セレナe-POWERで買って後悔するほどの欠点があるかという話題の中で、バッテリー寿命が短いのが欠点という話がありました。
劣化しやすいという噂もあります。
セレナe-POWERのバッテリーといえば、この車のハイブリッドシステムの中では重要なパーツです。
ここでは、まず、セレナe-POWERのバッテリー寿命は本当に短いのか、劣化しやすいのかをチェックします。
高速と街乗りで違うという情報もありますので、そのあたりもチェックしておきましょう。
また、寿命が来て劣化したら交換するしかありませんので、バッテリーの値段がどれくらいするのかもチェックしておきましょう。
目次
セレナe-POWERのバッテリー寿命は短く劣化しやすいの?
ここでは、まずセレナe-POWERのバッテリー寿命は短く劣化しやすいという噂の真偽をチェックします。
セレナe-POWERには駆動用バッテリーと補機バッテリーがありますので、それぞれについて記載していきます。
また、セレナe-POWERのバッテリー寿命や劣化は高速と街乗りで違うかも確認しておきましょう。
- セレナe-POWERの駆動用バッテリーの寿命と劣化
- セレナe-POWERの補機バッテリーの寿命と劣化
- セレナe-POWERのバッテリー寿命や劣化は高速と街乗りで違う?
セレナe-POWERの駆動用バッテリーの寿命と劣化
まず、セレナe-POWERの駆動用バッテリーの寿命と劣化から見ていきます。
駆動用バッテリーの寿命
セレナe-POWERの駆動用バッテリーは1列目シートの下あたりに載っています。
引用元:https://car.motor-fan.jp/tech/10003844
駆動用バッテリーはモーターを回す電気を貯めるバッテリーですが、これについては、単独での保証期間はありません。
ただ、日産ではe-POWERシステムに5年間または10万km走行までの保証が用意されているそうです。
保証期間外の修理費用は、まだ想定していないといいますし、先行しているノートでも駆動用バッテリー交換という話はあがってきていません。
ちなみにセレナe-POWERの駆動用バッテリーに使われているのはリチウムイオン電池です。
リチウムイオン電池は先代までのプリウス全グレードやアクアに使われていたニッケル水素電池より性能はいいのですが、メモリー効果という欠点があります。
「メモリー効果」というのは、完全に放電する前に充電することを繰り返すことで、見かけ上の使用可能容量が徐々に減少していく現象です。
スマホの場合はこれが原因でバッテリー寿命が尽きてしまうことが多いのですが、ハイブリッド車の場合、充電率が一定範囲におさまるように、常にコントロールしています。
このため、スマホのような短い寿命ではなく、車の寿命を全うするくらい長いこと使えるのです。
ハイブリッドの保証期間はトヨタもホンダも日産と同じですが、駆動用バッテリーを交換したという話はあまり聞きません。
セレナに先行したノートe-POWERでも同様です。
となると、セレナe-POWERの駆動用バッテリーの寿命はあまり気にしなくてもいいかもしれませんね。
駆動用バッテリーの劣化
駆動用バッテリーは、リチウムイオン電池の内部の電極などの素材が化学変化を起こすことで電気を蓄えています。
劣化というのは、充放電サイクルを繰り返すうちに素材の変質などより、少しずつ蓄電できる容量が減ってしまうことで、二次電池である以上避けがたいことなのです。
これはメモリー効果と違って、どんなにうまく使っても起こることですが、リチウムイオン電池はニッケル水素電池に比べて劣化しにくいとは言われています。
ただ、ハイブリッド車の場合は容量のすべてを使っているわけではありませんし、容量が多少減少しても性能がそう落ちるものではありません。
e-POWERの場合、電池容量の6割しか使っていませんし、リーフでは75%までのバッテリ容量を16万キロ、8年保証しています。
となると、性能に影響するほどまで劣化が進むのはかなり先ですし、劣化しても、当面はEV走行時間が短くなったり回生が少なくなる程度の軽度の影響にとどまるはずです。
セレナe-POWERの駆動用バッテリーは寿命が短く劣化しやすいの?
