | 15mm | -5mm |
ライダー パフォーマンススペックの場合、後輪は逆にBT値が2.5mmほど大きくなるので、前輪のBT値が-2.5mmより大きいと微妙かもしれません。
普通はリアを外側に出す方が難しいのですが、セレナの場合は同じオフセットでいけますので、タイヤローテーションも平気です。
あとは後輪か前輪にスペーサーを入れて完全なツライチにするかどうかでしょうか。
とはいえ、これはあくまでも試算ですので、いずれにしても実際に装着するところとご相談ください。
総括:C26セレナの18インチのツライチとオフセットは17インチ19インチでどうなる?
この記事でお伝えしたポイントを箇条書きでまとめました。
- ツライチとはフェンダーとタイヤ、ホイールの表面が同じ平面上にあることを指す
- 普通の車のタイヤはフェンダーのラインより少し引っ込んでいる
- オフセットはホイールの取り付け位置がホイールの中心線からどれだけ外側にあるかを示す数値である
- オフセットが小さいほどタイヤは外側に出る
- C26セレナのインチアップでは18インチが乗り心地と見た目のバランスが良い
- 17インチ、19インチへのインチアップも可能だが、それぞれタイヤのサイズに注意が必要
- ツライチにするためには、タイヤとホイールの外側のラインをコントロールする必要がある
- ライダー パフォーマンススペックの場合、特に注意が必要なオフセットとリム幅がある
- 実際のツライチ設定は、試算だけでなく実際の装着確認が必要
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特にe-POWER車については値引き幅は抑えられています。
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