C27セレナに限らず、タイヤとホイールのカスタム化を進めていくと、ツライチということを考えたくなるはずです。
見栄えに大きく影響しますものね。
ここでは、そんなC27セレナのツライチを進めるうえで、その魅力やメリット・デメリットを紹介します。
また、決め手となるオフセットやリム幅の関係についても詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
- C27セレナの18インチツライチの意味と特徴
- ツライチインチアップとそのメリットとデメリット
- ツライチにおけるオフセット、リム幅の重要性
- 具体的なC27セレナの18インチツライチの設定方法と推奨サイズ
目次
C27セレナの18インチツライチとは?
最初にC27セレナの18インチツライチとはどんなものかを説明していきますが、ツライチ、インチアップというものも含めて説明していきましょう。
- ツライチとは?
- インチアップとは?
- 18インチツライチとは?
- C27セレナの18インチツライチはどんな感じ?
ツライチとは?
まず、ツライチとは何かです。
フェンダーとタイヤ、ホイールの表面が、同一平面上
皆さんは純正車の場合は、タイヤはフェンダーのタイヤハウスの中におとなしく収まっているのをご承知かと思います。
この記事で説明する「ツライチ」というのはフェンダーとタイヤ、ホイールの表面が、同じ平面上にあることを言います。
ツライチのメリット
ツライチのメリットは大きく分けて以下の2つでしょう
走行安定性の向上
タイヤが車体の外側に出ていくことにより左右タイヤの間隔が広がります。
たいていの場合は、ツライチにあわせてタイヤ幅も大きくしますから、これもあいまって走行性能はアップするはずです。
見た目がかっこよくなる
一般的には、走行性能アップより見た目がかっこよくなることが重視されます。
フェンダーと同一平面にタイヤとホイールが収まることで、ツライチ好きの方にとってはたまらなくかっこよくなるのです。
タイヤが外側に出ることで、前後から見ても横から見てもぐっと迫力が出てきてこたえられないのです。
ツライチのデメリット
ツライチにはデメリットもあって、大きなものは以下の4つくらいでしょうか。
ハンドリングの悪化
意外なことにハンドリングは一般的に悪化します。
ツライチにするにはオフセットを変更しますが、ノーマルのオフセット値はメーカーにとっては最適解ですから、ハンドリングに悪影響を与える場合が多いのです。
また、ホイールやタイヤのサイズが大きくなり、位置も外側になるため、ハンドル操作が重くなったり、ハンドルが取られやすくなったりすることも発生します。
当然ことながら最小回転半径は大きくなり、取り回しは悪化します。
ボディが汚れやすくなる
タイヤの泥はねは、通常はある程度タイヤハウスの中で処理されるものです。
しかし、ツライチではタイヤが車の外側にはみ出したことで、タイヤの水や泥がタイヤハウスに収まらず、直接車のボディに跳ね上がってしまいます。
ツライチが好きな方はブラックを選ぶ場合が多いと思いますが、雨が降ったら泥はねだらけというのはいただけません。
車体損傷の可能性
ツライチの場合、どうしてもフェンダーとのマージンが少なくなってしまいます。
車体も走行すれば軋みもしますから、走行環境によってタイヤがフェンダー等に接触する場合もあり得ます。
また、ネガティブキャンバーが大きすぎることによって、足回りの破損リスクもあるのです。
このように、車体損傷の可能性があることは認識しておいた方がいいでしょう。
車検不適合や取り締まりの対象となる可能性も
ツライチでタイヤがフェンダーからはみ出してしまうと、保安基準に違反して車検に通らなくなります。
それだけでなく、可能性は低いものの、整備不良として取り締まりの対象となる可能性もあるのです。
インチアップとは?