セレナe-POWERの駆動用バッテリーはリチウムイオン電池ですから、性能が劣るとされているニッケル水素電池をよく使っているトヨタよりは寿命は長いはずです。
ただ、トヨタがニッケル水素電池を長く使っていたのは信頼性のためで、リチウムイオン電池を使っているホンダよりは駆動用バッテリーの寿命は長いと言われています。
日産の場合はe-POWERシステム自体は後発ですが、リーフでもリチウムイオン電池を使っており、10年以上の実績があります。
リーフでは15年半乗ってバッテリー容量が80%という話もあります。
また、8年16万キロ保証を考えればe-POWERも含め、日産のリチウムイオン電池の寿命が短いとか劣化が早いということは無さそうです。
セレナe-POWERの駆動用バッテリーを長持ちさせるには?
セレナe-powerの駆動用バッテリーはリチウムイオン電池ですが、寿命を延ばし、劣化を防ぐには次のようなことに気を付けましょう。
- 外気温が極端に高い場所に車両を長時間放置しない
- 外気温が極端に低い場所に車両を長期間放置しない
- 直射日光の当たらない、涼しい場所に車を停める
運転の仕方や充電方法、温度などは寿命や劣化に影響しますが、e-POWERの場合、自分でできるのは、バッテリー=車を熱い場所や寒い場所に置かないことくらいです。
セレナe-POWERの補機バッテリーの寿命と劣化
セレナe-POWERはハイブリッドですが、車内の電気を使用するシステムはすべてガソリン車と同じ12V電源ですし、ハイブリッドシステムの制御もそうです。
このため、ガソリン車と同じ12Vバッテリーがハイブリッド車にも搭載されているのです。
ちなみに、セレナe-POWERの補機バッテリーの方は「46B24L」という小さめの充電制御バッテリーです。
このバッテリーにも寿命がありますし、劣化もします。
補機バッテリーの寿命
e-POWERの場合は、エンジン起動は発電機で、そもそもセルモーターがありません。
このため、セレナe-POWERの補機バッテリーは一番過酷な仕事であるエンジン始動から解放されるわけですから、むしろバッテリー寿命は長くなることが期待できるほどです。
同じセレナでもS-ハイブリッド車はアイドリングストップ後のエンジン始動という負荷があるのでバッテリーも大きく寿命も短いのです。
また、トヨタのハイブリッドシステムと違ってエンジンルームに設置してあるので、普通の充電制御バッテリーですみ、安くつくのがうれしいところです。
この補機バッテリーの保証期間は3年で、寿命は5年程度と思われますが、3年でだめになったという報告もありますので油断は禁物です。
補機バッテリーの劣化
セレナe-POWERに限らず、ハイブリッド車の補機バッテリーやガソリン車のバッテリーは原始的で安価な鉛蓄電池です。
その劣化の原因は一つには電極板の腐食や破損のような物理的なものですが、大多数は硫酸鉛が結晶化して電極に付着するサルフェーションという現象です。
鉛蓄電池の仕組みから、この非伝導性の結晶は必ず生成されますし、発生したばかりだと柔らかく、すぐに充電すれば電解液に溶け込みます。
だから、頻繁に充放電を繰り返している状態ではあまり問題ないのですが、それでも次第に硬化したものは残り、付着します。
また、バッテリーを長い間放置していたり、長期間充放電しながら使っていると硬化し、電解液に戻らず、電極板の表面にどんどん付着していきます。
これは「非伝導性の結晶」つまり絶縁体ですから、過度な付着によりバッテリーの内部抵抗が大きくなり、バッテリーの力や容量が小さくなってしまいうのです。
例えば、バッテリーを完全に上がった状況にすると、こうした劣化は激しく進んでしまいます。
セレナe-POWERの補機バッテリーは寿命が短く劣化しやすいの?
セレナe-POWERの補機バッテリーは普通のバッテリーに一番負荷のかかるエンジンの始動という役割を免除されています。
ただ、そのぶん小さなバッテリーにしてありますから、寿命が長かったり劣化しにくいということは無いと思われます。
むしろ、3年でバッテリーがあがったという声を耳にしたのが気がかりです。
セレナe-POWERの場合、補機バッテリーが上がったら何もできませんからね。
セレナe-POWERのバッテリー寿命や劣化は高速と街乗りで違う?
セレナe-POWERの駆動用バッテリーはリチウムイオン電池です。
リチウムイオン電池の寿命を決定するのは「サイクル回数」です。
これは満充電から完全に放電するまでの回数で、一般的に4,000回、使用期間に換算すれば10年と言われています。
ただ、この寿命を大きく縮めるのは過充電と過放電です。
スマホの場合も過充電や過放電を繰り返すことによって、本来持っているリチウムイオン電池の寿命を大きく縮めている場合が多いと言います。
となると、EV走行が苦手で速度次第ではバッテリーを使い切ってしまう高速走行はバッテリー寿命には悪そうです。
街乗りも、ストップ&ゴーの繰り返しで「サイクル回数」が多くなりそうですよね。
ご心配はわかりますが、ハイブリッド車の場合は、一定範囲での充放電を繰り返すので、こうした過充電や過放電の心配は無いのです。
こうした充電制御で寿命を大きく伸ばしていますし、バッテリーにとっては大敵の高温もファンなどで制御しています。
このため、高速や街乗り、あるいはセレナe-POWERが苦手な長い上り坂を走ったところで、バッテリー寿命や劣化具合が大きく影響を受けることは考えにくいのです。
セレナe-POWERのバッテリーの値段は?
セレナe-POWERのバッテリーの値段を駆動用バッテリー、補機バッテリーそれぞれチェックしておきましょう。
- 駆動用バッテリーの値段は?
- 補機バッテリーの値段は?
駆動用バッテリーの値段は?
セレナe-POWERは発売から5年を経過していません。
また、ノートe-POWERも発売から6年です。
e-POWERシステムの保証期間は5年10万キロですから、このくらいで交換することは想定していないと思われます。
このため、e-POWER車の有料でのバッテリー交換の情報は見当たりませんし、正確な価格はわかりません。
リーフの場合は容量24kWhが65万円、30kWhが80万円、40kWhが83万円で、これに工賃がかかるといいます。
同じリチウムイオン電池とはいえ1.5kWhの容量ですからかなり安そうなものですが、不確かな情報では20万円程度と言われています。
ただ、一般的にリチウムイオン電池は高価といわれ、ホンダのハイブリッドの電池交換は本当に高価ですから、もしこの値段ならうれしいといっていい水準です。
ハイブリッドで先行したトヨタではリビルド品のマーケットがあり半額以下で手に入りますしリーフも古いタイプのバッテリーにはリビルド品があります。
リビルド品が出回るためには廃車になったり、交換したバッテリーが必要なのですが、セレナe-POWERにはそれが無いからか、リビルド品も見当たらないようです。
補機バッテリーの値段は?
セレナe-POWERの補機バッテリーの価格は駆動用バッテリーに比べれば驚くほど安価です。
ノートe-POWERの場合は車内に搭載するので特殊なタイプのバッテリーになり、割と高価なのですが、セレナe-POWERの46B24Lは普通の充電制御タイプです。
例えばこのボッシュの製品なんかは55B24Lとオーバースペックですが税・送料込み7,990円と極めて安価です。
自分でも交換出ますが、1,000円か2,000円払えばディーラーでも交換してくれますし、リセット作業も大丈夫です。
ディーラーでバッテリーを買って装着するのに比べれば圧倒的にお得です。
まとめ
セレナe-POWERのバッテリー寿命が短く劣化が早いのが欠点という噂がありますが、現時点の情報ではそのような欠点は確認できてません。
ガソリン車には無い駆動用バッテリーの寿命という問題はありますが、今のところ交換したという情報はありません。
トヨタやホンダでもそういった話はあまり聞きませんし、セレナe-POWERは高性能のリチウムイオン電池を綿密に充電制御しながら使っています。
また、各種電装用の補機バッテリーは通常より長寿命が期待できるほどです。
いずれにしても、セレナe-POWERのバッテリー寿命や劣化ははそれほど気にしなくていいようですね。
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2022年11月28日にセレナのフルモデルチェンジが実施されC28セレナが誕生しました。
フルモデルチェンジが実施されたこともあり、値引き額はやはり縮小されました。
先に発売されたSハイブリッド車については徐々に値引き幅も広くなっているようですが、発売開始されたばかりのe-POWER車については値引き幅は抑えられています。
ただ、そのような時にも限界と言われる値引きから更に安くセレナを購入する方法があります。
それも簡単な方法なのですが、知らない方が多いのです。。
そんな方法を別記事で詳細にまとめていますので一度ご覧になってみて下さい。
ご覧いただいた通り、決して難しい内容ではありません。知っているか、知らないかだけの差です。
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