次に、インチアップとは何かです。
セレナC27系では純正のタイヤサイズは195/65R15で、上級グレードについては195/60R16です。
この一番最後の数字がホイールの大きさなのですが、インチアップというのはこの15インチ、16インチというタイヤ&ホイールサイズを大きくすることなのです。
ただ、単純にホイールを大きくするとタイヤの外径が大きくなりますので、インチアップに合わせてタイヤの扁平率を下げるのは常識です。
扁平率というのは「195/」の後に記載されている65とか60とかいう数字で、65ならタイヤの高さはタイヤ幅の65%、60なら60%ということになるわけです。
純正でも上級モデルはホイールサイズが大きいところを見てもわかように、インチアップはカスタム化の定石でもあります。
インチアップは通常タイヤ幅の拡大と低扁平化を伴うので、一般的には走行性能は上がります。
一方で、乗り心地や燃費の悪化、ランニングコストも含めた維持費の増大を伴うことは知っておいた方がいいでしょう。
18インチツライチとは?
次に、セレナC27系の18インチツライチとはどういうものかです。
セレナの純正のタイヤサイズは基本的には195/65R15で、ハイウエイスターVとe-POWERハイウェイスターGには195/60R16が装着されています。
また、AUTECではガソリンエンジン車もe-POWER車もSPORTS SPECは205/50ZR17を履いています。
このあたりが純正や純正扱いのコンプリートカーの上限サイズでしょうが、インチアップは20インチまではいけなくはないのです。
ただ、この場合はタイヤの扁平率が30になるので、乗り心地の極端な悪化は避けられません。
乗り心地との両立やランニングコストを考えるなら、扁平率40、45が選べる18インチまでのインチアップが妥当かもしれません。
オーテックスポーツスペックでも205/50ZR17を使っていますから、205/45R18あたりなら、ギリギリ現実的な選択と言えそうです。
C27セレナの18インチツライチはどんな感じ?
次に、C27セレナの18インチツライチはどんな感じかです。
必然的にタイヤが外側になるので迫力が出ますし、このように見る人によってはツライチのラインがカッコいいのです。
引用元:https://cartune.me/notes/jMEbPSTH8S
画像はローダウンも入っているようですが、フロントは完全なツライチです。
ちなみに2017年6月保安基準の改正で、タイヤのはみ出しについてはフェンダーから10mm未満ならいいということになりましたが、ホイールははみ出してはいけません。
C27セレナの18インチツライチの決め手は?
ここでは、まずC27セレナの18インチツライチの決め手として、オフセット、リム幅、タイヤ幅をチェックし、それぞれのサイズ感を説明していきます。
- オフセットは決め手?
- リム幅は決め手?
- タイヤ幅は決め手?
- C27セレナの18インチツライチのオフセット、リム幅、タイヤ幅
オフセットは決め手?
まず、オフセットはセレナC27系のツライチの決め手なのかです。
オフセットは決め手の一つであることは間違いありません。
オフセットとは?
「オフセット」というのはホイールの車への取り付け面がどれだけ外側に寄っているかという数値です。
最近ではインセットと言うことも多く、最近ではむしろその方が一般的です。
オフセットが0なら取り付け面は進行方向に向かった中心線、要するにホイールを進行方向に縦に真っ二つに切った線上にあります。
これがプラスになると取り付け面が外側になるのでタイヤが内側に、マイナスになると外側に出ていくのです。
オフセットをうまく調整すればツライチが可能
このようにオフセットはタイヤの取り付け位置を左右する数値で、これ次第でタイヤを外側にすることも内側にすることもできるのです。
ということは、このオフセットをうまく調整すればツライチにすることが可能なのです。
引用元:「https://wheel.dunlop.co.jp/about_wh/」
ちなみに、C27セレナのオフセットは15インチ16インチとも+45mm、AUTECの17インチは+51mmです。
リム幅は決め手?
- 次は、リム幅はセレナC27系のツライチの決め手なのかです。
リム幅ももう一つのツライチの決め手になります。
リム幅とは?
リム幅というのはホイールのタイヤを取り付ける部分の幅のことを言います。
引用元:https://gazoo.com/column/daily/19/07/10/
一般的には幅広のタイヤを履くためには幅広のリムサイズが必要ですが、同じタイヤ幅ならリムサイズが大きいと走りがシャープになりますが乗り心地は悪化します。
ちなみにC27セレナ純正のリム幅は15インチ車が5.5インチ、16インチ車が6インチ、17インチ車が6.5インチです。
リム幅次第でタイヤ位置が違ってくる
ツライチでリムサイズが重要なのは、リム幅次第でタイヤ位置が違ってくることです。
同じオフセットなら大きくなったリムサイズの幅の2分の1ほどタイヤは外側に出ていくからです。
リムサイズを1インチ大きくすると、1インチは25.4ミリですから、タイヤ&ホイールは外側に12.7ミリ、内側に12.7ミリ拡大していくのです。
ということは、ツライチにするにはオフセットに加えてリムサイズも計算する必要があるのです。
タイヤ幅は決め手?
次は、タイヤ幅はセレナC27系のツライチの決め手なのかです。
C27セレナのツライチを進める場合、リム幅に比べるとタイヤ幅のことはあまり気にする必要はありません。
ただ、リム幅の大きなホイールを履くと必然的に扁平率の低いタイヤを選ぶか、リム幅に対して狭めのタイヤ幅になってしまいます。
いずれも乗り心地が悪化するので注意が必要です。
要は、リム幅に合ったタイヤにすることが重要なのです。
C27セレナの18インチツライチのオフセット、リム幅、タイヤ幅
次は、C27セレナの18インチツライチのオフセット、リム幅、タイヤ幅です。
C27セレナの18インチツライチの場合、8インチ以上のホイールは選べそうにありません。
ツライチにはなりますが、足回りへの干渉が懸念されるからです。
ここでは16インチを履いたe-POWERハイウェイスターGの場合と15インチを履いたグレードで見ていきましょう。
16インチ車の場合
16インチ車は以下のサイズで行けそうです。
- リム幅7.5インチならオフセット+30で225/40のタイヤ
- リム幅7インチならオフセット+25で215/40のタイヤ
15インチ車の場合
15インチ車は以下のサイズで行けそうです。
- リム幅7.5インチならオフセット+50で225/40のタイヤ
- リム幅7インチならオフセット+45で215/40のタイヤ
ただ、ガソリン車の場合、この設定では後輪が2.5mmほどはみ出すようなので、オフセットを少し大きくする必要がありそうです。
C27セレナの18インチツライチはこうなる!
最後に、C27セレナの18インチツライチはどんな感じになるのか、動画を紹介しておきましょう。
この動画では、205/40R18のタイヤ&ホイールで、リム幅は7.5インチと少し余裕のあるサイズを使っています。
タイヤ&ホイールのサイズがむやみに大きくないので、洗練されたスタイリングに仕上がっていますね。
総括:C27セレナの18インチツライチの決め手はオフセット・リム幅・タイヤ幅!
この記事でお伝えしたポイントを箇条書きでまとめました。
- ツライチとは、フェンダーとタイヤ・ホイールの表面が同一平面上にあること
- ツライチは走行安定性の向上と見た目のかっこよさがメリット
- ツライチのデメリットはハンドリングの悪化、ボディの汚れやすさ、車体損傷の可能性
- インチアップとは、ホイール&タイヤのサイズを大きくすること
- 18インチツライチはセレナC27系のタイヤとホイールを18インチにアップし、ツライチにすること
- C27セレナの純正タイヤサイズは195/65R15または195/60R16
- C27セレナの18インチツライチの設定は、リム幅とオフセットが重要
- 18インチツライチではリム幅7.5インチ、オフセット+30で225/40のタイヤが推奨
- 18インチツライチにすることで迫力が増し、スタイリッシュな見た目になる
- 保安基準の改正でタイヤのはみ出しはフェンダーから10mm未満なら許容される
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ただ、値引き額については思ったほど緩まっていません。
特にe-POWER車については値引き幅は抑えられています。
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